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―高地、上空、夜―

 >ド ォ ォ ォ ォ ォ ン ッ ! ! ! !

グレンゼブル 「ッァ!! 何だァ!!?」
イャンガルルガ 「洞窟の方からスゲェ音がしたぞ!!」
グレンゼブル 「!! おいおいマジかよ何だありゃあ!!!」

×××××××× 「……………………(ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ)」

イャンガルルガ 「何だァ!?」
        「あ……あれは………………」
グレンゼブル 「兄弟! 何だか分かるのか!?」
イャンガルルガ 「少女……少女だ!!! あのでかい龍は、少女が変身した姿だ!!!」
グレンゼブル 「おいおいおいおい何言ってんだ! あの子は人間じゃねぇのか!?」
イャンガルルガ 「いや俺には分かる! あの子の中の、古龍の力が暴走したんだ!!!」
        「止めなきゃ……止めなきゃ駄目だ!!!」

グレンゼブル 「あのデカブツ、エルペ達の住処に向かってやがる!!!!」
イャンガルルガ (少女……意識がないのか!?)
グレンゼブル 「火山背負ってンのかよ!? どっから出てきた!!!」
イャンガルルガ 「頼む! あれは少女なんだ、傷つけないでくれ!!!」
グレンゼブル 「っつっても兄弟! このままじゃエルペ達が生焼きだ!!!」
       「高地も滅茶苦茶になっちまう!!!」
イャンガルルガ 「あんた言ったよな! どんなに次元が違っても、同じ生き物だって、分かり合える筈だって!!」
        「近づいてみせる! 援護してくれ!!!」
グレンゼブル 「兄弟……!!!」
       「お前中々熱いじゃねぇか!! 気に入った!!! 溶岩弾は俺様に任せろ!!!」
       「止めてこい、なるべく早くな!!!!」



―少女の意識の中―

少女 (何……私何してるの……?)
   (体が動かない……どうしちゃったの……? 何も見えない……)
   (灰猫さん! 白猫さん!!)
   (返事をして、どこに行っちゃったの!?)

 =壊せ=

少女 (な、何か声が聞こえる……)

 =思うが侭に壊せ=
 
 =それが古龍してのお前の役割=
 
 =それがミラの名を次ぐお前の……『グラン・ミラオス』の役割=
 
 =全てを壊しつくすのだ=

少女 (この声……あの、グレンゼブルさんの洞窟にあった、剣の形の石から聴こえる……!!)
   (壊すって……私そんなことしたくない!)
   (グラン・ミラオスって何!? 私そんなの知らない!!)

 =壊すのだ=
 
 =それが古龍の……破壊の力の役割=
 
 =全てを灰燼に帰しても尚止まるな=
 
 =お前の全てが全てを破壊しつくすまで止まるな=
 
 =煉獄の力を見せてやれ=
 
少女 (いきなり前が見えるようになった……!!)
   (何……? 何で私、こんな高いところにいるの!?)
   (……違う! 私の体……こんなに大きくなってる!!)
   (私の目から見たものなの……?)


―高地、上空、夜―

イャンガルルガ 「うおおおおお!!(ビュン!)」
 >ヒュルルルルルル
 >ヒュルルルルルル
イャンガルルガ (溶岩の弾が無数に飛んでくる……)
        (避けきれない……!!)
 >ブシュゥゥゥゥゥ!!!!
 >ドッォォォォォォォンッ!!
グレンゼブル 「俺に任せろ兄弟! 水ブレスで弾きかえしてやる!!」
イャンガルルガ 「助かる……!!」

イャンガルルガ (このままだとエルペ達が皆丸焼けだ!!)
        (少女にそんなことをさせたくねぇ!!!)
        (絶対に、俺が止める!!)
 >ヒュルルルルルル
 >ヒュルルルルルル
 >ドッォォォォォンッ!!!
イャンガルルガ 「!!」
        (クソ……! 体中から溶岩の弾を飛び出させてる……!)
        (グレンゼブルが止め切れなかったのが、どんどん高地に落ちてってる!!)
        「!!」
        「あいつら……!!!」

―高地、地上、夜―

ルコディオラ 「オオオオオオオ!!!!!」
 >ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ルコディオラ 「離れよ! この辺りの地面を隆起させる!!!」
       「カァ!!!」
 >ドゴォォォォォォオォッ!!!!
グラン・ミラオス 「!!」
 >グラッ
ルコディオラ [ よろめいた……!! 行け、ブラキディオス! ]
ブラキディオス [ 言われずとも……!(バッ)]
        [ ハァッ!!(ズッ!!!)]
 >ドッォォォォォォンッ!!!!
グラン・ミラオス 「………………」
 >ズンッ!!
 >ズン……! ズン……!!

