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カテゴリ:クラシック音楽
エリック・サティ:ベスト・オブ・サティ、アルド・チッコリーニ(ピアノ)。 ドビュッシーの『室内楽作品集』の最後に“ジムノペディ第1番,第3番”が挿入されており、これは友人サティのピアノ曲を室内楽に編曲したものだそうだ。そんな繋がりからサティに興味を抱いているとき、宮城谷昌光さんの『クラシック千夜一曲』に「フランス狂い」の一文を発見した。 大学時代にフランス詩を読み、フランス音楽を聴いていた宮城谷さんは、フォーレやサティを聴いて、それをきっかけにフランス六人組の音楽に入っていったそうだ。中でもプーランクとミヨーは、三十年以上たったいまでも聴いているという。プーランクといえばこの間のブーニンのリサイタルではフランス組曲が取りの曲だった。新しい発見に、また音楽の世界が拡がりそうだ。 サティのアルバムには、「でぶっちょ木製人形へのスケッチとからかい」だとか「犬のための本当にぶよぶよした前奏曲」などと奇妙なタイトルが多い。果たしてこれはフランスのエスプリなのか、和訳の弊害なのだろうか。音楽事務所の社長さんたちによれば、現代人の美感と日本人の好みにはフランス物とフランスの音楽家は売れないらしい。そんなことはないと思うのですが・・・・・。 中村紘子さん出演の今朝の「題名のない音楽会」では、フランス音楽に影響を受けた三好晃さんのピアノ協奏曲が披露された。曲から受けたフランス的な印象に、とても50年近くも前に作曲されたとは思えない新鮮な驚きを抱き、日本人も中々やるなあと嬉しくなった。 朝からサティの『ジムノペディ』を聴いていると、上さんから暗いなあと敬遠されてしまった。しかし、みなさん、この曲は血圧測定中にリラックスさせるためのBGMとして使われているのですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.25 11:10:59
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