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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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イ―ネオヤ、その他のオヤ

May 31, 2019
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いよいよ準備作業もバタバタしつつも一区切りつけないといけないところです。
ほぼ最終チェック段階に入っていますが、相変わらず手は止まります。




ザンバックモチーフのヤズマ。
ザンバックとはユリのことです。
他のザンバックモチーフが普通にリアルなだけに、このヤズマのどれがザンバックなのか検討が付きませんでしたが、中央部にある大きな版がそうだと思います。




ユリというと花びらの先がシュッとしているイメージがありますが、こんな風に正面から見たら、蕾の形も含めて見えないことないかな・・・。
モチーフは具象じゃなくていいわけですし。




ボーダーの卵みたいな丸いお花も可愛い。

そして素敵なヤズマには素敵なイーネオヤが付いているものです。




「カーヌ・テケリ」というモチーフのイーネオヤです。
カーヌ・テケリというのは牛やマンダが引く車の車輪のことで、平安時代の偉い人を乗せる牛車というよりは、荷台を思い浮かべていただくといいかと思います。




こんな感じの車輪で、車軸が直接刺さっているようなタイプ。

もしくは細い線からスポーク式の車輪かもしれません。
どちらにしてもゆっくり動かすタイプの荷台の車輪。
そして牛かマンダが引くのですね。

マンダ・・・マンダ・・・マンダ・・・。
そろそろ禁断症状が出る頃なので。
トカットの湿地帯のマンダ遊牧を追いかけに行ってきまーす。
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Last updated  May 31, 2019 10:54:29 PM
May 30, 2019
トルコの木版によるハンドプリント「バスク」。
このキノコのようなヤズマのモチーフ。
朝顔や昼顔類のお花だと想像する。




コレクションの中にいくつかあったので、同じモチーフでも、職人さんによって違う顔を見せるものだなあ・・・と思いながら(例のごとく)見ていました。

まあ、せっかくだからオヤも見てみよう・・・と。
基本の三角を巧みに組み合わせた平面のモチーフである。




茎に逆三角形を作り、その3辺を土台として、それぞれに三角を編む。

このモチーフは「ベルベル・アイナス」と呼ばれる。
トルコ語で意味は床屋の鏡。

床屋の鏡ってどんなだっけ?
ご近所さんの床屋さんに行って見て来た。





正面に1枚鏡。両サイドに棚。
イーネオヤは観音開きの鏡ような形で、十分イメージできるね。





ヤズマを見ていると、イーネオヤも見てしまう。
作業が一向に進まない理由はわかっている・・・。

そして、もうひとつ、私にとってはとってもうれしい知らせが飛び込んできた。
清い心で願うこと。実現するもしないも神の御心のまま~!

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Last updated  May 30, 2019 11:53:10 PM
May 26, 2019
昨日はお出かけを我慢して、土曜出勤してみましたが、できたのはアイロン掛け第1弾ってところでしょうか。
それでもそれぞれにラベルさえ貼ればヤズマ以外の大きいものは送り出せますので、断食明けの9連休前になんとかしたいと思っています。

一方、キャート(紙のように極薄)ヤズマの、変わったデザインのものが、思っていた以上にたくさんあって、展示点数を考えて選別しているところですが、そちらは(も)まだ終わっていません。

ところでヤズマは過去、木版バスクで作られるもののひとつであり、ヤズマはヤズマなりの木版配置のルールというものがありました。

通常の木版バスクでは、メイン木版、補助木版、ボーダー用木版とあります。
しかしヤズマでは例外があるにせよ、基本的にはボーダーのみで作られます。
推測するに縁にイーネオヤを施すために、スカーフ自体がごちゃごちゃしていない方が良いとか、被ったときにオヤと共に縁が美しく目に映るようにとか理由があるかと思われます。

細長い箱型のデザインもありますが、中心は大きなモチーフを縁に沿って並べて行く配置。
角からスタートして間隔を空けながら1辺に2個ずつ、一周に8個の版が押されます。

