042364 ランダム
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みいな と るんな

みいな と るんな

入院 骨髄検査

救急の受付に申し出るとすぐ診察に呼ばれた。

すでに病院に着いて待ってくれていた、父・母にゆうきを預け、私と主人が付き添って診察室に入った。

みいなの問診が行われ、慣れないことにみいなは泣きながら疲れて眠ってしまった。

末梢血では詳しいことはわからないので、明日骨髄検査をすることが告げられた。

そしてそのまま病棟へと案内された。

病棟には15歳以下の子供は立ち入り禁止。

案内された部屋は個室、咳をしているので、早々に個室に入ることになってしまったよう。

すぐ抗生剤が処方され、飲むことになった。

みいなはベッドの上で目覚め、不安がって泣いていた。

そして、先生や看護師さんが入ってくるたびに怖がって体を強張らせていた。


翌日仕事を休んだ旦那がみいなのためにDVDプレイヤーを買ってきてくれた。

パパが来てくれた事と、DVDのおかげで少しみいなも機嫌を直しておしゃべりを始めた。

午後になるとすぐ骨髄検査に呼ばれた。

処置室まで付き添い、眠るお薬でみいなが眠ったところで退室。

今日検査があるからと、私の父、母、だんなの母が来てくれていた。

処置は1時間ほど掛かるとのことだったので、終わると談話室まで知らせてもらえるようにお願いしてゆうきと過ごした。

みいなの処置が終わった。腕には点滴がつながれていた。

しばらくは眠るだろうとのことで、母に付き添ってもらってゆうきと一緒にいた。

これからゆうきはパパともママとも離れて暮らすことになる。

せめて短い時間でも一緒にいたかった。


検査の結果が出るのは夜になるとのこと、バイバイしてゆうきは寂しそうに帰っていった。

待つ間も、実はやっぱり病気の話は間違いじゃないかという思いは捨て切れなかった。

だからカンファレンスルームに呼ばれて行ったとき、主治医K先生がグループのほかの先生に、今後の治療方針の話するからって電話してるのを聞いたときは、ショックだった。

父にはまだ覚悟できてなかったのか、と驚かれたけど、そんなの出来るわけがない。

結果みいなは急性リンパ性白血病B前駆細胞型。
  WBC 39200
  HB  8,0
  PLT 43000
  芽球  74%
  内臓の腫れ -

I病院はJACLS参加施設になるので、リスク分けに沿って治療を進めていくという治験に同意した。

治験だろうが何だろうが、みいなが元気になればそんなことはどうでも良かった。

金曜日には治療を始められるだろうということ。

おそらくHR-02になるだろうと。

でも、先生の話を聞けば聞くほど怖くなった。

副作用の話、感染症のこと、晩期障害のこと。

ドラマで見た主人公の姿が浮かんだ。

もう落ちようのないところまで落ちていたはずなのに、底なし沼のようにどんどん落ちていくのがわかった。

でも、先生は子供には明るい環境を、とおっしゃったけど、そんなの無理だと思った。


話が終わって、部屋に戻ると、みいなは私を探して、私がいなくて泣いていた。

みいなはこんなに私を必要としている、私がみいなを守ってあげないといけないのだ。

そうだ、泣いてなんかいられない、せめてみいなの前では笑っていなければ、そう決心した。


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