2021.07.24

ドメスティック・リバイバル 住宅復興

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ドメスティック・リバイバル 住宅復興

Q 1860年代以降のイギリスで中小規模の住宅が多くつくられ、ドメスティック・リバイバル(住宅復興)と呼ばれました。どのような社会的要因があった?

A ①農業不況による貴族の没落と中産階級や資本家の勃興、②環境悪化した都市を逃れて郊外に庭付き一戸建てを求める流れ、③都市と郊外をつなぐ鉄道の普及など。

貴族が荘園経営のために建てたカントリーハウス(マナハウス)は、農場(荘園)経営の基地としての役割があり、多くの使用人を使う大邸宅でした。産業革命後に出てきた上層中産階級の人々は、そのような田園生活を多少なりとも実現できる庭付きの専用住宅を、都市近郊に求めました。仕事は都市部で生活は郊外でという、ガーデンサバーブ(田園郊外住宅地)が発達します。ロンドン西郊のベドフォードパークがガーデンサバーブの先駆とされています。このような流れの中で、多くの住宅作家が登場し、そのムーブメントはドメスティック・リバイバル(住宅復興)と呼ばれるようになります。なおガーデンサバーブは、ガーデンシティ(田園都市)とは違う概念です。ガーデンシティは職住一体のひとまとまりの小規模な都市全体を田園の中に置く、その都市どうしを鉄道でつなぐという考え方です。

参考文献
大橋竜太「イングランド住宅史-伝統の形成とその背景」中央公論美術出版、2005
鈴木博之「NHK市民大学 空間を造る-減退建築の招待」日本放送出版協会、1986
スピロ・コストフ 鈴木博之監訳「建築全史 背景と意味」住まいの図書館、1990



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