このヤズマもそのタイプです。




と思って見ていたのですが、イーネオヤが面白い。

これも前回のブログに続いてハヌムエリのモチーフです。
トルコ語で女性の手を意味する、スイカズラの花ですね。




地方によってはリアルな形のスイカズラのイーネオヤも多いのですが、これは花と言うよりは名前の通りの「手」を意味しているようにも思えます。

花びら(指)が8枚ありますので親指を隠した状態で両手を合わせたような形。
ヤズマとの色合わせも素敵です。

見ようによってはバナナっぽくも思えます。
トルコでバナナ? と思うでしょうが、実はトルコは地物バナナと輸入物バナナがあり、地物としては地中海沿いのアンタルヤ県アランヤ市のガジパシャにバナナの一大畑があります。
歴史的には1750年にエジプトからアンタルヤに観賞用植物として持ち込まれ、1930年以降に実がなることからフルーツとしての生産が開始されたそうです。
私がトルコに来た時はまだバナナは高価で、日本と比較して野菜や果物がめちゃくちゃ安いトルコにおいて価格は日本と変わらなかったのを思い出しました。81歳になる母が子供の頃、病気になった時ぐらいしかバナナを食べさせてもらえなかった。と言っていましたが、そんな感じだったのかもしれません。
もちろん、今はトルコのバナナは庶民が普通に購入できる価格。
タウシャンルの古いクルックオヤにバナナのモチーフがありますが、アンタルヤから遠い地であるタウシャンルでバナナは手に入りにくい、特別な日ぐらいにしか食べられなかった憧れの食べ物だったのかもしれませんね。

話が反れましたが、木版バスクで選んでいますが、どれもこれもイーネオヤが見応えあります。しかも今まであまり見せていないものが揃うと思いますので、どうぞ7月からのイベントを楽しみにしていてくださいね。

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Last updated  May 27, 2019 05:38:50 PM
May 24, 2019
仕事熱心なミフリ社長です。大笑い大笑い大笑い

同時進行の仕事何本も抱えて(って仕事を詰め込む自分が悪いんですけど)精神的にも体力的にもヘトっていたのですが、今朝は本当に本当にうれしいニュースを聞いて、かなリやる気が出てきたところです。




そして相変わらず、アイロンかけて写真撮りながら、ヤズマのバスクを見てます。
そしたらこんな素敵なイーネオヤのがありました。

ハヌムエリ。
トルコ語で婦人の手を意味しますが、そのままの意味ではなく、スイカズラの花を指します。
ちょっと前までアパートの駐車場に咲いていましたが、撮っていなかったので借り物写真です。




ハヌムエリのモチーフのイーネオヤは各地でいろいろあり、たくさん持っていますが、これはとても糸が細く目も詰まっていて美しい~。




こういうイーネオヤはシルクで、しかも極細の糸だから成せる技ですね。

古いヤズマには古いイーネオヤがついているわけですから、結果的にはどちらも素晴らしかったりします。




古いから素晴らしいのではなく、その年代に存在した材料と技術の結果です。
便利になれば便利になっただけの利点もありますが、その陰で失われているものもあるのだと思っています。

※日本のイベント後は、トルコのギョルジュック市主催のキルト&ステッチ大会にゲストとしてイーネオヤコレクションの展示で参加します。
何かワークショップやってもいいのよ、と言われたけど、見る集める専門なので、私にできるワークショップは残念ながらないんですよねえ・・・。
そういえば最近トルコで藍染、絞り染め、刺し子が流行っていて、いろんな人から聞かれます。
詳しい方、今ならトルコの各学校やプライベートアトリエで引っ張りだこですよ~!?

