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2010/09/04(土)23:00

義母の怖い話

つぶやき(14)

今日、夫がひとりで義母のお見舞いに行ってきました。 義母は8月に大手術をして、前にみんなでお見舞いに行ったときは、あまり予後が良くなかったのです。 手術後一週間ほどしてお見舞いに行ったとき、義母は吐き気がおさまらず絶食中。傷も痛くて痛み止めを飲んでも辛い状態でした。 そのとき、大部屋の向かいのベッドのおばあさんにもらったという手編みの人形を見せてもらいました。 「私のことが気に入ったからってくれたの。気にいった人にしかあげないことにしているんだって。」 正直言って、いわゆるオカンアートというか、良く親戚の家に行くと古い箪笥の上に飾ってあるような、可愛いともなんとも言いづらい微妙な人形でしたが、長い入院生活で手持ち無沙汰になりがちですから、そのおばあさんも手遊びに作ったんでしょう。まあ、気に入られたなら良かったね~。と流していました。 2回目のお見舞いのとき、人形が2体に増えていました。 「ああ~、人形増えたんだ^^;」「うん、またもらった。」みたいな会話をしました。 やっぱりご飯も食べられず、腹水がたまって辛いとのこと。長居するのも負担になるので、短時間でお暇しました。 昨年心臓の手術をしたときには今回以上の大手術だったのですが、手術後みるみる元気になっていったので、ちょっと今回の様子は心配でした。 そして手術から3週間ほどたった今日のこと。 夫がお見舞いに行くと、義母のベッド周りがすっきり。 「あれ?人形無くなったの?」 「うん、それがさ・・・。」と、話を聞くと・・・。 実は、義母は昔からいわゆる霊感があり、今までに私が聞いただけでも、いろいろな体験をしています。 そして、今回貰ったという人形ですが、ずっとその人形の存在が嫌だったとのこと。 でも、向かいのベッドの人に貰ったものだったので、その人がいる間は飾っておかないと・・・。と、我慢していたそう。 そして、そのお向かいさんが退院したので、すぐにその人形を片付けてもらいました。 それを頼まれたのは、義母の兄弟の息子さん夫婦。私達が遠方に住んでいるので、近所のその親戚が、義母の留守宅のペットの世話や、入院中の必要な物を用立てたりしてくれていたのです。 そして、その手編みの人形を親戚が良く見てみると・・・・・・毛糸に、びっしりと(おそらくそのおばあさんの)髪の毛が編みこまれていたそうです。 うっかり一本混ざって編まれてしまったというのではなく、おそらく自分の意思で編みこんだものです。 ひぇぇ~!!気持ち悪い~!と、その人形の処分を看護師さんに頼んで、ベッド周りに何も無い状態になりました。 すると、翌日からは吐き気もおさまり、おかゆがたべられるようになりました。 傷口には新しい肉が盛り上がり、痛みも嘘のように無くなりました。 主治医からは、この調子なら、あと1週間から10日くらいで退院できるねと、先の見通しもたったそうです。 義母が言うには、そのおばあさんは、自分の病気の辛さ等を人形に籠めていたんだろうとのことですが、それでもそんな人形を人にあげちゃいけないよなぁ。と、気味悪く思いました。 ちなみに、そのおばあさんは元気に退院していったそうです。 夫は、義母にオーラの色を見てもらったとか。私はどうなのかは聞いていません。 だって、「○○さん(私)は、全然ダメだね。」なんて言われたら嫌だもの^^; 私、ここのところ、グロテスク&スプラッタな小説を読んでいましたが、血みどろなんてちょっと気持ちが悪いだけ。本当に怖いのは生きている人間だよなぁと思いました。 ともかく、異例の猛暑が続く中、ちょっと背筋の寒くなるお話でした。 にほんブログ村 文藝怪談実話「超」怖い話ベストセレクション 稲川淳二の怖い話ザ・ベストdesign* もかたん☆

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