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カテゴリ:読書亡羊
佐伯啓思(さえき・けいし)1949年奈良県生まれ。東京大学経済学部卒業。現在京都大学大学院人間・環境学研究科教授。 以前お笑いの『爆笑問題』のふたりが京都大学でパネルディスカッションのような討論会を開いたことがあり、そこに参加していた佐伯教授の発言や風貌に惹かれてファンになった。 はじめて読んだ佐伯教授の著書は『自由とは何か』(講談社現代新書)で、「自己責任論」から「理由なき殺人」までに亘り自由が論じられている。難解な内容だが解り易い文章といった印象。 正論大賞を受賞した『日本の愛国心』(NTT出版)には「序説的考察」と添えられていて、いかにも学者だなと思わせる。「正論」「愛国心」とくれば憂国調で保守反共イメージの内容を連想するが、まさにテーマはそのあたりにあるものの右から左までを冷静に分析していておもしろい。 香山リカさんや姜尚中さんから小林秀雄氏まで登場して、戦後や歴史観を考えるヒントを与えてくれる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.18 15:11:54
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