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Last updated  May 24, 2019 01:14:59 AM
May 22, 2019
例のごとく、展示用のヤズマを選別するために見ていたわけです。

あら~素敵♡♡♡~!! 
青っぽいヤズマって思ったより少ないよね、とか、版や色付けの順番とかテクニックについて考えてしまって、自問自答しながら見入っては手が止まり、作業は遅々としして進まないわけです。




相変わらずヤズマしか見ていないのですが、時々イーネオヤが面白くて見てしまいます。
平面のシンプルなレース編み。
立体のお花などの派手派手、盛り盛りでないモチーフは、展示映えこそしませんが、個人的には結構好きです。




で、このモチーフなんだっけ? って当時のメモを見ると「宝石店の金庫」だって!!
トルコの場合、宝石よりも金が主流ですから「貴金属店の金庫」でもいいですけど。
同じような平面モチーフでも地域が異なれば、名称も解釈も違うものになりますが、金庫は面白すぎです。

って思ったところで、宝石店の金庫ってどんなんだっけ? と考え中。
インターネットで調べても普通っぽい直方体の金庫しか出てきませんが、イメージとしては銀行の貸金庫みたいな感じとか、映画や再現ドラマで見たような、小分けの引き出しがついた壁一面の金庫。それか金庫を保護する編み目状の金属シャッターとか・・・?




作った女性は宝石店の金庫を見たことあるんかい? と突っ込みたくなってしまいますが、もしかしたら宝石屋の奥さんとか、娘さんかもしれませんものね。

夏のイベントでは大きめのバスク布はもちろん、珍しいデザインの極薄ヤズマもたくさんご紹介します。古いヤズマには古いイーネオヤ・・・ってことで、バスクだけでなく、さりげなく素敵イーネオヤも楽しめるようになっています。

夏のイベントと言えば、準備中のパワポが情報入れ過ぎて、これはいったいどこで披露するのか、誰に向かって説明するのかと、私自身が混乱中。もっと肩の力を抜いて作り直そうと思っているところ・・・で、

あっ、そうだ、バスクにアイロンかけなきゃ・・・。

時間に迫られ、同時進行で作業していると、いろいろ気が散ります。
そして結局、何も終わらなかったりするんだよね。
へるぷ み~!!
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Last updated  May 22, 2019 12:10:06 AM
May 21, 2019
自分では日本でのイベントの準備をボチボチしているつもりなのですが、なにせ時間が経つのが早い。
イベントはいずれも7月スタートなのでまだ時間に余裕があるようで、実は帰国直前まで県外出張の連続なので、実質準備期間があと1週間というところまで迫っています。

そして私にとっては重要な用件がたくさんあり過ぎて、身体がひとつしかないことに本当に身悶えします。

今週だって行くべきところがあるのに調整不可の別件で行けない。
わがままが許されるなら放って行っちゃうところだけど、そこは責任のある大人だからねえ・・・そういうことはしない。

で、イベント準備の中で掘り返した素敵ヤズマコレクションを選別しているところなのですが、久しぶりに見るとありゃー、これは素敵~♡♡♡と、手が止まっちゃうわけです。




イスタンブルの工房の職人さんの手仕事だと思われる古いヤズマ。
1950年代以前のもので、もちろん木版のハンドプリントです。
色塗りは筆を使ったフルチャ・イシ。

花びらのあるお花のモチーフ。
実際はお花なんでしょうが、ユルドズモチーフと呼ばれるヤズマです。
ユルドズは「星」を意味します。
よく見ると星の受け皿のような三日月の形のモチーフも見られます。




ってな感じでヤズマしか見ていなかったのですが、イーネオヤのモチーフもなんだか可愛い。
当時のメモを見たら「ロクムオヤ」って書いてある。(ちなみにオヤの製作地はブルサです。)

ロクムってターキッシュデライトと訳されているトルコに古くから(15世紀頃から、現在の形には19世紀以降)あるお菓子です。
砂糖とコンスターチに、ナッツ類や果汁、マスティハ、ミントなどをそれぞれに加え、見た目にも味的にも種類が豊富です。


(画像は借り物)

サイズは小さいものから大きめなものとありますが、いずれも一口で摘まめる、コーヒーやお茶のお供ですね。

このサイコロ状にカットされた感じがオヤに表れています。
最初からロクムとして作ったわけではなく、出来て見たら小さな正方形がロクムに似ていたところから通称「ロクムオヤ」と呼ばれるようになったという可能性も残しつつ、オヤスカーフが義理のお母さんやお嫁さんへの贈り物として作られたものであればロクムそのものであった可能性もありますね。




