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カテゴリ:カメラとレンズ
コシナから、フォクトレンダー・ベッサLが発売されたのが1999年。
当時、最新のライカLマウントのカメラが登場した事に驚いたけど、その機能にも驚いた。 ファインダーも距離計もなく、露出計だけのカメラというよりは暗箱。 これは良いと早速入手して使っていたレンズが、 既に手元にあって、お気に入りだったリコーのLマウント・GR28mmf3,5である。 リコーの高級コンパクトのGRに付けられて、その描写で好き者を唸らせた傑作レンズは、 やがてライカLマウントとして1997年に3000本作られた。 これは幾つか鏡胴を用意して、レンズに合わせて組み上げたという拘りのレンズだけあって、 その写りには文句の付けようもなかった。 この組み合わせは気に入っていたけど、 1998年にGロッコール28mmf3,5が出てから、これにシフト。 実の所、リコーGR28mmは良いレンズだったけど、 いつの間にかバルサム切れになり、やがてリコーでも修理不能になり置物になっていた。 中古市場を見ても、このトラブルはGR28mmレンズの持病のようであり、 何だか、ツァイス・オプトンのレンズとダブる所がある。 ベッサLに殆ど付けっぱなしになっている、 専用フード付きのミノルタ・Gロッコール28mmF3,5は、 元は1996年発売のコンパクトカメラ、TC-1に付いていたレンズだ。 やがてライカLマウントで2000本限定で発売されて、 実にコンパクトであるけど、5群5枚の内の2枚3面を非球面で構成したという、 ミノルタの気合が感じられる傑作レンズである。 発売早々にGロッコールを入手して、もう他の28mmレンズは忘れていいと思った。 純正のフード付きの場合、49mmのレンズキャップが使える。 基本的にピントは目測で十分。露光もネガならそれ程神経を使う必要もない。 Lマウントの28mmレンズを使う道具としては、 こういうシンプルで軽量な組み合わせはベスト。 広角専用カメラとして、ベッサLは実に具合が良いのである。 Gロッコールとのコンビは、単純に写真を撮る道具然としていて、 可愛げのない特殊なカメラっぽいデザインがいい。 付いているファインダーは、無名だけど簡単にバラせて掃除も簡単で、 ホットシューに固定するネジが付いていて落下の心配もない傑作品。 予備や他の35mmとか探しているけど見掛けない。 バルサム切れのリコーGR28mm。レンズの下側を見るとが虹色になっているが分かる。 現在の中古市場を見ても、バルサムに関する記述が多いのは持病とみて良い。 従って、このレンズの購入に関しては覚悟が必要。 昔はプロショップでも修理不能で、 コンパクトカメラのGRのレンズとも、 サイズや構造が違うためどうにもならなかった。 現在では修理可能なようなので、いずれ復活させたいと思う。 印象に残っているのは、修理に関して部品保管期限を数か月過ぎただけで、 一切関りを持たないような対応をした当時のリコーである。 恐らく、相当数のレンズが持ち込まれてパーツが払底したものと思われる。 本来であれば、リコール相当の欠陥だったのではないか。 リコーGRが死んでから、Gロッコールがメインだけど時々他の28mmレンズでも使っていた。 風景写真を真面目に撮っていた頃は広角のメインだったけど、最近は広すぎて出番が無い。 Gロッコールは、個人的には一番お気に入りのライカマウントの28mmレンズである。 右上から時計回りに: フランスのSOMべルチオ・アンギュロール 28mmf3.3は、 今は珍品扱いだけど昔はずっと安かった。恐らくトポゴンタイプだと思う。 絞り解放でも開き切らない構造になっている。 イギリスのコーフィールド・レトロルマックス 28mmf3,5は、 ライカLマウントでは珍しいレトロフォーカスで、 本来はぺリフレックスというバックフォーカスが必要なライカマウントのカメラ用。 旧ソ連のオリオン15 28mmf6は、 トポゴンタイプで絞りを最大に開けても開き切らない構造になっている。 軽量コンパクトで、暗いけど描写は一級である。その昔、田中長徳さんから安く譲って頂いた。 Gロッコール28mmの作例(銀塩写真) 一見すると普通の踏切だけど、よく見ると文字の表記が違う事に気が付く。実は台湾の踏切。 2017-12月加筆 12/30訂正 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.06.18 11:39:35
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