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2017.12.02
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カテゴリ:レンズ
チベット密教に関わるものに曼荼羅というのがある。
主尊を中心に諸仏諸尊の集会(しゅうえ)する楼閣というのがそれである。

ところで、自宅ではレンズやカメラで余り使わない奴は、
タンスや密閉式の衣装ケースに放り込んである。

その中から、お目当てのレンズを探したけど中々見つからない事も多い。
仕方なく整理ついでに適当に並べて写真を撮ってみたら、レンズの曼荼羅になった。

この時の曼荼羅の主尊は、
オランダ製のデ・オーデ・デルフトのレイクサー50mmf0.75。

分厚いアルミニウムのフレームに収まった巨大なレンズは、
名前からしてX-Ray=X線という事で、恐らく間接X線撮影用だろう。
絞りがなくて前玉はデカいけど、後玉は5円玉くらいしかない。


こちらはローデンシュトックのXRヘリゴン75mmf1,1。
XRは正にX線のX-rayの事だろう。間接X線撮影用のレンズと思われる。

トプコール50mmf2と並べた、
レイクサーと同じスペックのローデンシュトックのTVヘリゴン50mmf0.75。

バカバカしいほどにデカくて重いレンズで、f2と比べても同じ焦点距離とは思えない。
とにかく足の上に落とすとシャレにならないので注意が必要だ。
TVとあるけどブラウン管の事だろうか。
これも間接X線撮影用レンズと思われる。


たまに見かけるこういうレンズが、普通の写真で使い物にはならないのは、
撮影対象がX線の間接撮影に使われる蛍光板の蛍光体発光なので、
元から低コントラストな上に、解像度がミリあたり2本程度であり、
色収差の補正も単純なもので充分であるからだ。

こういう間接X線撮影用レンズにとって大事な性能とは、
明るさと空間周波数0~2.5本/mmという低周波域での解像度なのである。

この手の超大口径レンズは、見掛けると値段もそれほどではないので欲しくなるけど、
バックフォーカスはやたらと短く、像がフヤフヤで結局のところ主な使い道は観賞用でしかない。





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最終更新日  2018.06.26 15:27:00
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