イーネオヤもバスクも調べ始めたら簡単には片付かない、奥の深さに、今更ながらヒーヒー言いつつ、今年の9月にはいよいよマルディンのミデヤットを拠点に近隣の村へイーネダンテル探訪の旅に出かけます。日程なども決定していますので、もし一緒に行きたい~! という方がいましたら早めにご連絡ください。クルマの都合であと1名、もしくは2名ぐらいなら大丈夫かな。

そして来週からはトータル5週間に渡るトルコ各地の伝統手工芸が盛りだくさんな旅のスタートです。
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Last updated  May 21, 2019 12:10:07 AM
February 1, 2019
エフェオヤと言えばエフェが身に着けたイーネオヤスカーフのこと。
(最近はエフェオヤの形をしているものをエフェオヤと言うようです)

エフェとは滅茶苦茶端折ってわかりやすく一言で説明すると、アイドゥンや現在のナージリリの元遊牧民によって構成された自警団のリーダーに与えられる称号。
16-19世紀にはオスマン帝国時代の地方の悪大名への抵抗軍として、20世紀に入ってからは山間戦での実績を認められて一転して政府軍としてギリシャ軍と戦った英雄です。

そのエフェの出兵や結婚などの際に贈られたのが女性たちが作ったエフェオヤ。
共和国になった後も民間ではエフェの称号は残り、エフェの名を引き継ぐ男性やその妻になる女性へ結婚の際にエフェオヤが肩に掛けられる形で贈られたといいます。
今、私たちが手にしているエフェオヤはそんな時代の遺品です。

そんなわけでエフェオヤと言えば「アイドゥン」なのですけど、キュタフュヤにもエフェの存在がありました。

キュタフュヤのエフェオヤとして知られる、星のエフェ。

(野中幾美コレクションから)


キュタフュヤのインキョイのもので、絶対数が少なく稀にしかお目にかかれないものだけど、この地は「ギリシャ軍を侵入させなかった村」というぐらいですから、エフェ同様の勇敢な村人たちがいたかもしれません。

ところでこのインキョイ、アルメニア人たちが暮らしていた村としても知られています。
トルコ人が中央アジアから現在のアナトリアに移動してきた9-10世紀ごろに、アルメニア人もまたこの地に住み、18世紀半ばまで共生してきたそうです。
私はその辺りの歴史には詳しくはありませんが、確かに国境に近い東部に限らず、各地にアルメニア人が暮らした痕跡が建造物や伝統手工芸などの文化として残っている地域があります。

トカットのバスクこと、木版プリントの職人さんにもアルメニア人が多数存在していたため、バスクを調べていると話によく出てきますが、イスタンブル辺りの商人、職人さんにもアルメニア人が多かったと聞いたことがあります。

以前、イーネオヤの調査で行ったギュムシュハネの古い集落では、過去イスラム教のトルコ人、アルメニア教会のアルメニア人、ユダヤ教のイスラエル人が協力しながら暮らしていた様子がうかがえます。同様の場所がトルコには多数あります。

20世紀に入って在住のアルメニア人の多くが亡くなりましたが、場所によっては残って暮らし続けた人やその子孫たちがいます。
かつてジェンネと呼ばれたインキョイに暮らしたアルメニア人と、星のエフェの関係は全くわかりません。でもマルディンを代表とするように、アルメニア文化の残る地にはイーネを使ったレース文化が残されているというのも興味深いです。
イーネオヤの終着点はいったいどこなんでしょうね・・・!?




