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コルビュジエのアメリカルネサンス建築の評価は?
Q マッキム、ミード&ホワイトらによるイタリア・ルネサンスを、ル・コルビュジエはどのように評価した? A 意外なことに高く評価しました ビラード邸は、鉄道王H.ヴィラ―ドとその友人が住む6軒のテラスハウスとして、前庭を中心に左右対称のU形にまとめています。中心軸と空地の取り方を道路の向かいのセント・パトリック聖堂に合わせ、立面は抑制の効いたイタリアン・ルネサンスのパラッツォの様式とされています。内部は一転して華麗な装飾が施されています。コルビュジエは1935年にニューヨークを訪れ、意外なことを述べています「とにかく、私がイタリア・ルネサンスの評価を教えられたのは、ニューヨークにおいてである。それは、本物かと思うほど良くできている。それは、未知の新しい堅実さ、もはやイタリア的でなくアメリカ的な堅実さをもっている!大洋の風に運ばれてくる空気とアメリカ的冒険の可能性は、トスカーナ的な優美さを新しい力強さに高めている。」(*)と、アメリカ産の古典主義を非常に高く評価しています。 ・筆者の個人的な感想では、そつのない、隙のない教科書的な古典主義という印象で、ラッチェンスのような面白さ、意外さはありません。個人と組織事務所の違いでしょうが、アメリカの都市を築くには、後者の方がクライアント側からは安心して見ていられます。 参考文献 (*)ル・コルビュジエ著、生田勉/樋口清訳「伽藍が白かったとき」岩波書店、2007(原著1937)p114 Leland M. Roth “Mckim,Mead & White, Architects” 1984 Thames and Hudson Ltd グーグル・ストリートビュー:455 Madison Ave, New York, US ゼロからはじめるシリーズの17冊目、近代建築入門が出版されました!約400頁すべてにイラスト!ライト、ミース、コルビュジエ、グロピウスばかりでなく、ラッチェンス、ガルニエ、ペレも深堀り。表紙はドミノシステムを変形(だから角柱)+サヴォア邸+プレキャスト風味に、はしごが左に寄っているのはガルシュの家(ミースのテューゲントハット邸も)の外階段やテラスの欠き込みから、1階のコルはモデュロールのポーズ、ペリアンも登場(裏表紙ではペリアンがコルの長椅子に座る)、海はコルがあこがれ、最期の場所ともなる地中海。アイデアはボクで、絵はイラストレーターの内山良治さん。 南米の川の方での書籍紹介文:「ゼロからはじめるシリーズの17冊目。19世紀の黎明期から、モダニズム建築、さらにその後のポストモダンにいたるまでを概観し、建築デザインと、建築家の思想が日本と世界に与えた影響が理解できる。空間構成、建築家とその思想をユニークなイラストでビジュアルに紹介。どのように近代建築が生まれ展開していったかを総合的に理解できる。」 アクソメで分析するルイス・カーン、ル・コルビュジエ、ミース、グロピウス、F.L.ライト イラストで読む建築史! 建築基準法の法令集の読み方を、わかりやすく学べます。第5版をお求めください。 建築法規スーパー解読術 新訂第5版 修正追加部分 建築法規の入門はこれで↓ 改訂第3版をお求めください。 1級建築士試験の用語、公式などを一気に覚えられます。新訂版をお求めください。 木造入門の決定版!改訂第2版をお求めください ミカオ建築館ではユーチューブ動画と書籍を検索しやすくまとめてます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.04.11 12:18:07
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