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ライトによる第1ジェイコブス邸の羽目板
Q 第1ジェイコブス邸の木造の壁は、どのような構造? A 縦の枠材を使わずに、厚板の両側にレッドウッドの羽目板(小幅板をさねなどでつないで壁、天井をつくる方法、またはその板)を付けることで強度と断熱性を出しています。 外観の屋根の水平スラブと羽目板の水平線が、第1ジェイコブス邸の水平性を強めています。その羽目板の壁はバルーンフレーム(ツーバイフォー工法)のように縦の枠材で支えるのではなく、心材となる厚板の表裏にさねと相じゃくりの付いた目板(つなぎ目の板)をねじ留めすることでつくられています。心材と羽目板の3枚の板による簡素な木造壁です。インテリア各部はレンガの横目地、羽目板や本棚の横線が繰り返し表れ、水平性の強いデザインとされています。 ・詳細図は元図から筆者が書き起こしたもの。 ・近代建築全般に水平性が強い傾向がありますが、初期のライトの影響も大きいと思われます。またミースによる壁を面として独立させ、動線を壁に当ててから壁に沿わせる構成は、ライトの壁の使い方から学んだものと見られます。 参考文献 William Allin Storrer “The Frank Lloyd Wright Companion” The University of Chicago Press, 1993 二川幸夫編集、写真「FRANK LLOYD WRIGHT MONOGRAPH 1924-1936」A.D.A. EDITA Tokyo、1985 2級建築士受験スーパー記憶術新訂版が出来ました! 2級では木造を多くして80頁強にし、RC、Sなどは基本事項に絞り、1級で載せられなかったような積算用語、建築史用語、都市計画用語なども数多く載せました! アクソメで分析するルイス・カーン、ル・コルビュジエ、ミース、グロピウス、F.L.ライト イラストで読む建築史! 建築基準法の法令集の読み方を、わかりやすく学べます。第5版第2刷をお求めください。 建築法規スーパー解読術 新訂第5版 修正追加部分 建築法規の入門はこれで↓ 改訂第3版をお求めください。 1級建築士試験の用語、公式などを一気に覚えられます。新訂版をお求めください。 木造入門の決定版!改訂第2版をお求めください ミカオ建築館ではユーチューブ動画と書籍を検索しやすくまとめてます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.08.18 14:07:52
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