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カテゴリ:カメラ、レンズ、写真
元来がへそ曲がりなので、人気のない雑草みたいなレンズが好きである。
どうやら、オロールというのは、f5.7のレンズの名称で、 59mmと65mmなんて、エクサクタのファインダーでピントを合わせられたのだろうか。 手元にある準広角の38mmとなると、なおさらピントの山が分からないので目測でしか使えない。
今に残るべルチオの持つB級の描写というのは、 写真黎明期に上流階級に好まれる独特の描写を誇った、 往年のシュバリエやエルマジーの時代からの伝統を受け継いだレンズなのだと理解してみると、 これはもう、わざと作っているとしか思えない。 冷静に科学に徹して台頭目覚ましいドイツに対抗したフランスの意地というか、 ガチガチに写るレンズではなくて、芸術的な描写で勝負に出たという可能性もあり得ると思う。 レンズ好きにとって、この中でべルチオ製のエクサクタ・マウントで目ぼしいものは、 大口径の50mmと55mmくらいではないだろうか。 今では珍品扱いで高価なレンズを使って実写した写真を見ても、 本音で言えばB級どころかC級と言っても良いレンズである。 本当の所は分からないけど、べルチオのレンズを余り見掛けない理由は、 古臭い芸術的な描写など理解されることもなく消えて行ったという所が、 事実ではないかなと思ったりしている。 同じようなスペックの、フランスとドイツのレンズ2本を並べてみる。 どちらも曇りを生じていたので、自分で一度バラしてクリーニングしてから撮影してみたけど、 鏡胴の造り込みは、内部まで見事な50年代のそれである。とても二線級の安いレンズとは思えない。 作例は全て銀塩写真 SOMべルチオ38mmf5,6の作例1 手前のソバ畑と奥には稲刈りの始まった田んぼ。 周辺が暗く落ちて、しかも流れるという独特の写りで面白い。 色味も独特でトイカメラレベルというと言い過ぎなので、アジェの写真のようだとしておこう。 昔、曇ったまま試写した時の記憶も含めて、レンズの組み方の問題ではなく元からこんなものだと思う。 SOMべルチオ・オロール38mmの作例2 曇天の畑の一角も、オロールで撮ると面白い。 シュナイダー・イソゴン40mmf4.5の作例(銀塩写真) 稲刈り途中の田んぼ。40mmは準広角というよりは、準標準と言った方が良い。 ドイツのシュナイダーは、安い小口径でも手を抜く事はない。ちゃんと普通に写る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.05.17 12:45:28
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