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カテゴリ:つれづれなるままに・・・
わたしの知り合いKちゃんのお話。
10歳年上のご主人Aさんはお医者様。 友達のご紹介で出会い、Kちゃんは一目ぼれ。 ご主人Aさんは、かなりハンサムでプレイボーイ。 Kちゃんも、なかなかの美形。 何人もの男性から言い寄られたが 自分がすきなのは、Aさんだと、相手にしなかった。 Kちゃんが積極的にAさんに迫り、結局両者の親が出てきて、 めでたく結婚。 翌年、男の子が生まれ幸せの絶頂。 が、その幸せもつかの間。 Aさん、Kちゃんが子供の世話をして、自分のほうを向いてくれなくなると プレイボーイ復活。 看護婦さんいい仲になったり 若い患者さんといい仲になったり。 その上、Aさんの実家の親兄弟が Kちゃんを、こき使ったそう。 Kちゃんは心身ともに疲れたが、子供を生きがいに生きていった。 一人息子は、親の願いどおりお医者様に。 でも、息子はKちゃんの気に入らない女性と結婚。 息子はお嫁さんの味方だし、 夫は浮気三昧。 心休まるときがなかった。 年老いた母親が健在のときは 毎週実家に里帰り。 母親が亡くなった後の家は 弟家族が入り、 Kちゃんの居場所がなくなった。 まもなく金婚式と思っていたころ ご主人のAさんが認知症に。 また、Aさんの体内に悪性腫瘍発見。 でも、医者のAさん、なかなか病院で治療を受けてくれなかった。 Kちゃんが自宅で介護。 154センチのKちゃんにとって、 180センチのAさんの介護は かなり重労働だった。 そのAさんの身体を老々介護しているうちに 骨粗しょう症のKちゃん、 背骨がだんだんとつぶれていった。 激痛で立つことも出来なくなり 入院。 Aさん、その間に入院、 そして病状悪化で他界。 Kちゃんは、その後退院したものの 背は縮む。 背中は曲がり、腰も曲がってしまった。 長時間座れなくなり 長時間立てなくなった。 しばらくぶりにKちゃんに会い 「寂しくなりましたね」 そう声をかけたら 今は恨みしか残っていない 愛した記憶もどこかに行ってしまったらしい。 わたしはそうは成りたくないと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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