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最初のユーソニアン・ハウス 第1ジェイコブス邸
Q 最初のユーソニアン・ハウスとされる第1ジェイコブス邸は、どのような構成? A 居間と寝室の棟をL形に連結し、Lの屈曲部にキッチンと水回りのコア+暖炉を置き、コアの前のアルコーブを食堂に充てた平面形で、分離された水平スラブの屋根とレンガの壁を組み合わせた水平性の強い構成。 長い水平スラブと垂直のレンガ壁を組み合わせた、地をはうような背の低い水平性の強いデザインです。ガレージの壁に沿って歩かせてコアの壁にぶつかって折れ曲がり、コアの壁に沿って進むと居間に到達。そして暖炉を回り込んでアルコーブ状の食堂を通り過ぎて寝室群に至るという奥行のある経路と、相互に曖昧につながった流動的な空間が実現されています。プレーリー・ハウスであった装飾がほとんど省かれた、シンプルなデザインです。 ・現存:441 Toepfer Ave, Madison, WI 53711 ・UsoniaはUnited States of North Americaの頭文字+音調を整えるiから来た、小説家サミュエル・バトラーがつくったアメリカ合衆国民を指す造語。ライトはプレーリー・ハウスのような裕福なクライアントではなく、普通のアメリカ国民のための住宅を目指してUsonian Houseと命名しました。一般には第1ジェイコブス邸が最初のユーソニアン・ハウスとされますが、ライト自身はCB造箱形のミラード邸(EAH89)が最初のユーソニアン・ハウスであると1952年に述べています(*)。 (*)William Allin Storrer “The Frank Lloyd Wright Companion” The University of Chicago Press, 1993、p18 参考文献 William Allin Storrer “The Frank Lloyd Wright Companion” The University of Chicago Press, 1993 二川幸夫編集、写真「FRANK LLOYD WRIGHT MONOGRAPH 1924-1936」A.D.A. EDITA Tokyo、1985 ゼロからはじめるシリーズの17冊目、近代建築入門が出版されました!約400頁すべてにイラスト!ライト、ミース、コルビュジエ、グロピウスばかりでなく、ラッチェンス、ガルニエ、ペレも深堀り。表紙はドミノシステムを変形(だから角柱)+サヴォア邸+プレキャスト風味に、はしごが左に寄っているのはガルシュの家(ミースのテューゲントハット邸も)の外階段やテラスの欠き込みから、1階のコルはモデュロールのポーズ、ペリアンも登場(裏表紙ではペリアンがコルの長椅子に座る)、海はコルがあこがれ、最期の場所ともなる地中海。アイデアはボクで、絵はイラストレーターの内山良治さん。 南米の川の方での書籍紹介文:「ゼロからはじめるシリーズの17冊目。19世紀の黎明期から、モダニズム建築、さらにその後のポストモダンにいたるまでを概観し、建築デザインと、建築家の思想が日本と世界に与えた影響が理解できる。空間構成、建築家とその思想をユニークなイラストでビジュアルに紹介。どのように近代建築が生まれ展開していったかを総合的に理解できる。」 動画リスト リスト中の青字をクリックすると動画が再生されます! 構造の基本を学ぼう! 構力マラソン 構造力学を毎日1題解こう! 建築法規の基本を学ぼう! 法令集の読み込み講座! 環境工学の基本を学ぼう! 木造建築入門! インテリアデザイン入門! 動画リストのリスト イラストで読む建築史! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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(2022.08.18 07:59:09)
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