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mik.hamaのいい加減にします

2026.05.09
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旧ソ連の数学者で光学デザイナーの
ミハイル・ルシノフ氏により、
1935年に開発された
新しい対称型広角レンズは、
広角特有の周辺減光を改善したもので、
革命とも言えるものだった。

やがて、この理論を元にした
航空測量に使われる軍事偵察の為の新型レンズが
公にされることなく作られる事になる。

当時、カールツァイスには
1933年にロバート・リヒター氏が開発した
トポゴンがあったものの、
コサイン4乗則による周辺光量の減光が激しい為に
専用のグラデーションフィルターが用意されていた。

この広角特有の周辺光量の補正に関しては、
カールツァイスで主任技術者を務めていたヴァンダースレブ氏が、
一冊の本にまとめている位に難しい問題であったのだ。


戦後の1946年になると、
旧ソ連が西側に優位性を誇示する為なのか
既に新型のレンズの存在が知られていたのか分からないけど、
ようやくミハイル・ルシノフ氏により
新しい対称型広角レンズのパテントが出願された。


後に民生用として作られた
35mm判用のルサール20mmが
発表されたのは1957年だった。

それ以外は軍事用の特殊レンズ扱いだったらしく、
表に出てくる事はなかった。

画角95度のルサール20mmf5.6の構成図。

メインの凸レンズを
強い負の凹メニスカスレンズで囲んでいる。
これが横方向から見ても
周辺減光が殆ど無くなるほど大きく拡大させ、
鋭角な横方向から見ても開口部が丸くなる。


一方、西側では、
戦後の1946年に
スイスに移り住んだベルテレ氏が
ヴィルト社の航空測量用レンズに携わり、
1936年のビオゴン35mmf2.8の後部を分割した上で
ルサール氏の理論を取り入れ
負のメニスカスを両端に追加したレンズを考案。

その成果は大判用の対称型広角レンズとして、
画角70度の213mmf4アヴィオゴン
画角90度の152mmf4ユニバーサル・アヴィオゴン
画角120度の88mmf5.6とf4のスーパーアヴィオゴン
などが発表された。

元から航空測量用として開発されたアヴィオゴンは
歪曲収差の小ささが特徴だった。


次にベルテレ氏は
1951年にアヴィオゴンをアレンジして、
画期的な民生用の超広角レンズだった
ビオゴンをカールツァイスで開発する。

ビオゴン21mmf4.5の構成図。
凹凸 絞り 凸凹という対象型の基本配列は、
ルサールとも共通している。

ビオゴン21mmf4.5のMTF。
開放からコントラストがあり、
1950年代当時は驚異の性能だった。

35mm判用の21mm以外で
市販されたものは以下の通り
6X6判用・38mm/6X7判用・45mm
6X9判用・53mm/9X12判用・75mm

他にもNASA向けで
アポロ計画のハッセルにも使われた
60mmf5.6があり、
38mmf2.8が試作されている。


航空測量用のアヴィオゴンをベースにした
ビオゴンの特徴の一つが、
歪みの少なさだ。

1958年に発表された21mmf4.5の
最大半径方向の偏差は40ミクロンであり、
0.1%未満という歪みは
同じ画角のレトロフォーカスの
2~4%という値と比べると
かなり違う事が分かる。


ビオゴンの他にも
ルシノフ理論を取り入れて作られた超広角レンズには、
シュナイダーのスーパーアンギュロン
ローデンシュトックのグランダゴンなどがある。

実はルシノフ氏のお膝元である旧ソ連でも、
ビオゴンに倣ったスプートニク4というレンズが
GOIで1959年に開発されていた。

焦点距離20.7mmf4.5画角92度の
スプートニク4のレンズ構成図をみると、
ビオゴンそのもの。

キエフ/コンタックスマウント用の
スプートニク4の外観。



世界中に衝撃を与えた
画期的な35mm判用の21mm広角レンズは、
解像度とコントラストに優れ
歪みの少なさに加え
周辺光量の減光も小さい事で絶賛された。


コンタックスⅢAに付けたビオゴン21mmf4.5。
世が世なら一般人には全く縁のない
超高価な雲上超広角カメラだった。

今のデジタル時代の視点から見れば
割と穏やかな印象で、
今時のキリキリとした固さとは無縁の
50年代の味わいともいえる。

個人的にビオゴン21mmを使う場合は、
1950年代のドイツ光学界が頂点だった頃の
圧倒的な高い金属部品の工作精度と
造り込みの手触りを味わうためと、
当時のカールツァイスとツァイスイコンに敬意を表す為に
ボディーはコンタックスⅢA以外に考えられない。

レンズもボディーも
ドイツのメカフェチの極みだ。


ビオゴン21mmf4.5の作例(全て銀塩写真)

再開発で閑散としていた新宿の旧アルタ前。
ここは待合場所としても使われる場所だけど
金色の”みらいおん”も寂しげだ。


見慣れた新宿紀伊国屋の入り口。
ここら辺は今後も変化はないのだろうか。


日比谷ゴジラスクエアのビルの谷間では
ゴジラが吠えていた。


各部屋に取り付けられたエアコンの室外機が
一斉に動く事を想像しただけで暑苦しくなる。


鳥取のレトロ物件は
近々消えてしまうと思う。


境港駅前にいる河童の三平。


水木しげる記念館前には
鬼太郎の誕生を見守る目玉おやじ。


冬になって何もない畑で立ち続けている案山子。


放射状に枝を伸ばした木の根元で
寝そべって休んでいる案山子。





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最終更新日  2026.05.09 19:00:12
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