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ピラネージによる監獄のイメージ
Q G.B.ピラネージの版画「牢獄」の建築は、どのようなデザイン? A アーチでつくられた組積造の大空間内部に、ブリッジ、階段が迷路状に架けられ、上から光が降り注いだ、複雑怪奇で幻想的な建築です。 ピラネージは時代的には18世紀後半の新古典主義に属しますが、ギリシャに範を求める単純さを志向する古典主義ではなく、古代ローマの遺跡にとりつかれたような絵を多く残しています。特に「牢獄」のシリーズは印象的で、組積造の大空間に上から光が降り注ぎ、その中に円筒形や巨大な柱が立ち、構造物の間をブリッジや階段が複雑に迷路状に架けられています。中を歩き回ると面白そうだと思わせる、非対称で複雑で様々な要素が集積した空間となっています。その壮大で幻想的な絵は、同時代の建築家ばかりか、現代の建築家にも影響を及ぼしていると思われます。廃墟、遺跡、コレクション、コラージュ、死のイメージなどがキーワードとなっており、J.ソーンの自邸や絵にも通じるデザインです。 参考文献 Luigi Ficacci “Giovanni Battista Piranesi : The Complete Etchings” Taschen,(Bibliotheca Universalis),2016 アクソメで分析するルイス・カーン、ル・コルビュジエ、ミース、グロピウス、F.L.ライト イラストで読む建築史! 建築基準法の法令集の読み方を、わかりやすく学べます。第5版をお求めください。 建築法規スーパー解読術 新訂第5版 修正追加部分 建築法規の入門はこれで↓ 改訂第3版をお求めください。 1級建築士試験の用語、公式などを一気に覚えられます。新訂版をお求めください。 木造入門の決定版!改訂第2版をお求めください ミカオ建築館ではユーチューブ動画と書籍を検索しやすくまとめてます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.11.28 19:40:27
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