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ガウディによるグロット、岩窟的入口
Q 近代建築にグロットは使われた? A A.ガウディの建物を近代建築に入れるのならば、サグラダ・ファミリアはグロット的な要素が多いデザインです。 サグラダ・ファミリアはゴシック・リバイバルで進められていたところを、ガウディが設計を引き継いだ大聖堂です。東側入口は尖塔アーチとその内側が、まるで溶け出したような、鍾乳洞のような垂れ下がりの凹凸が多くあり、人工的な岩窟、すなわちグロットとなっています。ゴシックの大聖堂の入口は、普通は聖者の彫像、イコンでいっぱいに飾られていますが、ここでは洞窟風凹凸の方が目立ちます。 ・同じバルセロナにあるミースv.d.R.によるバルセロナ・パビリオン(再建)は、建築業界の人にしか人気がありませんが、サグラダ・ファミリアには世界中から観光客が訪れます。グロットには自然への畏怖が感じられ、人を惹きつけるグロテスクな魅力があります。最近は工事を急ぐあまりRCに石張り、プレキャストコンクリートなどでつくられており、少々幻滅させられます。 ・筆者が幼い時に通った修道院経営の幼稚園では、修道院側の庭に「ルルド」(スペイン、フランス国境にある聖なる泉)と呼ばれるグロットがありました。 参考文献 SD8809「アントニオ・ガウディとその師弟たち」鹿島出版会、1988 ゼロからはじめるシリーズの17冊目、近代建築入門が出版されました!約400頁すべてにイラスト!ライト、ミース、コルビュジエ、グロピウスばかりでなく、ラッチェンス、ガルニエ、ペレも深堀り。表紙はドミノシステムを変形(だから角柱)+サヴォア邸+プレキャスト風味に、はしごが左に寄っているのはガルシュの家(ミースのテューゲントハット邸も)の外階段やテラスの欠き込みから、1階のコルはモデュロールのポーズ、ペリアンも登場(裏表紙ではペリアンがコルの長椅子に座る)、海はコルがあこがれ、最期の場所ともなる地中海。アイデアはボクで、絵はイラストレーターの内山良治さん。 南米の川の方での書籍紹介文:「ゼロからはじめるシリーズの17冊目。19世紀の黎明期から、モダニズム建築、さらにその後のポストモダンにいたるまでを概観し、建築デザインと、建築家の思想が日本と世界に与えた影響が理解できる。空間構成、建築家とその思想をユニークなイラストでビジュアルに紹介。どのように近代建築が生まれ展開していったかを総合的に理解できる。」 アクソメで分析するルイス・カーン、ル・コルビュジエ、ミース、グロピウス、F.L.ライト イラストで読む建築史! 建築基準法の法令集の読み方を、わかりやすく学べます。第5版をお求めください。 建築法規スーパー解読術 新訂第5版 修正追加部分 建築法規の入門はこれで↓ 改訂第3版をお求めください。 1級建築士試験の用語、公式などを一気に覚えられます。新訂版をお求めください。 木造入門の決定版!改訂第2版をお求めください ミカオ建築館ではユーチューブ動画と書籍を検索しやすくまとめてます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.04.11 12:31:53
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