若い塾経営者の皆さんへ
若い人への応援のつもりで書いている。誰かを攻撃するつもりもないし、誰かを非難しているつもりもない。 「若い塾経営者、あるいはこれから開塾される皆さんへ...」 塾を経営するのには2つのスキルがいる。ひとつは教務。そしてもうひとつは経営だ。教務はいい授業をするためにもちろん必要だが、経営は経営者として絶対に必要だと僕は考えている。 僕は塾で働いた経験なくして、塾を始めた。生徒を100人にすることを、まずの目標とした。そして、半年間で100人を超えた。もちろん、それまでの僕の仕事は研究だったので、営業等は一切かけなかった。かけたこともない。次にエリアのリーダーになることに意識を注いだ。2年半で600人の生徒になり、エリアナンバーワンになった。その後、市が統合されたりして、エリアの定義があいまいになった。 生徒を600人にするコツを言う。それはひたすら、市場の要求に応え続けることであり、お客さんに喜んでもらうことに全精力を注ぐことである。 なんだか、自分の作りたい塾を作ると言うことに、この業界のカラーが染まりつつあるような気がする…自分の作りたい塾は、確かにイメージがしやすく、やりがいも多いだろう…でも、大事なことを忘れていく…それは塾経営者としての視点である。自分の思う塾だけを作っていくと、ある日突然崩壊するような事態も起こりえない…近くに強者が出現した時だ。強いと思っているのは、自分だけではないだろうか?あなたの塾が、強いと言うなら、なぜあっという間に生徒が増えないんだろう?魅力的な塾であることの、判定は自分がするのか?周囲が下すのか? 「そりゃあ、先生には化学があるからでしょ?」…ギャグを言ってもらっては困る。僕の塾には最初の1年間は中学生と小6しかいなかった。あなたの塾と何が違うって言うのだろう? 経営者は、強い組織、システムを作らなくてはならない。それが経営者の仕事だ。少々の経済的トラブルが来ても、微動だにしない組織、システムである。 それでないと仲間を守ることが出来ない… 教務と経営、どちらも重要であると僕は思う。どちらが特に重要ですか?と聞かれたら、1秒以内に答えるだろう。 それは経営だ。それがトップの仕事である。