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Q A.ガウディによるグエル邸(1889)の正面入り口のアーチの形は?
A カテナリーアーチ(放物線アーチ)です。 おもりをひもに付けてぶら下げてできる曲線は、長さ方向に等間隔に重さをかけるとカテナリー曲線、水平方向に等間隔で重さをかけると放物線となります。それを上下ひっくり返したのが、カテナリーアーチ、放物線アーチです。上下逆さまにすると、力のつり合いのベクトルがちょうど逆向きになってつり合うことになります。両者の形は似通っていて、カテナリーの方が若干カーブが緩い形をしています。ガウディはグエル教会(1914)をカテナリーアーチ、ドームでつくろうと、天井から吊るした模型で実験していました。グエル教会は地下礼拝堂のみがつくられ、地上の教会は実現されませんでした。ガウディの懸垂実験の写真を見るとガウディのアーチはカテナリーと思われますが、放物線と説明されることもあります。ガウディは近代の建築家のひとりに数えられますが、組積造の進化の最期にいた建築家でもあったわけです。 ゼロからはじめるシリーズの17冊目、近代建築入門が出版されました!約400頁すべてにイラスト!ライト、ミース、コルビュジエ、グロピウスばかりでなく、ラッチェンス、ガルニエ、ペレも深堀り。表紙はドミノシステムを変形(だから角柱)+サヴォア邸+プレキャスト風味に、はしごが左に寄っているのはガルシュの家(ミースのテューゲントハット邸も)の外階段やテラスの欠き込みから、1階のコルはモデュロールのポーズ、ペリアンも登場(裏表紙ではペリアンがコルの長椅子に座る)、海はコルがあこがれ、最期の場所ともなる地中海。アイデアはボクで、絵はイラストレーターの内山良治さん。 南米の川の方での書籍紹介文:「ゼロからはじめるシリーズの17冊目。19世紀の黎明期から、モダニズム建築、さらにその後のポストモダンにいたるまでを概観し、建築デザインと、建築家の思想が日本と世界に与えた影響が理解できる。空間構成、建築家とその思想をユニークなイラストでビジュアルに紹介。どのように近代建築が生まれ展開していったかを総合的に理解できる。」 ゼロからはじめる「構造力学」演習が重版決定しました!2刷り目です。構造力学の計算練習の本なので、重版はないなと思っていたけど、うれしい重版の連絡でした。1級、2級建築士の問題からピックアップした問題なので、お役に立つかと思います。ご支持いただき、ありがとうございます。 ゼロからはじめる「RC造建築」入門、ゼロからはじめる建築の「設備」教室の重版が決まりました!ともに11刷りです。 シリーズ15冊目 新刊の出版! RCをマスターしたい人に! 400頁をイラストで充填!台湾から翻訳依頼が来ました ゼロからはじめる「RC造施工」入門 シリーズ14冊目 新刊の出版! 建築計画をマスターしたい人に! 300頁をイラストで充填! ゼロからはじめる「建築計画」入門 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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