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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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全28件 (28件中 1-10件目)

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バスク~木版ハンドプリント

July 17, 2020
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一人一人の名前を挙げて、トルコで現役の木版バスク(ブロックプリント)の師匠・職人さんが11人しかいない・・・なんて言っているうちに、国内で大ブームになり、今ではその職人さんに弟子入りしたり、市民講座で学んだり、または自力で始めた人を含めて、私が知っているだけでも3桁を軽く超える作家さんたちが活躍している。
わずか数年間の出来事である。

その多くが女性たちというのも面白い。
女性ならではの感性を活かして、今までのバスクの域を超えた作品を目にする機会が増えた。
中には伝統に忠実なものもあるけれど、伝統とオリジナルを合わせたものから、技法がブロックプリントというだけで全く違う世界を表現していたり、さらには現代に合った新しい技法も生まれている。
またこれらも未来の世界では、2020年頃の伝統として残っていくのだと思う。




今まで、私が頑張って集めてきた古いブロックプリント作品も、これが本当の伝統の・・・と言いつつ、実はその時代の流行りだったのだと思う。
トルコだけで約650年のブロックプリントの歴史があるとしたら、650年前と、300年前と、100年前では作られたものが当然違ったはず。
作られるものが異なれば、また当たり前の話だけれど、それに合ったデザイン、技法などが取り入れてきたと想像できる。長い歴史の間には新たな技法や染料も開発されたことだろう。

伝統とはその時々の流行を含めた変化の連続なのだろうと、今になってつくづく思う。
変わらないものはない。
少しずつ形を変えながら、ある同じ思いを伝えてきたものだとしたら、伝統のなんとかは、本当は目に見えるものを使って目に見えないものを伝えることなのかも。




それは私がトルコに滞在したわずか28年の間にでさえ、起こったことである。
新しいものは、伝統と形式を異している。だから新しいものはもう「伝統のー」とは呼べない。
そう思い込んできた。
でもその間ですら、新しかったものが市民の間で広まり、モチーフやデザインの名称が残り、25年も経てば伝統のデザインと呼ばれる。
25年というのは短いようで、親から子へ、そしてその子が自分の子に伝えるのに十分な時間である。

私が長い歴史の中のほんの一時代のトルコのブロックプリントを集めることによって得ることができたのは、さらに遡った歴史と、それが作られた時代の背景と当時の技法と、それを代々伝えてきた人々の思いを想像することぐらいだったのだろう。
人生って短いね、自分の道を見つけてからはなおさら短い。

情報がほとんどない中、集めるのにかなり苦労したから、手持ちのコレクションはまだ全部処分する勇気はないけれど、少しずつ、興味ある方にお譲りしていきます。

↓↓↓↓↓
トルコの木版バスク(ブロックプリント)のアンティーク布

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YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。
トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。
新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤
↓↓↓↓↓
ikumi nonaka

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Last updated  July 17, 2020 04:31:49 PM


December 15, 2019
かなり遅ればせながらですがYoutubeにチャンネル開設しました。
本当は今チャレンジしている別ネタ(300年生きるために・・!?)でいくつもりだったのですが、まずはストックがあるド素人撮影・編集のトルコの手工芸ネタ、マンダネタでスタートしたいと思います。
こういうところにでも載せておかないと、肝心の元ファイルが見つからなかったりするしね。
だらしがないから・・・。

↓↓↓↓↓
バスクができるまで~トカットの木版作りと捺染技法




素人が手持ちのスマホで撮影した適当動画に、無料アプリでの適当編集ですから期待せずにご覧ください。
でもトルコのブロックプリントがどんな風に作られるのかはなんとなく理解していただけるかと思います。
木版バスクについて忘れないように自分への記録でもあります。

引き続き、今までとり溜めたイーネオヤ、その他の手芸、マンダ、マンダ、マンダなども配信していきますので、ぜひチャンネル登録してください。
トルコのいろんな場所の風景もお楽しみください。

