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副反応の微熱は解消し、楽しく日々をすごしているミカオです。19世紀英国の救貧院での問題は、今日の生活保護の問題とも軌を一にしています。
19世紀英国の救貧院 Q 19世紀英国におけるスラムの貧民対策の建築は? A 救貧院がつくられました。 1834年に救貧法(Poor Act)が制定され、そこには貧民を救済し仕事のやる気を起こさせるような救貧院に収容するという内容を含んでいました。救貧院が世間一般よりも居心地が良いと効果が上がらないとされ、刑務所に近い管理ができる建物がつくられました。下図の救貧院案を見ると、中央の管理部門から放射状に棟を延ばす、刑務所と同様な形式なのがわかります。 中央に監視塔を置いたパノプティコン(panopticon 全方位監視可能なパノラマ的円形刑務所、J.ベンサムが1791年に考案)に近いと、A.W.N.ピュジンは批判的な絵も残しています。貧困という罪悪によって収監される罪人のイメージを貧民に与え、スラムの貧民の側は罪人扱いされて救貧院に収監されたくないがために、貧しさを隠すようにもなります。 参考文献 ロンドンデザイン美術館、鈴木博之監修「ブリティッシュ・スタイル170年-理想都市の肖像にみるイギリスのインテリア、建築、都市計画展 British Style 170 years through the view of Ideal City」西武美術館、1987 ゼロからはじめるシリーズの17冊目、近代建築入門が出版されました!約400頁すべてにイラスト!ライト、ミース、コルビュジエ、グロピウスばかりでなく、ラッチェンス、ガルニエ、ペレも深堀り。表紙はドミノシステムを変形(だから角柱)+サヴォア邸+プレキャスト風味に、はしごが左に寄っているのはガルシュの家(ミースのテューゲントハット邸も)の外階段やテラスの欠き込みから、1階のコルはモデュロールのポーズ、ペリアンも登場(裏表紙ではペリアンがコルの長椅子に座る)、海はコルがあこがれ、最期の場所ともなる地中海。アイデアはボクで、絵はイラストレーターの内山良治さん。 南米の川の方での書籍紹介文:「ゼロからはじめるシリーズの17冊目。19世紀の黎明期から、モダニズム建築、さらにその後のポストモダンにいたるまでを概観し、建築デザインと、建築家の思想が日本と世界に与えた影響が理解できる。空間構成、建築家とその思想をユニークなイラストでビジュアルに紹介。どのように近代建築が生まれ展開していったかを総合的に理解できる。」 アクソメで分析するルイス・カーン、ル・コルビュジエ、ミース、グロピウス、F.L.ライト イラストで読む建築史! 建築基準法の法令集の読み方を、わかりやすく学べます。第5版をお求めください。 建築法規スーパー解読術 新訂第5版 修正追加部分 建築法規の入門はこれで↓ 改訂第3版をお求めください。 1級建築士試験の用語、公式などを一気に覚えられます。新訂版をお求めください。 木造入門の決定版!改訂第2版をお求めください ミカオ建築館ではユーチューブ動画と書籍を検索しやすくまとめてます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.04.11 12:07:43
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