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カテゴリ:トルコ国内出張
今回、カッパドキアに行って、日本から来た同行者たちは自然景観の素晴らしさに感動したけれど、各遺跡の入場料がトルコ人価格と外国人価格が別な上、外国人の入場料の高さに驚いて、結果的にはギョレメ野外博物館(入場料20ユーロ=約3300円)、ゼルヴェ(12ユーロ=約2000)など主な観光施設を訪れることはなかった。 その代わりに早朝のラバーズヒルから熱気球が飛ぶ姿を見たり、鳩の谷からギョレメまでの渓谷を歩いたり、ギョレメの町中を散策したり・・・。 お金の問題だけでなく、入場料を支払わずとも同様の光景を見ることができたこと、町全体が博物館のようなものということで、満足したのもある。 彼らは地下都市にも興味を持っていたが、デリンクユ地下都市(13ユーロ=約2100円)もカイマクル地下都市(13ユーロ約2100円)も入場料を見て諦めていたので、私は文化観光省の2024年度の入場料リストと睨めっこしながら、1991年から一般公開されているタットゥラリン地下都市なら無料だと知って行くことにした。 私もここは初めてだったので楽しみにしていた。 事前に電話をして、地図を辿りながら行ってみると、まだ観光化されていない村の外れの岩山に洞窟跡が見えた。 クルマで入り口まで行くと、職員さんが出てきて、まずは2つの洞窟教会(こちらは撮影禁止)の鍵を開けてもらい中を見せてもらった。 さらに一部公開になっている地下都市部分を探訪した。 一部とはいえ、長いトンネルがあったり、空気孔があったり、トイレがあったり、なかなか見応えがあった。 ![]() デリンクユやカイマクルとの違いは都市がある部分が完全な地下ではなく、岩山の崖部分の内部にあるということ。訪れる人も少ないためか、職員さんが同行してくれて、内部の説明をしてくれたのもとてもよかった。 職員さんは地元の人らしく、タットゥラリンという風変わりな村の名前の由来から始まり、1975年に地下都市が発見された当時のことや、それまで教会跡には2家族が住んでいたことなどを話してくれ、それらも興味深く聞いた。 身長156cmの私が屈んだ姿勢でなんとか通れる通路も、本来は半分ぐらいの高さしかなく、調査や見学のために掘って現在の形になったと言う。 つまり地下都市の住人は通気口ぐらいの高さの通路を這いながら移動したということ。 地下都市そのものも面白かったけど、崖の上から眺める村の風景を見ているだけでここに来てよかったと感じた。 観光と言うと、せっかくこの地まで来たのだからと、高い入場料に目をつぶって、色々見て回ることを考えがちではあるが、そうではない楽しみ方もあるのだと改めて思った。 正直な話、その後、一緒にイスタンブールへも行ったが、外国人のトプカプ宮殿の入場料がハレム、キュチュクアヤソフィア見学込みで1700TL(約8000円)、アヤソフィア25ユーロ(約4150円)、地下宮殿900TL(約4250円)、ガラタ塔30ユーロ(約5000円)…と、入り口まで行って、いずれにも入ることはなかった。 どうしてもそこに行って見たかったというこだわりが特になかったのもあると思うけれど、スルタンアフメトモスクを見て、ガラタ橋を徒歩で渡り、トルコ人と同じ運賃で船に乗ってウシュクダルへ向かう途中でボスボラス海峡と大橋を眺め、エジプシャンバザールとグランドバザールを探索して、それなりにイスタンブールを楽しめたということである。 安さとサービスの良さを武器に外国人観光客を必死に誘致しようとしている日本と、高いけど来たかったら来てもいいよぐらいになったこの国と、この先の在り方はどう変化してくるのか興味のあるところでもある。 追記:カッパドキアは私が最後に訪れた5年前と比較しても、お土産物屋やレストラン、カフェの数も町の賑わい度も激増していて驚いた。それだけ国内外の観光客も多いということで、観光業としては大盛況なのだと思う。 その分カッパドキアの飲食店や雑貨屋はどこもかしこも高く、感覚的には高い高いと思っていたアンタルヤの2倍。商人向けの安価な飲食店とかないのか探したりもした。とあるチェーン店の格安スーパーのレジの女の子に、ここらってどこもこんなに高いの? 地元の人はお昼とかどうしているの?と尋ねたら、ネブシェヒールまで行けば普通のお店はあるけど、ここらだと裏手に安いお店が1軒あるだけで、そこで食べるか、あとは家からお弁当持ってきてる・・・と答えていた。 コンヤまで来て、普通の住宅街にあるお肉屋さんが経営しているお店でシシケバブやピデ類を頼んだら安くて…というかこれが普通なんだろうけど、びっくりした。 暮らしている場所で、稼いでいるお金で同じトルコでも人々の感覚違うんだろうなと思う。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー Youtubeのikumi nonaka チャンネルのメンバーシップ(プレミアムメンバー)に参加してくださると、トルコ各地のイーネオヤを始めとした伝統の手仕事についてのさらに詳しいお話やセミナー動画などをご覧いただけます。 メンバー登録用リンクはこちらです。→ メンバー登録 ------------------------------------------------------------------ 《2025年オヤマニアの会のイベントのお知らせ》 □オヤ展示会、ワークショップ、販売会 日程:2025年2月22日(土)ー24日(月・祝) 場所:西荻窪 HAPA HAPA □チャルパナワークショップ 木版バスクのお話とワークショップ ウズベキスタンの手刺繍スザニの展示販売会 日程:2025年3月1日(土)・2日(日)10:00ー17:00 場所:上野 宋雲院 ------------------------------------------------------------------ YouTubeの「ikumi nonaka」チャンネルで動画を公開中です。 トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介しています。 新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ ikumi nonaka チャンネル ------------------------------------------------------------------ ミフリ&アクチェのショッピングサイトはコチラ↓ (国際送料なしでお買い物ができる「日本国内から発送」カテゴリーの商品は日本のアクチェから発送中しておりますので、ぜひご利用ください) ![]() ミフリ&アクチェ ![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村 ![]() その他・全般ランキング ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 16, 2024 07:18:13 PM
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