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ライトのハナ邸における6角形グリッド ハニカム・プラン
Q ライトは6角形グリッドを使った平面構成をしたことがある? A 第1ジェイコブス邸と同時期のハナ邸では、6角形グリッドが使われています。 前期プレーリー・ハウスでは4フィート(約1220mm)モデュールを基本としながらも、大きく見ると壁や構造の配置はダブル・グリッドを基にしており、空間を2重に囲い込む構成が多くありました(EAH81、BLD51)。一方後期ユーソニアン・ハウスでは、均等なシングルグリッドによる単純化、標準化されたシンプルな構成とされています。正方形グリッド、平行四辺形グリッド、正三角形グリッド、同心円グリッドなどが試されていますが、ハナ邸では6角形グリッドよるハニカム・プラン(はちの巣平面)がつくられます。動線は直角に曲がるのではなく、120°の角度で滑らかに曲がり、より流動性が増しています。壁は第1ジェイコブス邸と同様に、厚板の両側に羽目板を張ったもので、薄い切妻屋根の軒線とともに水平線が強調されています。 ・現存、内部見学可能:737 Frenchmans Rd, Stanford, CA 94305 ・6角形モデュールといっても正6角形の部屋をつくるのではなく、小さな6角形を下敷きにして壁を120°などに傾けながら構成するものです。筆者が訪れた時は内部見学ができませんでしたが、羽目板による外観が予想していたよりも非常に美しく、驚かされました。 参考文献 William Allin Storrer “The Frank Lloyd Wright Companion” The University of Chicago Press, 1993 二川幸夫編集、写真「FRANK LLOYD WRIGHT MONOGRAPH 1924-1936」A.D.A. EDITA Tokyo、1985 動画リスト リスト中の青字をクリックすると動画が再生されます! 構造の基本を学ぼう! 構力マラソン 構造力学を毎日1題解こう! 建築法規の基本を学ぼう! 法令集の読み込み講座! 環境工学の基本を学ぼう! 木造建築入門! インテリアデザイン入門! 動画リストのリスト イラストで読む建築史! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.08.18 16:14:46
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