カテゴリ:カテゴリ未分類
マッキム、ミード&ホワイトの系譜(修正、追加、再掲)
Q マッキム、ミード&ホワイトの近代建築史における一般的評価は? A 折衷主義者、伝統主義者とされ、近代建築史上は高く評価されてきませんでした。 古典主義の建物を数多く設計した彼らは、ラッチェンスと同様に、近代建築運動の流れの邪魔をする伝統主義者とされています。マッキムとホワイトは、古典主義の殿堂であるパリのエコール・デ・ボザールを出た後にリチャードソン事務所に勤め、後にミードとともに3人で設計事務所をつくります。ニューイングランドのコロニアル建築を見て回ってシングル・スタイルのカントリーハウスをつくるところは、ラッチェンスがサリー州のヴァナキュラーからピクチャレスクのカントリーハウスをつくり始めるのに似ています。しかし彼らの設計の多くは、都市部の古典主義の建物で、本家のボザールを規模と量で圧倒し、アメリカン・ボザールとまで呼ばれました。存命中の名声とは逆に、近代建築史では折衷主義、伝統主義、成金趣味として片づけられる傾向にあります。 ・彼ら3人組がうまくいったので、その後にスリーキャピタル(3つの大文字)と呼ばれるSOM、KPFなどの組織設計事務所ができます。 参考文献 Leland M. Roth “Mckim,Mead & White, Architects” 1984 Thames and Hudson Ltd ゼロからはじめるシリーズの17冊目、近代建築入門が出版されました!約400頁すべてにイラスト!ライト、ミース、コルビュジエ、グロピウスばかりでなく、ラッチェンス、ガルニエ、ペレも深堀り。表紙はドミノシステムを変形(だから角柱)+サヴォア邸+プレキャスト風味に、はしごが左に寄っているのはガルシュの家(ミースのテューゲントハット邸も)の外階段やテラスの欠き込みから、1階のコルはモデュロールのポーズ、ペリアンも登場(裏表紙ではペリアンがコルの長椅子に座る)、海はコルがあこがれ、最期の場所ともなる地中海。アイデアはボクで、絵はイラストレーターの内山良治さん。 南米の川の方での書籍紹介文:「ゼロからはじめるシリーズの17冊目。19世紀の黎明期から、モダニズム建築、さらにその後のポストモダンにいたるまでを概観し、建築デザインと、建築家の思想が日本と世界に与えた影響が理解できる。空間構成、建築家とその思想をユニークなイラストでビジュアルに紹介。どのように近代建築が生まれ展開していったかを総合的に理解できる。」 アクソメで分析するルイス・カーン、ル・コルビュジエ、ミース、グロピウス、F.L.ライト イラストで読む建築史! 建築基準法の法令集の読み方を、わかりやすく学べます。第5版をお求めください。 建築法規スーパー解読術 新訂第5版 修正追加部分 建築法規の入門はこれで↓ 改訂第3版をお求めください。 1級建築士試験の用語、公式などを一気に覚えられます。新訂版をお求めください。 木造入門の決定版!改訂第2版をお求めください ミカオ建築館ではユーチューブ動画と書籍を検索しやすくまとめてます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.11 12:23:11
コメント(0) | コメントを書く |
|