上の星のエフェはインキョイの約80年前のイーネオヤスカーフ。
探して見つからない稀少な品です。
オヤフェスJapan2019で手に取ってご覧いただけます。
(その前に売れちゃったらごめんね・・・)

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お知らせです。
「オヤフェスJapan2019」のギャラリートークのお申込み受付中です。
詳しい内容はオヤマニアの会さんのブログをご覧ください。
オヤマニアの会



3月1日(金)12:30-13:00 トルコのコレクターたちのイーネオヤ
3月2日(土)12:30ー13:00 シュンネットヤタウ(割礼式のベット)とブルサのオヤ
3月3日(日)12:30-13:00 野中幾美コレクションと日本人作品の展示の様子

〇費用 各回1500円
〇募集人数 各回15名程度

希望日、お名前、電話番号、当日連絡がとれるメールアドレスの4点を記載してオヤマニアの会さんのメールアドレス ⇒ oyamania2017@gmail.com へお申込みください。

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もうひとつお知らせです。



2月23日(土)19:00~21:00に行われるトークイベント「シルクロード西の終着駅 トルコに伝わるキリムとワインの会」のお申込み受付中です。

以下のリンクからお入りください。

トルコの織物の種類、織り方、糸質、染色などからの年代や地域、民族の見分け方、織りの現場の様子、現在と過去の比較などをトルコ現地での絨毯屋歴23年の経験を踏まえてお話します。
今回は限られた時間での総括的なお話ですが、今後もテーマを掘り下げたお話会ができたらいいなと思っています。質問、反論もどんどんしてください。楽しい充実した会になるように願っています。よろしくお願いいたします。

シルクロード西の終着駅 トルコに伝わるキリムとワインの会

詳しくはBaharさんのサイトをご覧くださいね。
Baharさんのサイトはこちら ⇒ 

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Last updated  February 1, 2019 10:32:45 PM
January 4, 2019
年末年始はブルサでイーネオヤ千本ノックをうけていました。(お友達が・・・)
外は寒いし、遊びに行くところもないし、実は放置のチャンスもあまりなく(半径5m以内のところに常にいたので放置したつもりはないのですけど)、私は退屈をしていたわけです。

で、イーネオヤを作る先生の手があまりにも早いので見ていたら、なんだか理由はわからないのですが、ひゅるひゅるくるくるって感じが私の脳内イメトレで出来上がって、自分でできるような気がしちゃったんです。

針と糸を借りて先生にスタート部分を教えてもらってやってみました。
イーネオヤ。
千本ノックで使われていたブルサのシルク糸で。
ただし、針は糸のサイズに合わない針穴の大きな太いのを使いました。




そしたら目のデコボコ加減は置いておいて、不思議なことにすっと三角作れちゃいました。
普段のエア・イーネオヤのおかげで、知らずのうちに結び目の作り方は知っていたんですね。
目の作りの理屈はわかっているので、糸がどっち向きにどうかかればいいのかもなんとなく・・・。


(恥ずかしいから見えないレベルで小さな画像を)

それよりもなによりも糸が軽かったんです。
針に糸を巻いたら、それをぎゅっと持つ必要もなく、力も入れずにすっと引くだけでスルスルと自然に目が結べてしまう。
糸が絡まることもなく、本当にすっと、です。

シルク糸で結び目を作ったのはもちろん初めてなんですが、その前と言えば25年前に一度だけイーネオヤとは知らずにナイロン糸で三角を作らされたことがあるだけ。その時にうまくできなくて面倒になって二度とやっていませんし、イーネオヤと意識してやったのは今回が初めてです。

つまり、全くの初心者です。
もっといえば針と糸を持つのも学校卒業して以来、ボタン付けやったかな? ってぐらいです。
だからイーネオヤでシルク糸を扱えるのは上級者になってから・・・なんてイメージ持っていましたが、今回は糸がシルクしかなかったのでシルクを使ってみたところ目からうろこでした。

私はナイロンやポリエステル(人工シルク糸を含む)でのイーネオヤ経験がありません。
そもそもイーネオヤの経験自体がありません。
でも思ったのですけどイーネオヤ初心者がシルク糸で始めるのもありなんじゃないかって。
すっと結べる感じが、今まで見てイメージしていたギューッと引くイーネオヤと違って目の作りやすさを感じちゃいました。

もちろん作るものによって(特にアクセサリー類)はシルク糸じゃない方がいい場合もあるかと思います。
でも今回のように初心者が練習で三角作ってさらに茎と葉を作るとか、新しいモチーフを覚えるときにシルク糸もありえるんじゃないかというのが、今回の個人的な感想です。