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そして、この作業内容でかつて作られたヤズマたちを販売中です。

ヤズマは本物の木版ハンドプリントで古いものですので、コレクションに加えるチャンスです。
もちろんオヤも古いものばかり。
↓↓↓↓↓
木版バスクのヤズマのオヤスカーフ


チェブレを始めとするトルコの伝統刺繍。
↓↓↓↓↓
トルコの手仕事・ヴィンテージ刺繍


カウントできる厚めの生地にクロスステッチ。
気軽に使えるヴィンテージ刺繍布として面白い。
↓↓↓↓↓
エタミン刺繍のヴィンテージクロス


カスタモヌの市販のスタンプで押せる小さな木版(菩提樹)
ご購入はこちらから。
↓↓↓↓↓
トカット&カスタモヌの木版


ブルガリアのトルコ村からやってきた嫁入り持参品だった各種オヤスカーフ。いずれも状態がよくオヤもとても丁寧に美しく作られています。残り僅かです!
加えてブルサ東部のオールドイーネオヤスカーフの状態のよいものもたくさんUPしました。
↓↓↓↓↓
お買い得2000円以下のオヤスカーフ(ヴィンテージ)


シルク糸で作られたエラズーの伝統的なオールドイーネオヤスカーフをご紹介中。
夏、秋の日本でのイベントでご覧になれなかった方もぜひ見てくださいね!
↓↓↓↓↓
エラズーのシルク糸のイーネオヤスカーフ


木版バスク製品の50%オフセールを開催中。

赤字覚悟の処分市ですのでぜひご覧くださいね。
ふわふわストール、バスクのトートバック、モンペパンツ、トルコの女性作家さんたちの作品など、そしてシャフメラングッズもまだまだ選べます。
↓↓↓↓↓
木版バスク製品大バーゲン

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Last updated  December 18, 2019 09:10:57 PM
September 9, 2019
先日9月1日(日)に、生活工房さんで開催されたトルコ文化年2019「トカットの木版バスク展」がおかげ様で盛況のうちに終了したそうです。
お越しくださったみなさま、応援してくださったみなさま、生活工房の竹田様を始め、各位関係者様、本当にありがとうございました~❤


(手彫りの木版を1つ1つ押した大判のコットン製ストール)

このトカットの木版バスク展に合わせて、バスク商品やトルコの作家さんの作品、一部オリジナルの古いものを販売品としてご提供させていただきました。
同商品はコラボレーション企画である、かまわぬ浅草店様の「トルコの手仕事展」でも多くの方にご覧いただくことができました。


(なぞなぞパンツこと、ブルマジャパンツ。カッコよく着こなせます。版を手押しした木版バスクです)

好評で残らなかったものも多いのですが、まさかこんなに売れると思わず、トルコに残していった在庫分などがあります。


(肌触りが優しく気持ちよいコットン製のモンペパンツ、版を手押しした木版バスクです)

トカットやイスタンブルの工房に通い、バスク製作の調査と取材をしながら、どんな風な工程を経て仕上がっていったのか、自分の目で確認してきて作り手本人たちから手に入れたものばかりです。
しかも機械プリントものではなく、それぞれが伝統的工法で手作業で作られています。


(手押しした木版バスクのハッピ風上着、長袖の上に羽織れます)

在庫をこのまま放置するのはもったいないです。
せっかくの作り手さんたちの手仕事、少しでもたくさんの方に手に取っていただきたい。
・・・というわけでネットショップの方で木版バスク製品の大バーゲンを開催します。


(木版を使ってハンドプリントし、筆で彩色したもの、縁にはオヤが付いています。ノースリーブですが長袖のシャツの上などに重ね着しても可愛い~)

イベント会場にいらっしゃれなかった方、お買い忘れの方、もう1枚欲しいなと思っていた方、この機会にどうぞお求めください。
送料を含めてもお得な価格になっています。(なにせ50%offですので・・・)

