2004/11/12(金)15:32
おはなし会で使う絵本(5~6年)
「6年生おはなし会でどんな絵本を読んだらよいでしょう?」
という書き込みにお答えして、学校おはなし会でよく使う絵本をまとめてみました。
学校おはなし会5~6年生向けの絵本
6年生にもなって、絵本?!と、思う人もいるでしょうが、いくつになっても(大人になっても)絵本は魅力あるものです。特に高学年になると、ほとんどの子どもが家では読んでもらってないので、たいへん喜んでみてくれます。
私もまだ勉強中なので、このページは徐々に整えていきたいと思い、日記とは別のページにしました。
経験浅い私のまとめたものですが、全国各地でお母さんボランティアによるお話会が開かれている今、少しでも皆さんのお役に立てるページになればいいなと思います。
また、ここに載せたものはほんの一部であり、他にもよい絵本はたくさんありますので、「これは?」というお勧めのものがありましたら、ぜひお教えください。お待ちしています。
「学校」ということで、対象は30~40人ぐらいの同年齢の集団を前提としています。
会場は、ふつうの教室。机・いすは後ろに下げ、子供達は床に座り、読み手はいすに座って読みます。
≪絵本の選び方≫としては、
第一に絵がはっきりとしていて、遠目のきくもの。(スタッフであらかじめ実際の距離をおいて見せ合ってみるとよいでしょう)
絵本のサイズが小さくても、絵が飛び出して見えるもの(例:「わゴムはどのくらいのびるかしら?」など)や、逆に内容はとてもよいけれど、後ろの子まで見えづらいのでやむを得ずボツにするものもあります。そのような場合は別にテーマに沿って集めておき「こんな本も読んでみてね」と言って、紹介だけすることもできます。(→ブックトーク)
第二に、絵と文のバランスがとれているものが読みやすいです。
一枚の絵に対して、文が異常に長かったり、また、絵だけで文のないページがある絵本(例:「かいじゅうたちのいるところ」「かにむかし」「なんでも見える鏡」など)は、読み手の工夫が必要となってきます。
家庭で読む場合には、前のページをめくりながら絵を見直したり、心行くまで絵を見ることができますが、大勢の前では読み手が適度に調整しなければなりません。
他には、公立の学校ということで、宗教色の濃いものや、思想的な作品を嫌う場合もあるようです。「貧乏」「継子いじめ」その他差別的な表現には、少し注意が必要な場合もありますが、昔話にはそういうものが多いので、また、それを覆す「おおらかさ」がお話の面白みとなっているので、極端に神経質になる必要もないと思います。学校の方が心配している場合には、あらかじめプログラムをお見せしておくと安心です。
次に≪プログラムの組み方≫ですが、
ゆったりと話ができるように、少し余裕を持って読む絵本を決めておきます。子ども達は座るだけで時間がかかってしまったりするものだということを知っておきましょう!
長く読み継がれている絵本をはじめ、子供達の日常に近いもの(内容に共感)、やりとりのできる絵本、緊張感を解きほぐす絵本(ナンセンス)、言葉あそび的なもの、知識の絵本、季節にあった絵本、外国の絵本と日本の絵本など、いろいろなジャンルのものを組み合わせ、メリハリをつけることによって、さらにふくらみのあるおはなし会になるでしょう。
さらに、お話を語れる人がいればお話も入れたり、てあそびうたやブックトークを織り交ぜると、より充実した内容になりますよ。
ミーとハナの実践例
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