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ピクチャレスクな構成、R.N.ショウのクラグサイド
Q ピクチャレスクとは? A 軸線に従う規則的配列ではなく、絵画的に、自然に、不規則に、複雑に構成すること。 ピクチャレスクは風景式庭園から出てきて建築にも使われるようになった概念で、自然に近いように不規則に絵画的に構成することです。クラグサイドは小さな小屋をR.N.ショウが設計して増築改築を繰り返してできた、岩山にそそり建つ巨大な邸宅です。中世からあるヴァナキュラーな(土着的)な要素を、不規則に岩山と一体となるように組立てており、オールド・イングリッシュ様式と呼ばれています。 ・世界で初めて全館を電気照明とした住宅で、水力式エレベーター、セントラル・ヒーティングなどの設備を装備し、当時の新聞には「近代魔術師の宮殿」と書かれました。施主はアームストロング砲で有名な、W.アームストロング。アームストロング砲は、幕末の日本でも使われました。 参考文献 Andrew Saint “Richard Norman Shaw” Yale University Press 1976 片木篤「アーツ・アンド・クラフツの建築」鹿島出版会、2006 ゼロからはじめるシリーズの17冊目、近代建築入門が出版されました!約400頁すべてにイラスト!ライト、ミース、コルビュジエ、グロピウスばかりでなく、ラッチェンス、ガルニエ、ペレも深堀り。表紙はドミノシステムを変形(だから角柱)+サヴォア邸+プレキャスト風味に、はしごが左に寄っているのはガルシュの家(ミースのテューゲントハット邸も)の外階段やテラスの欠き込みから、1階のコルはモデュロールのポーズ、ペリアンも登場(裏表紙ではペリアンがコルの長椅子に座る)、海はコルがあこがれ、最期の場所ともなる地中海。アイデアはボクで、絵はイラストレーターの内山良治さん。 南米の川の方での書籍紹介文:「ゼロからはじめるシリーズの17冊目。19世紀の黎明期から、モダニズム建築、さらにその後のポストモダンにいたるまでを概観し、建築デザインと、建築家の思想が日本と世界に与えた影響が理解できる。空間構成、建築家とその思想をユニークなイラストでビジュアルに紹介。どのように近代建築が生まれ展開していったかを総合的に理解できる。」 イラストで読む建築史! 建築基準法の法令集の読み方を、わかりやすく学べます。第5版をお求めください。 建築法規スーパー解読術 新訂第5版 修正追加部分 建築法規の入門はこれで↓ 改訂第3版をお求めください。 1級建築士試験の用語、公式などを一気に覚えられます。新訂版をお求めください。 木造入門の決定版!改訂第2版をお求めください ミカオ建築館ではユーチューブ動画と書籍を検索しやすくまとめてます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.04.11 12:00:29
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