⇒ 木版バスク製品大バーゲン

木版バスクの木版も大バーゲン、なんとどれでも4000円、菩提樹を使っています。今トルコで作らせられない価格です。

⇒ トカットの職人さんが作った木版

ビーズアクセサリーも掲載中です。
こちらは20点以上で特別卸し価格を適用させていただきます。
ハンドメイド系のイベント、店舗、ネットショップなどで販売をお考えの方でも十分利益が出る価格に設定してありますのでお気軽にお問合せください。

⇒ ビーズアクセサリー
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【お知らせ1】

バハールさんでのアイシェとドシェメアルトゥ絨毯をテーマにしたトークイベントのお申込みが始まっています。

「トルコ・ドシェメアルトゥに伝わる手織りの絨毯のお話会 」
日時:2019年10月12日(土)19:00〜21:00
参加費:2000円+税
定員:30名さま
会場:fukadaso cafe (Baharのあるfukadao1Fのカフェです)
   東京都江東区平野1-9-7 fukadaso 1F

詳細とお申込みはこちらから → 

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【お知らせ2】

10月12日(土)~15日(火)に清澄白河で開催予定のオヤマニアの会のイベントのご案内です。
タイトル「花咲くアナトリアの大地より~トルコ伝統の手工芸~」



10月14日(月)14;00-15:00に私のお話会があります。
今回のテーマは「マルディン報告・イーネダンテルとシャフメラン探し(仮)」です。
シリア国境トルコ南東部の町の話、マルディンのぬい針によるレース編みの伝統文化、蛇の身体を持つ女王シャフメラン伝説に興味ある方はぜひお待ちしております。

詳細とお申込みはこちらから。
スザニ、イーネダンテル、キリム・絨毯、お話会はオヤマニアの会のブログ →
オスマンル刺繍とイーネオヤは平尾直美先生のブログ →

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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Last updated  September 12, 2019 06:44:49 AM
May 10, 2019
トルコのブロックプリント「木版バスク」の新作コットンストール。




染料を調合し、手彫りの版を使って1つ1つ布に手押ししていく、プリント方法です。

並べてみたら綺麗だったので写真に撮ってみました。




昔ながらの伝統柄もあれば、新しくデザインされた木版もあります。
写真以外にも色も木版も千差万別にあって、見ているだけでも楽しいです。




サイズは約190×85cm。
四季を通して、ふわっとおしゃれに巻いたり、羽織ったりしてください。
軽くて持ち運びにも便利、夏の冷房対策にもぴったりです。

7月からスタートする都内のイベントで販売いたします。
イベントの詳細はかみんぐすーん。
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Last updated  May 10, 2019 11:22:10 PM
April 29, 2019
伝統手工芸の難しいところは、伝統的な技法を守りつつ、その時代に合った製品(売り物)を作り出していかなくてはならないことだと思う。

芸術に理解のあるスポンサーがついていて、利益を考えない作家活動ができる環境なら話は別だけど、職人さんが仕事を続けていくためには、商売として成り立つことが前提にあるわけで、当然だけどいくら伝統手工芸でも、何百年、何十年前の需要と、今日の需要が一致しないと考えるのが普通だから、作るものも変わってきて当たり前である。

イーネオヤだって、スカーフを作っても、レースセットを作っても、それらを必要とする人が少なくなったから、一般の人でも買いやすいブローチやネックレスなどのアクセサリーを作るのだし、敷物としてのキリムは買わない人たちにでも、使ってもらえるように加工品であるキリムとレザーのバックを考えたりするのであって、バスクも例にもれずスカーフのヤズマとして需要がないのであれば、バックを作ったり、テーブルクロス、バンダナ、パレオをデザインしてみたり、消費者に「使ってみたい」と思ってもらうためにいろいろ考えるわけです。




