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カテゴリ:オーディオ
家では、主にアナログレコードを聴く時には、
エアボウの真空管アンプとタンノイのスピーカーを使う。 今では生産中止になってしまった、 エアボウのTRV-35SE dynamiteは、 トライオードのハイCP傑作アンプであるTRV-35SEを、 大阪の逸品館というオーディオショップが別注して作ったものである。 パーツを吟味して、何回もテストをして完成したアンプは、 ボリュームだけでも20を超えるという徹底したもので、 オリジナルよりも+5万円程というのはバーゲン価格だったと思う。 購入してから10年位経ったけど今でもお気に入りのアンプだ。 電源を入れてから1時間位しないと真価が出てこないけど、 アナログレコードを聴く時には無いと困る。 ふと最近になり真空管を交換してみようと思い立った。 別に今の音には何の不満も無いけど、 何となく気になっていた部分である。 昔、ダイナコのステレオ70を使っていた時も出力管の6CA7/EL34を、 GEとかジーメンスに変えたりしていたのを思い出した。 このアンプの初段は特製の違う球が2つ入った7199という奴だったけど、 TV用の特殊な球らしく今では入手は難しいだろう。 ステレオ70は、整流管GZ34とダイナコ銘の電解コンデンサーによる電源に加えて、 トランス類がアクロサウンド製の特注だったり、 結合コンデンサーにブラックキャットなんか使ってあって実に良いアンプだった。 エアボウ・TRVに使われている真空管はステレオ70のような初段管と違い、 いずれもポピュラーで入手が容易なものばかりなのが良い。 初段 12AX7/ECC83 1本 + 12AU7/ECC82 2本 出力 6CA7/EL34 4本 現用のTRVに使われているオリジナル真空管は、 中国製のトライオード選別品なのだけど、 トライオードでも規格品の確保にかなり苦労したらしい。 今回載せ替える球のブランドは、 スピーカーがタンノイなのでイギリスのムラード、 但し、新しいロシアン・ムラードに決定。 古いNOSと称されるデッドストックのビンテージ球に関しては、 家にもあるけど、それほど騒ぐ程の事はないし、 得体の知れないNOS球を通販で大枚をはたく位なら、 最近の新しい奴の中から探した方が、 手間もコストパフォーマンスも何倍も良いし安心出来る。 使い古したボケ球を掴まされて、 やはり良い音だなと錯覚して自己満足するのは結構だけど、 似た様な材料で作って物理特性が同じであれば、 低周波域でそんなに差なんか出る訳が無いのである。 出力管のEL34のロシアン・ムラードのペアは日本で探すと1万円越え。 初段のECC83が1本で4千円位か。 10年前に比べて余りにも高いので、アメリカから買う事にした。 ムラードのEL34のマッチド・クワッドの4本1セット($91.71)。 ECC83は1本で良いけど、予備という事でマッチド・ペアの2本1セット($46.99)。 ECC82はムラードが見つからず、真空管自体は外箱と本体の印刷位しか違わなそうなので、 エレクトロ・ハーモニクスのペアに決定($41.99)。 送料を入れても日本で買うよりも安いのである。 アメリカから到着したロシアン・ムラード+エレクトロ・ハーモニクスの真空管。 ムラードの「ザ・マスター・バルブ」の文字が渋い。 オリジナルに比べて、EL34は細身になったけど、後は似た様なものだ。 ムラードとエレクトロ・ハーモニクスは、 実の所、箱の中の緩衝材まで同じで見た目もそっくりである。 ![]() 外した、オリジナルの真空管。 重心の低い厚みがあってリアルな音は聴き疲れしない。 メーカー純正ゆえの安心感だ。 ![]() ロシアン・バルブに入れ替えて火を入れたエアボウ・TRVアンプ。 せっかくのムラードのロゴが全て背面になっている。 アンプの下には分厚い光学ガラスの塊を置いてある。 ![]() 上から見た所。 オリジナルのEL34が茶色いベースだったので、 黒いベースに変わっただけでアンプの印象が変わる。 最初の試聴はTRVに繋いである、 CDプレーヤーのティアック・VRDS-10SEで開始。 機材が温まってくると、 VRDSって、こんなに良い音したっけと肝心のアナログに行きつかず、 CDをとっかえひっかえ聴いて終わってしまった。 ロシア球への総とっかえで、一段とリアルでタイトになった音には、 ソリッドステートか管球かという枠を超える音の為に、 アンプのチューニングを重ねて来たエアボウの思いを改めて確認出来た。 同時にオリジナルの真空管の良さも再確認した。 ![]()
最終更新日
2019.05.04 21:05:11
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