セレセルキリムにまつわる悲しい話
シブリヒサールはトルコのキリムの名産地のひとつ。エルマダーなどの周辺を地区を含め、コレクターが喉から手が出る素晴らしいキリムが織られてきた。その中にセレセルキリムと呼ばれるキリムがある。連続モチーフの大きなサイズのものが多く、キリム好きなら一度は目にしたことがあるかと思う。棺の上に被せるキリムとしても知られる。なぜセレセルキリムと呼ばれるかについては、シブリヒサールにこんな話が残されている。トルコには兵役の義務があり、20歳前後の年に年度により1年から3年の期間軍隊に入る。当時は内線などもあり、戦死する可能性もあった。そのため、家族は兵役前に結婚させ、戻って来たときには子供が生まれ育っているなんてこともありえたし、妻帯者であることが多かった。シブリヒサールの村では女性たちは夫が兵役に行くとこのキリムを織り始める。そして夫が敵によって戦死すると同時にキリムが完成する。戦死の報せが村に届くと妻は織り終わったキリムを手に、水のある場所に投げ入れる。水はSel そこに敷くという意味でSeleser。シブリヒサールにあるキリム博物館には、ウルジャーミーにあったものなど地元のキリムが数多く展示されており、ひとつひとつに詳しい解説が付け加えられていて、情報量がすごかった。他所への旅の途中で立ち寄っただけだったので、限られてた時間の中、慌てて撮影してきたため、整理されておらず、確認作業でかなり苦労しました。トルコキリムに興味がある人はぜひご覧くださいね。↓↓↓↓↓シブリヒサールのキリム博物館今回はキリムに使われているモチーフ名を中心にしゃべっていますが、シブリヒサール独特のモチーフがいくつかあり、それらにまつわる話が伝承されています。別の機会にそのお話もしたいと思います。やっぱりキリムが一番好き。初心に戻って2025年からの5年間はキリム屋としても頑張る。------------------------------------------------------------------YouTubeの「ikumi nonaka」チャンネルで動画を公開中です。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介しています。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリ&アクチェのショッピングサイトはコチラ↓(国際送料なしでお買い物ができる「日本国内から発送」カテゴリーの商品は日本のアクチェから発送中しておりますので、ぜひご利用ください)ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村その他・全般ランキング