【幕間】「M-1グランプリ2004」鑑賞記録!
あんまりオモロイと床をたたいてしまう。※家は1階(笑)2001、2002年の「M-1」は笑いっぱなしやった。「おまえさんら、そないな大舞台でアホやってどないすんねん」と思うほどにハジケテくれたり、ワザ見せてもろたり。それが2003年あたりから、雲行きが変わってきた。実力あるはずの「アメリカザリガニ」がハジケンようになった。オモロイ世界観の「麒麟」が緊張している。「千鳥」がハジケようとして自分のキズついてる。2004年はそないに期待できへんな~と思って鑑賞。案の定、予想通りやった、決勝戦、床は一度も叩かずに。2004年の決勝戦、順位が下位となった4組み、「千鳥」がメルボルンをローマ帝国の都市にしてしまい、「東京ダイナマイト」はネタが広がらないまま。「トータルテンボス」はネタは広がったが場を掴めず、「POISON GIRL BAND」の不思議ワールドは個性にならず、まさにピッカピッカの原石なのだと思うのだけど、1,000万円の賞金、もらうってことになると厳しいンだろうな。だって、1,000万円って並大抵の金額じゃないのさ。2003年の「二丁拳銃」と一緒で、今年も「タカアンドトシ」10年目のコンビが4位に散る。「ニチョウケン」同様、オモロイ出来に笑わしてもらう。プロっていうのはこーでなきゃ!!って感じだな。全く、関西人ってのはお笑い好きや~。(←自分のこと)さて、ここで問題の「笑い飯」である。2002年には飛び道具だったんが、2003年、格段に漫才が上手くなっていた。カツゼツとか、間、とか見るわけっすよ、関西人!だから2004年の優勝候補、それが、第5位に終わる。M-1グランプリがレギュラー番組と嘯いていたコンビもうスゲー人気者になってたもんな。きっと、モチベーション、違ってただろうなあ。敗者復活戦の勝者は「麒麟」。個人的に好きなコンビなだけにメチャ嬉しい!どうやら1点差らしい、果たして2位は謎なのだ。さて、すっ飛ばしたコンビと「麒麟」で最終決戦。やっと、ワタシは床とたたいて笑っていた。※家は1階(笑)「南海キャンディーズ」は特筆すべきコンビ。まずは、男女コンビってのが、メズラシイのだけれど、それいじょうに、女性のボケを男性がボロカスに言わない。そかから女性のボケを思い切りはたかない。(はたく=暴力のツッコミ)女性のボケは、派手にボケて暴れてるのに(火を怖がるサイの真似など)「あ~ボク、こんなジャジャ馬、相手にできな~い」「しずちゃん、輝いてるけどニブク輝いてるよ~」とかわしている男性ツッコミは決してハンサムくんじゃない。それが緩急になっている、愛すべきキャラクターになりそうだ。「アンタッチャブル」が完成されているのは間違いない。最終決戦は、新作じゃないようだが、決勝よりもネタが濃い。きっとライブで見れば間違いなく一番面白いコンビ。ただ、怒鳴ったり叫んだりする漫才ってのがこの先どうなるのか、不安になったりしたんだよん。話芸の漫才師に囲まれたら、「アンタッチ」どこまでやれるか。「麒麟」おもわずでた台詞は「がんばれ、俺たち」M-1グランプリは勿論、優勝するためのものなのだけど、同時にチャレンジャーたちのものである。でもって、「麒麟」のような漫才師のものである。いつか1,000万円をとることが出来るはずのコンビのもの。立川談志師匠が審査員からいなくなり、今年は、島田紳助や、松本人志もいなくなってしまって、さすがの点数なんだけど、なんだか、オモシロクナイ点数。コメントを聞くこともあまりなかったのも残念。かつで談志師匠が「テツandトモ」に「ここに来る芸人じゃない」(寄席でも十分通用するから)と言ったような愛も感じられなかったのが寂しい。スゲー欲深なこと言ってるかも知れんけど、「M-1グランプリ、毎年、床たたかせてくれ」それも、2時間ぶっ通しで。でないと、1,000万円の価値、ないじゃないかい。1,000万円稼ぐのは、ホンマたいへんなんやさかいに。せやけど、来年はちょと、愉しみ。あと、個人的には、決勝のメンツ、減らしてもいいから、敗者復活戦の枠、増やして欲しいかも、と思ったりした。寒い屋外で、お客さん、暖かそうに笑ってたもん!