私が「シルク糸って意外とやりやすい」と言ったら、シルク糸もポリエステル糸も人工シルク糸も使う先生が「それはそうよ、シルク糸の方が簡単なのよ」と言ったのも、シルク糸への抵抗をなくしてくれた理由かもしれません。
それよりなにより先生の教え方が上手だったのかも、って今になって思います。
構えず、自然にひゅるひゅるくるくる、すっ、でいい。

シルク糸と言っても、タウシャンル仕様の撚っていない糸を使うにはまず撚るところから覚えなければなりませんが、ブルサのシルク糸は双糸の6本取りの刺繍用として作られ、イーネオヤを作る人はそこから1本ずつ抜いて使うので撚る必要もなく、そのまま使えます。

イーネオヤの目の作り方は実は単純明快、それさえマスターしたら、あとはいかに目を綺麗に作るかが課題の手芸です。
結び目が作れたーってだけで喜んでいる私では全く参考になりませんが、細かい仕事が好きで、ちょっと器用で針仕事に慣れている人なら、確実に私より上手にスタートできて上達も早いのではと思います。

と、まるで商品宣伝のためのような内容なんですが、この私がブルサのシルク糸だからこそ糸を絡ませずに三角を作れたことは事実。




個人的なやりやすさや好みもあるし、ポリ糸でスタートした人がシルク糸で作るのと、全くやったことがない人がこのシルク糸で始めるのと、きっと作り手によっていろいろ感想はあると思いますし、反論もあることでしょう。
でも少なくとも初心者にはシルク糸「無理」というのはない気がします。

これはぜひみなさまにも試してもらいたい。
そう思って、いままで小売りは事情があってしなかったシルク糸ですが、1本から買えるなら試してみたいと言う声も多く、これ以上お待たせするわけにもいきませんので、少しの期間、現在の在庫301色を1本から選んでご購入していただけるようにしました。

同時にお得な300色セット、お任せ10色セットもあります。
どうぞご利用ください。

弊社のショッピングサイト「ミフリ&アクチェ」で発売中です。

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Last updated  January 4, 2019 10:33:36 PM
January 2, 2019
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

思い返せば一昨年にトルコからクルマで国境越えをし、ブルガリアのイーネオヤ(ケネ)を訪ねる旅をしました。
今年はその続きとして春ごろにブルガリアの西部とギリシャ領のトルコ村を訪問し、イーネオヤを探す旅を慣行する予定でいます。
イスタンブール空港待ち合わせ・解散でクルマで3国を周ります。
(経費を分担する旅友募集中です。1~2名)

ギリシャ領のトルコ村はトルコともブルガリアとも国境に近いギュムルジネの近郊にあります。
ギュムルジネ独特のものとしてかろうじて見つかるのは新しいものはなく古いもので、シルクのクレープものか、木版ハンドプリントのヤズマについた90-100年前のシルクのイーネオヤです。

素材がギリシャのものなのか、トルコ村ゆえにトルコ(特にイスタンブール)から持ち込まれたものなのかは、まだ調べていませんので不明です。
ただ10数枚手に入れただけですのでデータとしては不十分ですが、素材自体がいずれも年代もので、材料が手に入るうちのみの文化であり、それはそれ以降の広がりが見られなかったことからトルコ本土と異なり、取り残された文化のひとつであると想像します。

トルコではどこへ行っても、私がコレクションしたくなるようなイーネオヤは見つからず、もういいかな・・・って数年前から思ったりもしているのですが、収集は別にしても調べれば調べるほど奥が深すぎて、とことん形にしようとなるとキリがないです。ほんと。

さて、形にすると言えば(ようやくって感はありますが)現在トルコのコレクター3名が競ってイーネオヤ研究本を出版するために準備中です。
今年は本格的なオヤ本が3冊も見られるということですね。
1冊はオヤにまつわる色々な話も載せるそうなのですが、トルコ語だけらしいので、英語版もしくは和訳本も~って先生にお願いしてみます。
出版されましたら弊社でもご紹介しますのでお楽しみにしてください。