写真はトルコでバティックと呼ばれる製品の製作過程で、いわゆる私たちが言うバティック(ろうけつ染め)の意味ではなく、技法はろうけつ染めではありますが、基礎になる布の上に色を塗り、それを薄い緑色に染まる薬品につけて、その上に石膏で型を押し、熱で乾かすと、型を押した部分以外が黒になり、型が押された部分の地の色が残ります。このように、布に事前に様々な色を付ける技法を指してバティックと呼んでいるようです。

これは主にビーチで水着の上に纏うパレオになったり、サマードレスの生地になったりします。

こういうのも明るくてきれいでいいのですが、日本だと身に着けてお出かけできるようなものが人気です。で、試しに色を渋めにして木版のイメージも伝えて作ってもらったのが、通年使えそうな薄手のコットンストール。




実は若手の女性の作。
3年間、先生や職人さんの元で修行して、今年の秋に展示会でデビューするそうです。
男性の職人さんとはまた別の、若い女性ならではの感覚が気に入っています。

特定の手工芸に興味を持ってもらうには、まず手に取ってもらえるモノを作ること。
そのうちの何人かでも、トルコのバスクってなんだろう、どうやって作るんだろう、なんて少しでも思ってくれるように頑張ります。

今回はお試しに秋っぽい色で作ってもらいましたが、追加で春、夏向けのパステル系でも製作中、出来上がりが楽しみです。
バスクのストールは7月の日本でのイベントでご覧いただけます。
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Last updated  April 29, 2019 10:57:08 PM
April 27, 2019
トルコのバスクの魅力をトンと説いて行くシリーズでも始めましょうか・・・。

まず「バスク」と言う言葉です。
これはこのトルコの伝統手工芸を紹介するにあたって、適切な名称は何か、一番悩んでいることであり、未だに解決していない事項です。

バスクと言ってしまうと、単純に「印刷、プリント」の意味ですので、広義で考えると、何か違うなあ・・・といつも思っています。

私が一番最初に聞いたのは「タシュ・バスク」という単語でした。
石版プリントの意味です。
が、18世紀以降の石板プリントのことではなく、もっと原始的な石や粘土で作られた型の上に染料を塗り、その上から紙や布を押し付ける方法のものだと想像します。
もしくは近代の石板プリントと混同した形で言われたものとも思われます。




古い職人さんたちが自分たちの木版バスクを指して、「タシュ・バスク」という言葉を使いますので、私もそのまま使っていましたが、最近になってわかりにくさからか「タフタ・バスク」「アウシャップ・バスク」と言う言い方が一般的。
「木版プリント」の意味です。

一部ではそれも適切でない、と「ゲェレネッキセル・バスク」、つまり「伝統的な印刷技術」全般として言う人たちもいます。

機械プリントやシルクスクリーン印刷と区別するため「エル・バスクス」、手作業によるプリントという言い方もわかりやすいですね。

いろいろ考えるところはありますし、おそらく師事する職人さん、先生の影響や、製作するものの方針の違いで言い方も変わってくるかと思います。

ここでは面倒ですので「バスク」で統一していきたいと思います。

私がバスクに興味を持ったのは、収集しているイーネオヤスカーフのヤズマの古い印刷が始まりでした。
ですから大小のスカーフを中心に古いものを集めていましたが、次第に、風呂敷、カバー、ナマズルック、布団などにも使われていたことを知りました。
そして服にもバスクは使われています。

スカーフやナマズルックは形式が最初から決まっているものですから、それに合わせてバスクのデザインも施されます。
ところが服となると、生地を裁断して作るものです。
(もちろん出来上がりを想定して裾や袖口、衿ぐりにプリントしてあるものもありますが・・・)




そう考えるとバスクの基本は生地のプリントであることがわかります。

織りにより柄を入れる方法とは別に、無地の布にプリントすることで柄を入れていく。
今では当たり前のように機械でプリントされているものが、その技術がない時は手作業でするしかなかった・・・ってことですよねえ。

