ドシェメアルトゥ絨毯の色の理由
アンタルヤにはドシェメアルトゥ絨毯という世界的にも知られる織物があります。ドシェメアルトゥにあるコワンルックを始めとした、いくつかの村で作られてきたもので、20世紀中頃から後半まではほとんどの家に織り機があり、2000年前後でも村を訪れると「コンコン、コンコン」というキルキットの打ち込みの音が響いてきたほどでした。現在の絨毯製作では専門業者が用意したウール糸を使用していますが、当時は女性たちが自ら羊の毛を刈り、梳き、紡ぎ、村の周辺で採取できる植物や鉱物などで糸を染めました。どんな植物が手に入ったかで、絨毯に使われる色が自然と決まったのです。それが伝統のドシェメアルトゥ絨毯の色になりました。今は村で織る人はアイシェのみです。そのアイシェもアンタルヤ市内にある国営の研究所で活動するようになり、村でキルキットの音が聞こえてくることはありません。織り手がいなくなったことで、村の家庭に残っていた当時の糸が売りに出されることがあります。こうして手に入ったものがこれらのウール糸です。かつてドシェメアルトゥではどんな色が使われていたのか、そしてドシェメアルトゥ絨毯の色遣いがなぜそうなのかがわかるかと思います。糸は色糸は2本取りのものを、白糸に関しては4本取りを巻き取っていますが、1本に巻き直して細かい絨毯やキリムなどに使用していただくことも可能です。2~4kgの大きな玉で手に入れましたが、お買い求め安いように巻き直し、経糸1巻と緯糸6色6巻のセットにしてあります。また保管期間が長いため、ウール特有の臭いなどが残っていますこと、ご了承ください。村での女性たちの手による染色のため、染めた後に十分な濯ぎがが出来ていないことから、色が流れ出ることがあります。気になる場合はお使いになる前に洗っていただくか、完成後に全体を洗ってください。その場合は常温の水で中性洗剤などをお使いください。以上の理由から相場よりかなり安い価格で販売いたします。小さな絨毯を試したい、キリムのパーツを本場の当時のウール糸で作ってみたいなど、工夫してお楽しみいただけたら幸いです。ご注文は下にある「ミフリ&アクチェのショッピングサイト」からお願いいたします。画像にある絨毯専用ハサミや目を詰める道具キルキットなどをご希望の方は他にも数点ございますので、サイトからお問い合わせください。また村で絨毯が織られていた頃のオリジナルのドシェメアルトゥ絨毯も「オールド絨毯」のカテゴリーに掲載しています。古いものは数が限られており、高騰していますが、旧価格で販売しておりますので興味のある方はこの機会にぜひご覧になってくださいね。------------------------------------------------------------------オヤマニアの会のイベント「トルコのオヤと金属刺繍」でのワークショップの内容が告知されました。募集は1月11日(土)20時~オヤマニアの会、平尾直美先生のweb shopからお申し込みできます。詳しくはオヤマニアの会のブログをご覧ください。オヤマニアの会のブログ → ★------------------------------------------------------------------《2025年オヤマニアの会のイベントのお知らせ》□トルコのオヤと金属刺繍、展示会、ワークショップ、販売会日程:2025年2月22日(土)ー24日(月・祝)場所:西荻窪 HAPA HAPA□チャルパナワークショップ 木版バスクのお話とワークショップ ウズベキスタンの手刺繍スザニの展示販売会日程:2025年3月1日(土)・2日(日)10:00ー17:00場所:上野 宋雲院------------------------------------------------------------------YouTubeの「ikumi nonaka」チャンネルで動画を公開中です。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介しています。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリ&アクチェのショッピングサイトはコチラ↓(国際送料なしでお買い物ができる「日本国内から発送」カテゴリーの商品は日本のアクチェから発送中しておりますので、ぜひご利用ください)ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村その他・全般ランキング