【ブルーリボンサービスの流儀】                  

2006/09/21(木)21:18

自分のなかの他人

読書亡羊(72)

山本夏彦・「豆朝日新聞」始末より 『私の仕事は他人になることで、なが年コラムを書いてその練習をして、時々他人になりすぎるこ とがある。他人になると言って分りにくければ、第三者になると言ってもいい。文章では読者にな ることである。・・・・・ 言わんとすることを他人になって納得できればよし、できなければ何度でも改めて、これはいかが でしょうと伺いをたてること再三に及んで、うんと言ってくれればいいが、言ってくれなければく れるまで推敲する。・・・・・』 私にとって、朝刊で一番の楽しみはコラム欄です。山陽新聞なら「滴一滴」ですが、ひとつだけ残 念なことは執筆者名が記載されない事です。最近は地方版の記事の中には記者名を明記すること もあり、知った名前を見つけたりすると親近感を覚えます。 さて、彼らの仕事に感服するのは、短く限られた紙面で凝縮された文章を書くその表現力です。 話すこと以上に難しいと思われる書いて伝える技術に頭が下がります。 考えてみますと、ブログを書くのも文章修業には最適であることが分かります。また、皆さんのブ ログを拝見いたしますと、とても勉強になります。素材の素晴らしさ、表現力の巧妙さ、伝達力の ある文章、人柄が偲ばれる文章など。ちょっとハマッタかなと感じています。

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