2010/01/04(月)12:09
新年の挨拶
あけましておめでとうございます。
2010年はウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートと共にスタートした。楽しみにしていたプレートル指揮の演目はヨハン・シュトラウス父子の曲ばかりで面喰ってしまった。
唯一知っている曲『美しく青きドナウ』がアンコールで演奏されて拍手が起こったとき、突然に演奏が中断されて指揮者と楽団員から新年の挨拶が投じられたのは最高のサプライズだった。
ヨハン・シュトラウス父子のポルカやワルツが主演目のコンサートであること、アンコールの2曲目には『美しく青きドナウ』が演奏されること、そしてその冒頭で拍手が起こると中断して新年の挨拶をすることまでもが“ならわし”となっているとは後で知った。
このコンサートでも棒を振ったことのある小澤征爾さん、サイトウ・キネン・フェスティバルの放映ではブラームスの『交響曲第2番』を拝聴できた。よく見ると小澤さんは指揮棒を持っていないのを発見した。
今年恩人からいただいた年賀状には『温故知新』の言葉が記されていた。「故きを温ねて新しきを知る」、昨年から『新』ばかりが目につくけれど、先人の知恵を戒めとして謙虚に受けとめる年にしたい。