トルコの国立大学の外国人枠受験者の入学手続きから学生ビザ取得まで
状況をしっかり把握していないので不確かですが、トルコの国立大学が2025年度を最後に外国人枠の共通入学試験(TRーYÖS)を廃止するらしいという情報の元、もしかしたら(予備校など行かず、少ない入試科目で受験できる)最後のチャンスになるかと、在学しながらの受験勉強でしたが、息子が2つ目になる別の学部を受験し、無事第一志望の大学に合格しました。今年のTRーYÖSは,多くの受験者が語るように、かなり難しかったようです。おそらくなのですが、勉強のための留学ではなく、学生ビザを取得して不法就労を繰り返す外国人の排除を考慮した結果なのかもしれません。さらには外国人の学費が日本の国立大学~私立大学の学費並に高騰したこと。(トルコ国籍の学生は国からの補助があり、実質的に数千円~数万円)学費に関しては大学ごとに異なる金額なのですが、息子が今年まで通っていた大学では一番学費が高い学部なのに年間10万円前後の支払いでしたが、今年入学した子たちはその15~20倍支払うことになっているそうです。これも籍だけ置いて不法就労が目的の学生を入学させないための措置だと思われます。合格発表があってからの手続きですが、入学の意思がある場合は学部に直接書類を揃えて持っていきます。(トルコ国籍の学生はネットで手続きできるので出向く必要なし)パスポートの翻訳付き公証役場の証明がある書類、学校の校長印がある高校4年間(または3年間)分の成績表、学費を払えることを証明する銀行発行の預金額証明書、住居の住所を証明する書類(持ち家の場合は不動産登記書、借家の場合は公証役場の証明印のある賃貸契約書)、その補助として住所と名義が記載されている電気・水道代の請求書・領収書、健康保険加入証明書(公的社会保険、または保険会社との契約書)、証明写真などです。※ただし、健康保険に関しては入学許可が下りた日から3か月以内にSGKに大学の認印がある在学証明書を持って行くと、GSSと呼ばれる国保にトルコ国籍の人と同額(最低賃金の3%、2024年度は600TL≑2600円)で加入することが可能です。息子の場合は25歳までは私が加入しているバークル(国保)を利用できますが、それ以降は自分で独自に加入しなくてはいけないので、今後の4年間についてはこのシステムを利用することになります。保険会社の健康保険は掛け金が安価ですが、あまり実用的でないので持病があったり、実際に病院や処方箋薬を利用したり、無料の予防注射やガン検診など国の医療サービズを受ける可能性が高い場合はGSS加入が絶対です。さらに学費を指定の銀行口座に支払い、その証明書を添えて提出します。今度の大学の外国人の学費は文系学部ですが、年間100000TL(支払時で約50万円)でした。e-devlet(電子政府)の個人ページを確認すると、入学許可が下りた時点で学生として登録され、学費の支払い後にアクティブ状態の学生としてのステータスに変っていました。学費を払うと同時に学生ビザの申請書類を提出します。今回は大学がとりまとめて行うとのことで、個人で移民局に出向かなくてもよいとのこと。大学の担当の人に必要書類を提出します。移民局のホームページから申請する学生ビザ用の申請書をダウンロードしたもの(面談日の登録は適当な日付で問題なし、実際面談に行かないので)、大学が発行する在学証明書、パスポートの翻訳付き公証役場の証明がある書類、滞在費を払えることを証明する銀行発行の預金額証明書、住居の住所を証明する書類(持ち家の場合は不動産登記書、借家の場合は公証役場の証明印のある賃貸契約書)、その補助として住所と名義が記載されている電気・水道代の請求書・領収書、健康保険加入証明書(公的社会保険、または保険会社との契約書)、証明写真などです。個人によってこれに追加される書類などもありますが、基本は上記の通りです。これらを経て、現在大学に通っているところです。選んだ学部学科が特殊なせいか、昼間の4年制であるにも関わらず、同期生約30名(外国籍は息子1人)中、半分は高校を卒業して現役、もしくは浪人して入った18歳から20代の若者、もう半分が30代、40代で2つめの大学として入ってきた人たちなんだそうです。職業も医者、弁護士、公務員などで、他県から休職しての通学、入学理由も「職業は別のものを選んだけれど、本当はこの勉強がしたくて諦めきれなかった」と。息子も入学するまでは周囲はきっと年下ばかりでおじさん扱いされると思っていたところ、平均年齢が30歳ぐらいで、しかも向上心に燃えた同期生たちに囲まれて、今のところ大学生活を楽しんでいるようです。ちなみにミュージアムパスも、学生ビザがあればトルコ国籍の人と同じ扱いで購入できますし、一部の学部学科の学生の場合は学生証を見せると、ミュージアムパスも必要なく出入り自由なんだそうです。お母さん、やっと年金受給者になれたのに、まだまだ現役で仕事しなきゃいけないですね。止まると死んでしまう回遊魚なのでそれが性に合っているのかもしれませんが。---------------------------------------------------------------《2025年オヤマニアの会のイベントのお知らせ》□オヤ展示会、ワークショップ、販売会日程:2025年2月22日(土)ー24日(月・祝)場所:西荻窪 HAPA HAPA□チャルパナワークショップ 木版バスクのお話とワークショップ ウズベキスタンの手刺繍スザニの展示販売会日程:2025年3月1日(土)・2日(日)10:00ー17:00場所:上野(近く告知)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーYoutubeのikumi nonaka チャンネルのメンバーシップ(プレミアムメンバー)に参加してくださると、トルコ各地のイーネオヤを始めとした伝統の手仕事についてのさらに詳しいお話やセミナー動画などをご覧いただけます。メンバー登録用リンクはこちらです。→ メンバー登録スタンダードとプレミアムの選択肢がありますので、手仕事についてはプレミアムを選択してください。------------------------------------------------------------------YouTubeの「ikumi nonaka」チャンネルで動画を公開中です。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介しています。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリ&アクチェのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村その他・全般ランキング