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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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ボクらはみんな生きている

May 2, 2019
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湖水地方のウスバルタ近郊へ行ってきました。
ウスパルタ大学に用事があったので、その前に寄り道・・・というか、こちらが本当の目的みたいなもんだ。




湖の畔に放牧の群れが集まっていました。
普段は3000頭の牛の群れとかもいるのですが、朝早かったので、牛さんたちはまだ北の方に留まっていて、羊さんご一行様のみ。

場所が場所ですから放牧中は牧羊犬は付いてきていませんでしたが、少し上の羊の囲い場にはしっかり繋がれた牧羊犬夫婦がいました。

羊飼いたちはどこでもそうですが、誰もがみな親切で、ニコニコ顔で出迎えてくれ、この近辺の昔の話やら、政治、経済の話題まで。市長が変わったから(違う政党の市長になったから)今年はバラ祭りやらないらしいとか、湖の底に亀裂が入って水位が下がっているとか、子羊が気に入ったならあげるから一匹持って帰りなよ・・・とか。(本気でプレゼントしてくれようとするので集合住宅だからってありがたく断った)

ちょうど子羊たちがお留守番時期を経て、大人たちと一緒に放牧に出る年ごろに達したので、お母さんや、グループの教育係? たちの周りにくっついて、時には子供たち同士でじゃれて遊んでいました。




小さいものはなんでも可愛い。
子羊が頑張ってお母さんのそばから離れない様子も本当に可愛い。
そして子供を怪しげな生き物(私のこと)から守るために、警戒心を怠らないお母さん羊もすごい。普段は怖がりで逃げるだけの羊が、子供のために怖い顔して立ちふさがる。




生き物なら本能がそうさせる当たり前のことなのかもしれませんが、やれていない種族もいますからね。誰にも守ってもらえない上に、他に守ってもらえるものを選ぶことができないものたちは、いったいどうしたらいいのでしょう。

動物だって・・・といいますが、動物たちはこうして必死に子供を、仲間を守っています。
子供たちも何も疑わず、自分を守り育ててくれるものと認識して一生懸命傍にいようとします。

放牧地に陥没している場所があって、そこが子羊たちのお気に入り。
群の子供たち約15匹と雄羊数頭が塊になって遊んでいました。
子供たちが上に乗り合って電車ごっこしていたり、雄羊が角を擦り合わせあったり、見ているだけでも飽きません。





一緒に遊びたいなあ・・・とじりじり近づく私に、その中でもリーダー格の一匹が警戒して、ずっとこちらを見ています。子羊たちは遊びに夢中。

子羊がいるのに、ちょっと近づき過ぎましたが、雄羊が子羊たちに合図してぴょんぴょんと猛スピードで一斉に逃げていきました。




臆病な羊でも近づいたぐらいでそんなに大慌てで逃げることはありませんでしたので、きっと子供たちを守ろうとしたための行動ですね。

番外編は小屋に繋がれていた牧羊犬の子犬。




まだ遊びたい盛りで、よそ者の私にも必死に遊んで遊んで、撫でて撫でて攻撃をしかけてきます。番犬教育中なのに飼い主に見られたれら怒られちゃうね。

どの子も可愛い。
そして人間の何倍もの速さでで大人になって、それぞれの命を全うしていく。

大人の庇護の元、守られて当然のはずの子供たちが、親や他人の大人たちに傷つけられることなく、どの子もどの子も穏やかに健やかに子供時代を過ごせる世界でありますように。

子供の日を前に、ファインダー越しの羊の親子にそんなことを教えられました。

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Last updated  May 2, 2019 06:23:08 PM


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