もちろん現代でも機械プリントにない面白さを求めて、いわゆるブロックプリントものも作られています。商業ル―トに乗せるには人件費がめちゃくちゃ安い国じゃないと難しい。

残念ながら現在のトルコは経済的に安い国ではありませんので、人件費への評価もそれなりですので、一般市場での手作業でのプリント生地製作はほぼ不可能かと思います。




ですから、今回手に入れたバスクのプリント生地(だいたいバスクのプリント生地という言い方が変ですけど、都合上このまま通します)は、トルコでは入手しづらいもののひとつかと思います。

それぞれ幅が100cm、長さが250-300cmです。
興味ある方はチェックしてくださいね。
今年7月のイベント(詳細はもう少しお待ちください)で、ご紹介したいと思っています。

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Last updated  April 27, 2019 12:34:04 AM
April 13, 2019
トカットのオリジナルのデザインは、これまでにご紹介したものを含めて以下のものがあります。(過去のブログをご参照ください)
・トカット・エルマルス
トカット・ヤルム・エルマルス
トカット・キラズルス
トカット・ベシリシ
トカット・イチ・ドルス
トカット・ウズムルス
・アイナル・ヤズマ
トカット・イチ・ボシュ(カイセリ・ケナル)
プルケット(ピラカ)
・カシュック・サプ
・エフ・イシ
カイナナ・ユムルウ
アスマ・ヤプラウ
・トラブゾン・ケナル

本来、トカット以外の地域のデザインですが、トカットでも一般的に製作されたと考えられているものが以下です。多くは名称や好まれたち地域などからもイスタンブルの工房のデザインと想像されます。
カンデルリ
チェンゲルキョイ
キリットリ・ヤズマ
ラーレリ
ドラマ
・ケスターネリ
・アラップル
・フリヤール
パルチャル
・ヤルマル
ホロズ・クイルウ
・ジンゴロズ
・ハマーミィエ
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昨年からすっかり途切れていましたが、今年の夏に都内でトルコのバスクのコレクション展示を含むイベントがありますので、また少しずつ書いていきたいと思います。

トカットでも作られていましたが、本来は他の地域のデザインであるバスクのひとつ「ハマーミィエ」のお勉強会がイスタンブルでありました。
お世話になっているバスクの先生から突然だったのですがお電話でご招待を受け、目の前に積まれている仕事から逃げるかのように(笑)飛んで行きました。

ハマーミィエとはこれ。




いくつか種類があって、版の配置、色遣い、地域などで分類されます。
基本的にはインドからシルクロードを経て伝わってきたモデルです。
それがイスタンブルで独自に展開され、トルコのバスクモデルとして定着したもの。




ハマーミィエの歴史、分類、地域ごとの違いなどを古い現物を見ながらお勉強。
私も何枚かは持っていますが、画像でしか見たこともないものもあって、メモ取る手も止まりがち。しかもぐちゃぐちゃメモで見直したけど何書いてあるかわからない・・・。
だから何も説明できましぇん・・・。




実技はやらない主義のミフリ社長であるけれど、版のパターンや配置、色の詳細を知るには、実技はとってもためになりました。

ハマーミィエは黒の版に、2色、3色、4色と色付けしますが、その配色なども実際に塗ってみると、なぜ2色なのかとか、なぜ4色必要なのか、とかがよくわかります。




古いモノを知ることは大切だねえ・・・とつくづく思います。
なぜこれがトルコにあって、その地域ごとの特徴があって、誰が作って、どう伝わったか・・・その背景や環境を知ることは、そのモノが存在する意味を知ることでもありますから。

イーネオヤでもキリムでも、バスクでも古いものを再現する作業というのは、有意義だと思っています。もし日本で再現ワークショップなどの機会がありましたら参加をお勧めします。
なんて言ったっけ? 温故知新の精神ですウィンク