ブラキディオス [ な……っ、無傷だと……!? ]
        [ すまぬ主様、ならばこれならどうだ!! ]
        [ ハァァァ!!!! ]
 >ズッ!!
 >ズッドォォォッ!!!
 >ズッドォォォッ!!!
ブラキディオス [ 足に集中して攻撃を叩き込んだ……!! ]
        [ そして俺のパンチは……炸裂する!! ]
 >ドォガアアアアアアアンッ!!!!
グラン・ミラオス 「!!」
 >グラグラ……
 >ズゥゥゥゥゥゥンッ!!!
ルコディオラ [ 膝をついた……!!! ]

ブラキディオス [ これだけ攻撃してもかすり傷とは……!! ]
        [ 何て古龍だ!! ]
        [ この隙に昏倒させる! 手伝え若いの!!! ]
ルコディオラ [ 俺をガキと呼ぶな!(ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ) ]
 >ズッゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!!
 >バキバキバキバキ
ルコディオラ [ この地面の裂け目は段々大きく広がっていき、やがてあれを飲み込む! ]
 >バキバキバキバキバキバキ
グラン・ミラオス 「…………!」
 >ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ルコディオラ [ 足が裂け目に飲み込まれた! 重力波であいつを押さえ込む! 頭を狙え!! ]
ブラキディオス [ 応!!!!(バッ) ]
グラン・ミラオス 「………………ウウ゛……ウウウウウウウウ゛!!!!!」

ブラキディオス (何か来る……!?)
        (しまった!!!)
グラン・ミラオス 「ゴォオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
 >ボウゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!
ブラキディオス [ ぐあああああああああああ!!!! ]
ルコディオラ [ ブラキディオス!!! ]
       (ブレスが空中で直撃した!!!)
ブラキディオス [ ……………… ]
 >ヒュゥゥゥゥゥ…………
 >ズゥン……!!
ルコディオラ [ ブラキディオス!! 大丈夫か!!? ]
ブラキディオス [ グ……何て熱だ……! 殻が溶けた……!!! ]
        [ 集中力を途切れさせるな……!! ]
        [ お前の重力波で、主様はかろうじて抑えられている……! ]
グラン・ミラオス 「………………(グググ…………)」

ルコディオラ [ だ……駄目だ、抑えきれない……!! ]
       [ 力が強すぎる!! この重力場で何故動ける!? ]
グラン・ミラオス 「…………(ズンッ!!)」
 >ズシィン……ズシィン…………
ルコディオラ [ 歩き出しただと!!? ]
ブラキディオス [ (ググ……)何をしている若いの!! ]
ルコディオラ [ 重力の力は最大限に解放してる!! 抑えられないんだ!!! ]
 >ボシュッ
 >ヒュルルルルルルル
ルコディオラ [ !! 溶岩弾が、エルペ達の巣に……!!!! ]


―高地、上空、夜―

グレンゼブル 「チィィ! 止め切れねぇ!!」
       「兄弟! 避けろ!!!」
イャンガルルガ 「駄目だ! 今俺が避けたら、この崖が崩れる!!」
        「受け止める!!!!」
 >ドッォォォォォォォォッ!!!!
 >ジュゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!
イャンガルルガ 「ぐうおおおおおお!!!!!」
グレンゼブル 「兄弟!!!!」
イャンガルルガ 「こ……これくらい何とも……ない!!!」
 >ブゥンッ!!!
グレンゼブル 「溶岩弾を投げ飛ばした!!! 兄弟、お前……!!!」
イャンガルルガ 「何度でも来い! 俺は、少女を殺すための古龍になんてさせないぞ!!」
        「絶対にさせるものか!!!!」

グラン・ミラオス 「……(ズゥンッ! ズゥンッ!)」
イャンガルルガ 「少女!! 聴こえるか!!!」
        「俺だ、イャンガルルガだ!!!!」
        「俺は絶対に、ここを動かねぇ!!!!!」
        「お前を止める!! 絶対に止めてやる!!!!」
 >ボシュッ
 >ヒュルルルルルルル
 >ヒュルルルルルルル
グレンゼブル 「カァッ!!!」
 >バシュゥゥゥゥッ!!!
 >ボンッ!!!
 >ボンッ!!!
グレンゼブル 「お前……! 好きだぜそういうの!!」
       「付き合おうじゃないか!!!」
       「だがどうする!? 根性論で止められる代物じゃあねぇぞ!!」

イャンガルルガ 「こうなっちまった原因がある筈だ! それをどうにかできれば……」
グレンゼブル 「……もしかして、俺のお守りのせいか!?」
イャンガルルガ 「!! それだ!! ブラキディオスが何かを感じると言ってた!」
        「あれは、太古の塊だ。あれが少女の力を操ってるんだ!!!」
グレンゼブル 「そうと分かりゃ、あれを遠くに捨ててくればいいんだな!?」
イャンガルルガ 「いいのか!? 大事なものなんだろ!?」
グレンゼブル 「お前の覚悟に比べりゃたいしたもんじゃねぇ! 待ってろ、今……」
 >ヒュルルルルルルル
イャンガルルガ 「グレンゼブル、後ろだ!!」
グラン・ミラオス 「ウウウウ゛…………ウウウウウウウウ゛…………!!!」
 >ゴゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!
イャンガルルガ (ブレスと溶岩弾のダブル攻撃だと……!?)
        (これは……死ぬ……!!)

グレンゼブル 「ッアアア!!!」
 >ボジュゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!
 >ドッゴオオオオオオッ!!!
グレンゼブル 「ぐうああああああ!!!」
イャンガルルガ 「グレンゼブル……!! 俺の盾に……!!!」
グレンゼブル 「………………(ヒュルルルルルルル)」
イャンガルルガ 「グレンゼブルー!!!!」

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最終更新日  2012.07.02 18:57:19
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