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カテゴリ:イ―ネオヤ、その他のオヤ
「トルコのオヤ」の定義はなんだと思いますか? イーネオヤに関して言えばレースの一種と言い換えることができるけれど、オヤとなるとそうとは限らない。 かぎ針のトゥーオヤ、ビーズを使ったボンジュクオヤ、Uピンのフィルケテオヤ、シャトルのメキッキオヤ…ここまでは道具と糸を使うという点では共通しているけれど、ハギレのチャプットオヤ、リボンのクリデラオヤ、スポンジのシュンゲルオヤ、銀紙のシガラオヤ、その他、胡麻、メロンの種、オシロイバナの種、クローブの実....となると確かにつなぎとして糸は使うけれど、メインは既に糸でも何でも無いという…。 つまり「オヤ」は縁飾りの意味というのが一番近く、また正しい解釈だと思う。 上に書いたオヤの種類は、いずれもスカーフに施されたものとして実在する。 その中のひとつに「ムムオヤ」と言うのがある。 ムムとはトルコ語で「蝋」のこと。 つまり蝋燭の蝋のオヤ。 言葉としては以前から聞いて知っているが、なにせ実物を見たことがないので想像しにくいものであった。 糸の先に銀紙を丸めたように、蝋を丸めて付けるのだろうか、など。 縁あってムムオヤの一部を見ることが出来た。 これ…。 ![]() 本当に一部である。 布で作られた葉に蝋がコーティングされている。 溶かした蝋の中に葉を付けたのかもしれない。 これを何枚もまとめてオヤにしたものが「ムムオヤ」なのだそう。 このオヤの持ち主もムムオヤの完全体は見たことがないという。 話には出るが、本体がないというのはもしかしたら、蝋という性質から保管が難しく、残っていなかったためではないかと想像する。 他にも魚の鱗を使ったオヤもあるという。 オヤは身近にあった材料を装飾として使ったものである。 当時、誰でも欲しい材料が手に入ったわけではない。 生活環境や経済状況により、手に入るもの、入らないものがあった中、創意工夫して作られてきたものだということがわかる。 オヤの世界は深い・・・・。 ------------------------------------------------------------------ YouTubeの「ikumi nonaka」チャンネルで動画を公開中です。 トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介しています。 新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ ikumi nonaka チャンネル ------------------------------------------------------------------ ミフリ&アクチェのショッピングサイトはコチラ↓ (国際送料なしでお買い物ができる「日本国内から発送」カテゴリーの商品は日本のアクチェから発送中しておりますので、ぜひご利用ください) ![]() ミフリ&アクチェ ![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村 ![]() その他・全般ランキング ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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May 9, 2025 03:31:23 PM
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