今回、集まったのはトルコ各地でバスクを研究していたり、他の専門も含めて伝統手工芸に携わる人たち。そして別の日に行われた生徒さんたちのイスタンブルの木版についてのスライドによる研究発表会にも参加しましたが、みなさん、本当によく勉強していて、本当にタメになったし、よい刺激を受けました。




先生、参加者のみなさま、生徒さんたち、お世話になり、ありがとうございました。

バスクは細かい針仕事(私にとっては主にイーネオヤのことですが・・・)と異なり、誰でも気軽にやることができます。
全くの初心者でもなんとか形になる。
もちろん、染料の準備、版の製作、デザインセンス、染めや押しのテクニック、作業の熟練度などは経験を積むほど上手く、スムーズになっていくものではあるけれど、初めてでも完成させることができるので満足度はかなり高いと思います。




日本ではなかなか接する機会のない伝統手工芸ですが、7月、8月のイベントでは、その魅力をしっかりお伝えできたらいいなと思っております。

引き続き、トカットへもおこもり修行へ行って参ります。

おっと、その前に、さらに溜まってしまって処理しきれていない仕事を少しでも片付けなければなりませんねえ。
やめたい、やめたい、と言いつつ、自ら年々仕事を増やしてしまっていますが、私は本当に4年と1か月後に年金退職できるのでしょうか。

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Last updated  April 13, 2019 10:06:15 PM
November 21, 2018
トカットのタシュ・バスク(木版ハンドプリント)のオリジナルのデザインは、これまでにご紹介したものを含めて以下のものがあります。(過去のブログをご参照ください)

・トカット・エルマルス
トカット・ヤルム・エルマルス
トカット・キラズルス
トカット・ベシリシ
トカット・イチ・ドルス
トカット・ウズムルス
・アイナル・ヤズマ
トカット・イチ・ボシュ(カイセリ・ケナル)
・プルケット(ピラカ)← 今回はコレ
・カシュック・サプ
・エフ・イシ
カイナナ・ユムルウ
アスマ・ヤプラウ
・トラブゾン・ケナル

本来、トカット以外の地域のデザインですが、トカットでも一般的に製作されたと考えられているものが以下の14種です。多くは名称や好まれたち地域などからもイスタンブルの工房のデザインと想像されます。
カンデルリ
チェンゲルキョイ
キリットリ・ヤズマ
ラーレリ
ドラマ
・ケスターネリ
・アラップル
・フリヤール
パルチャル
・ヤルマル
ホロズ・クイルウ
・ジンゴロズ
・シャム・ハマーミイェ
・シネッキリ・ハマーミイェ
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今回はトカットオリジナルのデザインから「プルケット」。




プルケットはオヤスカーフであるヤズマのデザインです。
ボーダーのみに版があるタイプです。
トカットでも昔からある古いヤズマデザインの一つだそうです。
シンプルで地味なので見逃しがちですが、重要なデザインってことですね。

メインのお花があり、小花と実のような小さな粒の集合がついているのが基本。
左右非対称の大きな版で、それを対面する2辺に4つずつ、空きができた左右のスペースに1つずつ、合計10個の版が押されます。

職人さんにより版の位置のバランスは微妙です。
例えば私の持っているプルケットの版は3+3+2+2、合計10個です。




プルケットは黒地が一般的ですが、他に黄色や青色もあります。
トカットのオリジナルというからにはもちろん色版を重ねるエルバンテクニックで作られています。

アフィヨンやブルドゥルなど内陸から地中海方面で人気があったそうですが、エーゲ海地方のバルケシール、マルマラ海地方のビレジッキでもたくさん見つけましたので広く需要があったのかもしれません。

ところで「プルケット」って何を意味するのでしょう。
別名のピラカもなんだかわかりません。
検索でプルケットを探すとなぜか私のブログと画像が出てきちゃうんですよねえ・・・。

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Last updated  November 21, 2018 07:06:18 PM
November 18, 2018
オヤスカーフのスカーフ部分であるヤズマのモチーフのうち、1970年以降、一般的によく見られたものと言えば「葡萄の葉」ではないだろうか。

