042356 ランダム
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みいな と るんな

みいな と るんな

最後の昼食

家に帰るともう1時を過ぎていた。

お腹を空かせて帰ってきたゆうきのために旦那がおそうめんを作ってくれたらしく、ちょうど食べているときだった。

みいなもお腹空いた~、と一緒になって食べ始めた。

いつもとまったく変わらない風景、でも家族はこれからバラバラになってしまう。

信じられない病気、みいなが?どうして?うちの子に限って!という思いだった。

でも、確かにここ数日のみいなはいつものみいなとは違った。

もともとママっ子だったけど、同じ部屋に居ても私の姿が見えないだけで泣くようになっていた。

それだけしんどかったんだよね。しんどくて不安で私を求めてくれてたんだよね。

R病院の先生が、今は白血病とは言っても治療成績が向上しているから、という内容の事を言ってくれたけど、頭の中では、コレが最後の家族団欒だと考えていた。

ゆうきとみいなは楽しそうに食べている。

私は、入院に必要なものを用意しながらまた一人で泣いた。

旦那が様子を見に来てくれて、また二人で泣いた。


家からI病院までは車で30分足らず。

3時前には家を出て、病院へ。

車の中、ラジオから少し前に流行していた曲、題名などは忘れてしまったけど、

”いつでもスマイルしててね、とんでもないことが起きてもね”

という歌が流れてきた。

なんてピッタリな歌詞なんだろうと思ってボーっと聞き入っていた。






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