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商店街を抜けた暗い道。酔っ払いのおじさんがフラリ、フラリと歩いていく。 前方に人影がうっすらと目に入ってくる。人影が鮮明におじさんの目に映ってきた。 人影は深紅の着流しを来てゆらりと立っている。 「いよっお兄ちゃん、着流しとは風流だねぇ~」 フラフラと深紅の着流しを着た。男に酔っ払いが声を掛ける。 深紅の着流しの男はゆっくりと酔っ払いを見た。茶色の目が金の色へと色を変えていく。 着流しの男は酔っ払いに長い爪を振り下ろそうとしている。 「のけ、酒飲み親父」 酔っ払いを突き飛ばして爪を受け止める黒髪で紫の目の男がいた。 「きゅ~~~!!」 倒れたおじさんは気絶中。 「鬼狩り刃悧・・・参る」 短刀を持って刃悧は言う。 着流しの鬼は刃悧に飛び掛ってきた。 「クッ・・・」 刃悧は鬼の爪を受け流していき、返し刃で左腕を切り落とす。 鬼はその瞬間、血を目隠しに使い姿を消した。 「・・・逃げた・・・??」 刃悧は夜の闇の奥を見るようにして呟く。 「兄貴、無事だったんだな」 青い目を向けて刃悧を見ている屡吏でした。 「屡吏、この酔っ払い鬼狩りの息がかかって警察へ連れて行け」 屡吏にいい刃悧は鬼の消えたところに行く。 刃悧は地面にひざを付いて鬼の腕が落ちたところを見ている。 灰になった腕のような形をしたものと血のような紫の液体。 「しとめ損なって重傷も負わせてない・・・か」 刃悧は呟く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年05月27日 19時24分53秒
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