もちろん地域性もあるし、年代的なブームもあるから一概には言えないかもしれないけど、木版ハンドプリントの時代から、シルクスクリーン、機械プリントと移行しても、どの年代でも必ず見られるモチーフであるし、トルコの古いスカーフをたくさんお持ちの方なら1枚ぐらい入っているかもしれない

ヤズマのデザインはそれこそ数えきれないほどの数がある。
しかも元が同じモチーフであったとしても職人さんによってバリエーションがあって、同じ型のものを探す方が難しいぐらいである。




この葡萄の葉のモチーフ。
よく見るといろいろ疑問がわいてくる。
葉はたしかに葡萄の葉である。
しかし花のようなものは一体なんだろう・・・。
ずっと思っていた。
そして古くからいる木版職人さんたちの答えはいつも「腎臓」であった。
もちろん植物の先に腎臓がくっ付いているわけがない。
なぜ「腎臓」かの答えは得られないまま。

腎臓・・・?
なんで腎臓・・・?

モチーフはヤズマに限らず、キリムでもオヤでも必ずしも名前そのものを表していないことが多い。実際が何であるかよりも、xxに見えるから・・・職人さんや作り手たちの間で通称として呼ばれていたものがそのまま固定されて代々伝えられる例もよくある。

イーネオヤの例で言えば、丸い円が二つあるモチーフを「鳩の目」と言う。
これは鳩の目そのものをデザインしたわけではなく、本来は実際にある(または空想の)丸いお花を作ってみたら鳩の目に似ていたから・・・という理由でついた。
「雄牛の睾丸」なども同様である。

ただ葡萄の葉については「葡萄」と言うぐらいだから、葡萄の実がついているべきじゃないかと調べていくうちに、こんなモチーフがあることも知った。




これはまんま「葡萄の葉と実」である。

また家の棚の中にあるヤズマを出すのが面倒だったので画像はないけど、意識して探し始めたら葡萄の葉モチーフの実の部分が腎臓に変化する過程を示す例も出てきた。

まあね、推測するにはモチーフって誰かが作ったのを見て「あらっ、素敵💛」って自分バージョンで模倣していくことから広がるものだから、2本ある茎や葉は変化しなかったものの、その上に付いているツルらしきものや実(もしくは花)が、デザインのバランスなどを追及していった結果、腎臓と呼ばれる謎のモチーフになったんだろうな・・・と思う。

腎臓はトルコ語でボブレッキと言う。
ボブレッキに特別な意味や思いがあるかと考えてみたけど、内臓系で言えばむしろ「肝臓」である「ジエル」の方が意味深い。
肝臓がなくてはならない重要なものだという捉え方から「私の肝臓が痛む」というトルコ語の言い方があるが「心が深く傷ついた」ことを意味する。
また大切な人に対して「ジエリム」つまり「私の肝臓ちゃん」と呼ぶが、「私の腎臓ちゃん」という言葉は聞かないなあ・・・と思ったからなんだけど。

結論:モチーフは形状的にも何かの花なんだろうけど葡萄の花には似てないし、腎臓と呼ばれるのは最終的に出来上がった形が腎臓に似ていたから・・・というところかな。
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さてさてオヤフェスの展示の撤収まで残り2週間。
頭飾りをつけた羊ちゃんが待っています。




ブルサ市主催「国際シルクオヤフェスティバル」のイベントは終わりましたが、コレクション展示、日本人作家さん、愛好家さんのオヤ作品の一部は、11月末日までブルサ市のメリノス・テキスタイル・サナイ博物館で続けて展示されていますので、イベント期間中にいらっしゃれなかった方もぜひ見に行ってみてくださいね。

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Last updated  November 18, 2018 06:49:21 PM
September 14, 2018
トカットの木版ハンドプリント「タシュ・バスク」はプリントの技術を指し、その用途は様々であったが、おそらく数量的に多かったのはスカーフだろう。

