生きてる あなたは素晴らしい。
伊達直人が一気に脚光を浴びてますね(汗)いつまで続くのか分かりませんが、熱しやすく冷めやすい日本人。複雑な気分です。そして、アメリカとかと違って顔出し・名前を出しての寄付をするのが気恥ずかしい、という気質も見えてきますね。そういえば、もう4年前になる日記にこんなものがありました。**************************** 「赤ちゃんポスト~親はなくても子は育つ、のか。」ちょっと話題が冷めた感のある「赤ちゃんポスト」。産まれたばかりの乳幼児が大抵冬の寒空に捨てられる、ということから、救命措置として設けられた制度。いきなり3歳児が捨てられて大騒ぎになりました(汗)3歳ってデカイですよ。うちの道場の幼年部の子供が3歳からいますからね~。いちおう空手してますから。産んでみたものの、育てられなくて捨てる親もいれば、何千万円とかけて他人の子宮をお借りして自分達の遺伝子を残そうと必死になる親もいる。世の中うまい具合にいかないものです。みけマンマ、高校生の頃、ボランティアで近所の児童養護施設、いわゆる孤児院に慰問に行ったりしていました。当時はまだ綺麗だったけど、今はたぶんもう年数も経ってるし、どうなっていることやら。養護施設の隣には乳児院もあり、いわゆる捨てられた赤ちゃんがいっぱい生活していました。そう、本当にいっぱい。こんなにいるの~~?!!!!!!!っていうぐらい。土日などに養護施設で子供達と一緒に遊んでいると、子供達も楽しそうにしていました。 施設は学校みたいで講堂もあり、コンクリートの廊下に教室みたいなのがあって、学校でそのまま寝泊りしてるって感じでした。夕暮れ時になり、「じゃあ、また遊びに来るからね♪」と小学生の子供達に言うと、毎回こう言われました。「お父さんもお母さんも来ないのに、なんで他人のアンタが来てくれるんだよ!絶対来ないし。」小学生低学年とは思えない発言。親さえ来ないのに、他人が自分のために会いになんて来てくれるわけがない。そういう諦めを自分に言い聞かせるかのように言っていました。みけマンマが黙っていると、バスケットゴールでボールを打っていた施設で生活してる中学生の男の子が、何も言わずに子供達を施設の中に連れて行きました。たぶん、きっと、 赤ちゃんポストは、そういうところになるんでしょうね。最終更新日 2007年05月22日 18時33分11秒****************************** 懐かしいです。今じゃ赤ちゃんポストを覚えてる人、いるんでしょうか?「絶対来ないし!!!」とみけマンマに覚めた目で言い放った子も、もう立派な大人になっているはずです。養護施設の体育館から続く薄暗い廊下。夕方になると廊下の扉のあちこちが蹴られ殴られボコボコに凹んでいて、その凹みが際立って見えました。子供たちの言いようの無い怒りは、この廊下の扉にぶつけられていたんでしょう。何も言わずに小学生を部屋に戻してた中学生。夕暮れの中、よくバスケットゴールに一人でボールを投げ入れていました。結局、一度も彼と会話を交わすことはありませんでした。強いもののストレスのはけ口は、いつも女子供。上から下へとトップダウンで降りてくるマイナスのベクトルは、みけマンマもいやと言うほど身をもって思い知らされてきました。怒りと諦め、絶望。子供である時は子供である事を、女である時は女である事を恨み続ける日々でした。そして、養護施設は、まるでそのマイナスのベクトルの終着点みたいな所でした。伊達直人運動がいつまで続くかは分かりませんが、自分の事を気にかけてくれる大人がいるんだという気持ち、子供たちにいつか届く日が来るんじゃないかと思います。今日の朝、小学校の標語運動で標語を募集していたので、とりあえず、伊達直人運動を思って書いてみました。 「抱きしめよう 生きてるあなたは 素晴らしい」 母が抱きしめ、地域が抱きしめ、社会が子供を抱きしめる、そんな世の中がくるといいですね。