ギリシャ領のトルコ村の稀少なシルク&シルクの骨董イーネオヤスカ―フ、ショッピングサイトに出す前に売れてしまって残り1枚になってしまいましたが、後ほどショッピングサイトに載せておきますので興味のある方はご覧ください。シルクのクレープのトゥーオヤも1枚あります。

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Last updated  January 2, 2019 11:53:33 PM
December 20, 2018
気が付くと年末年始のイーネオヤ千本ノック修行への出発日が目の前です。
ええ、今年の年末年始も家族を残して県外出張のミフリ社長です。

家族には年末年始とか誕生日とか夏休みとか、家にいないものだと認識されていますので気にしていませんけど、時々考えます。逆の立場だったらどうだろう・・・。ちょっと寂しい気もするけど、愛する人がしたいことして幸せでいてくれるなら、いいかな。(都合いい話・・・)




気持ちだけいろいろ忙しいのですが、せめて年末年始っぽいことだけでもしてみよう・・・って、あんまり柄じゃないのですけど、【福袋】と称してシルク糸のお試しセットを作ってみました。

期間限定(〜12月末日)撚り済みオヤ用シルク糸福袋 各色7m(×6本)お任せ10色

経費の都合上、卸しとか一定数量以上のまとめ売りでないと赤字の商品ですので、普段、卸しの分の半端などが出たときぐらいしか小売りで出せませんが、たぶん・・・300色セットは買えないけど、噂に聞いてちょっと試してみたいなあ・・・3月にはオヤフェスJapan2019もあることだし(!?)なんて考えていらっしゃる方がきっといる! と想像して思いっきりました。
(※オヤフェスJapan2019はシルク糸作品に限りません。)

シルク糸、今のところ円高リラ安の影響で日本円に換算するとお安く出せていますが、トルコリラではじわじわ値上がり中なのと、いつリラが戻るかが予測つきませんので、この値段でいつまでできるかわかりません。
それに恒例の元旦付け突然郵便料金が値上がりしました~! も、あり得る話だし。
というわけで今月末までの限定です。

この機会にぜひお試しください。
オットマン刺繍、ウズベキスタンのスザーニ刺繍、タッセル、曼荼羅とか、各種手芸にきっとお役に立つはず。もちろんイーネオヤにもです!!
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お知らせです。
来年2019年8月23日ー25日にトルコのコジャエリ県ギョルジュック市主催で開催される「第10回国際パッチ―ワーク&刺繍大会」に正式招待されトルコの伝統手工芸品のコレクション展示を予定しています。

で、一緒に外国人ゲストとしてパッチワークや刺繍など布に関連した作品出展、もしくは日本独特の手芸作品紹介と出展をしてくれる方(グループ、個人)を募っています。もちろん出展は無料です。期間中の宿泊(5つ星ホテル)、食事、移動、観光ツアーなどは市が負担してくれます。専用ブースも用意してくれますので販売も可能です。韓国、フランス、キリギスなどのチームが参加予定だそうです。航空券などの交通費は自己負担になりますが、来年のサマーホリデーは大会と合わせてトルコ旅行もしちゃうなんていかがですか?
ギョルジュック市はイスタンブールの東、マルマラ海の南沿岸に位置します。

パッチワークとは意外に思われるかもしれませんが、オスマン時代から衣装などに使われ、伝統手芸の一つとして捉えられています。
ブルサのオヤフェスは初回でもありこの手のイベントとしてはテキスタイル博物館の初の試みでしたので不慣れなこともあったかと思いますが、パッチワーク&刺繍大会は過去9年間の実績がある大会です。
私的には実はまだ悩み中なのですが、もし一緒に参加してくださる方がいましたら招待をお請けしようと思っています。

参考までに今年の第9回大会の様子を紹介した動画をリンクしておきます。
興味を持たれた方は私までメールください。→ 

第9回国際ギョルジュックパッチワークフェスティバル

韓国チームのレポート1

韓国チームのレポート2

過去大会の画像倉庫

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Last updated  December 22, 2018 06:49:34 PM
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