スカーフは大きく2種に分けられ、「ボフチェ」と呼ばれる風呂敷や遊牧民たちが被る大きなスカーフである100×100cm~120×120cmサイズの大判のもの。

そして「キャート・イチ・ヤズマ」と呼ばれる、いわゆる私たちが知っているオヤスカーフに使われる「ヤズマ」である。
ヤズマの場合は古いものほどサイズが小さく60×60cm~80×80cmサイズ。




ところで、なぜオヤスカーフ用のヤズマが「キャート・イチ・ヤズマ」と呼ばれたのか・・・・。
キャートとは「紙」、イチは「中」と言う意味で「紙の中に入っているヤズマ」の意味である。

大判のスカーフに比べて生地が薄く、破れやすいことから、1枚1枚わら半紙サイズの折りたたんだ紙に入れて売っていたからだそう。

驚くほどの極薄で開くだけで破れてしまいそうなほどの繊細な特別なヤズマを「キャート・ヤズマ」と言う。
「紙のように薄い」という意味であるが、もしかしたら語源は「キャート・イチ・ヤズマ」から来ているかもしれないと、このところ思い始めている。

さて、そのキャート・イチ・ヤズマのタシュ・バスクもトカットで多種多様に製作された。
キャート・イチ・ヤズマの場合、他のタシュ・バスクと異なり、モチーフはボーダーのみに入れ、中心部は空白のままというのが基本である。

現在までにそれこそ数えきれないほどのモチーフが世に出ているが、トカットのオリジナルのモチーフがいくつかある。
そのひとつ「カイナナ・ユムルウ」。




カイナナはトルコ語で「お姑さん」のこと。
ユムルックはゲンコツで「お姑さんのゲンコツ」の意味である。

モチーフの形がゲンコツに似ていることからエスプリでそう付けたらしいですが、そう名付くことからも、昔は姑と嫁の関係がどうだったかを物語っている。
だぶんトルコに限らず、日本でも昔はそうだったのでしょう。




今ではお姑さんを疎ましがることはあっても、ゲンコツ食らわされると怖がる嫁はいないかと思いますが、むしろ嫁のゲンコツの方が怖かったりして・・・なんて自分を含めて周囲を見回してそう思ったりもする。

我が家のお姑さんは気を遣う控えめな人で、周囲にも嫁にも負荷ゼロのお姑さん。
自分がお姑さんで苦労したから誰にも迷惑かけたくないし、負担にもなりたくないらしい。
3か月前に舅が亡くなって一人ぐらしでは大変だろうからと、義弟夫婦や義姉たちがお姑さんのそばにいるけど、一緒にいるときは素直に受け入れるし、いられないときはそれぞれの生活を壊したくないから私は一人で大丈夫って。私もこういうお姑さんになるために老人ホームに入れるぐらいのお金は貯めておかなきゃって思う今日この頃。もう他人事じゃない年齢だよー。

って話が思いっきり横道にそれたけど。

細長いバーの左右(上下)にゲンコツに似た形の葉がついた型。
ボーダーのみに押しますが、対辺に3つ、別の対辺に2つずつ押すそうですが、向きなども含めて本来は基本型があったかと想像しますが、実際に見てみると職人さんによっていろいろです。

トカットのジッレ、アナトリアのアフィヨンカラヒサ―ルで好まれて使われた。
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9月27日(木)ー30日(日)10:00-20:00(最終日は17:00まで)
ブルサ市主催、テキスタイル博物館で
「国際シルクオヤフェスティバル」が開催されます。




テキスタイル博物館は、ブルサの中心部を東西に走る国道D200号沿いにあるメリノス・キュルトゥル・パーク(公園)内にあります。
トルコ旅行中の方、在住の方もどうぞお立ち寄りください。お待ちしておりまーす。

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Last updated  September 14, 2018 07:52:51 PM

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