横着は悪夢を招く!?
狂犬病のワクチン接種に行って来た。去年打ったのが、4月の15日だから、ほんとうなら、もうとっくに済ませていなければおかしいのだけれど、ズボラとうっかりで、遅れに遅れ、気が付きゃ5月。うかうかしてると、フィラリアの投薬と重なるぞ、というわけで、ようやくの接種となったのだった。今回は、ノアも一緒に連れて行った。ノアの3種混合も済ませてしまえば、二度行く手間が省けるわいと、悪知恵を企ませたからだが、この考えが、愚かしいほど甘かったことを、私はこの後、いやというほど思い知らされることになる…。キャリーに入れたノアを自転車の前かごに乗せ、マイキーのリードを引く。が。これがとんでもなかった。自転車引きでの散歩の経験ほぼゼロのマイキー、隣でがたごと動く見慣れぬ鉄の塊に、すっかり舞い上がって嬉しさ倍増、跳びつくは、跳ねまわるはで、3歩と歩けたもんじゃない。しかも、前かごに、どでんと鎮座ましますは、体重7キロのデカ猫ノア。ただでさえバランスの悪いところに40キロのマイキーが飛びつけば、自転車が、ぐらり、ぐらり、右に左に傾いて、それを必死に支える私の腕は、見る間に筋肉痛にひきつってくる。ちょ、ちょ、ちょっと待てっ!落ち着けっ!と、言われてしょげてくれれば苦労はないが、どっこいマイキーはめげない犬、怒鳴るそばから自転車の前に躍り出て、にたりと笑い、今度は何を思ったか、突然、前輪めがけて、顔面を突っ込んできた。ぎゃーーーーーーっっっ!!!!!! 転倒しなかったのが、きせきであった。いや、一人の怪我人も出ず、無事行って、帰って来られたことが、おおげさでなく、めでたく思えた。マイキーの狼藉は、その後もとどまるところを知らず…息も絶え絶え病院にたどり着き、ホッと一息、ああ、これでヤツも少しはしおらしくなるかと思いきや、診察室のドアが開くと同時に部屋に躍りこんで、診察台にひらり飛翔…と思ったら、飛び乗りきれず、体半分ずり落ちてきたり、注射の用意をする先生をべろべろなめまくってみたり、看護婦さんに飛びかかってリードをふんだくろうと企んでみたり、飛び跳ねるは、暴れまわるは、とんだ一人祭だったのだ。 今回ふたりを一緒に連れて行ったのは、まあ、二度も病院に行く手間を省きたい横着の心もあったのだけれど、それとは別に、いつも仲の良いマイキーがそばにいれば、家の中の世界しか知らないノアも、少しは安心出来るのでは、との私なりの配慮もあったからである。でも、そんなのは、ノアにとっちゃあ、ありがた迷惑だったかもしれない。道中、ノアは、自転車から何度も落ちかけた。ふつうなら15分で着くところを、マイキーが暴れたせいで、30分もかかった。マイキーが何かやらかすたびに、わーぎゃー騒ぐ私の声を聞いているのも、さぞや騒々しかったろう。迷惑な一日だったと思う。ごめんよ、ノア。次からは、横着はしないからね。(保証はできないけど…) ■今日のお散歩~ドタバタ病院紀行編~■我が家から病院へは散策道を通って行く。家から10分ほどの街路を歩き、あとは、緑の道をまっすぐ進めば、すぐ病院。今日は、誰かさんが張り切ってくれたせいで、この10分が、20分になってしまったが…。 ここまで来ると、リードを放せるので、私も自転車に乗れてかなりラク。↑↓は、自転車から根性で撮ったもの。せっかくだから、前かごのノアも一緒に写そうと頑張ったけど、さすがに無理で、マイキー一人を撮るのが精いっぱいだった。 病院からの帰りに、ちょっと休憩。今日一番のお気に入り。