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2018.04.21
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カテゴリ:オーディオ・音楽
電子楽器、いわゆるシンセサイザーとオーディオの可能性は大きい。

何せ、人工で作り出された音はマイクロフォンという音を信号に変える変換機や、
アンプとかミキサー等が不要と言う点においても音源として有利である。
やろうと思えばウーファーをすっ飛ばして、
ツイーターのコイルを焼き切るような音を作り出すことも可能な筈だ。


シンセサイザーにコンピューターを組み合わせて、
人間技では到達できない演奏を作り上げたのがYMOであった。
1978年に結成されて実質的には1983年の5年ほどだったけど、
1980年代には海外でも、ブームとも呼べるほどの人気があった。

今でも海外で一番有名な日本のグループだと思う。
初めて聞くとすれば、手っ取り早くベストアルバムがお薦めである。

アナログレコードのマルチプライズは、1980年発売のベストアルバム。
ポピュラー系の音楽というと、大概はハイ上がりでヒステリックなものが多い中で、
ボリュームを上げても煩くならない録音が良くて、お気に入りのレコードだった。


2003年にYMO結成25周年という事で、
坂本龍一氏によりプロデュースされて、
テッド・ジャンセン氏によるリマスタリングが施されたSACDがこれ。

電子楽器の可能性を感じさせる録音で、今聞いても全く古くないのは見事。
当時のアルファレコードは、ニューミュージック系が多かったけど録音の良いものが多い。



2005年にメジャーデビューしてから、今や世界でも活躍しているパフューム。
この⊿(トライアングル)は2009年に発売されたアルバムで、通算三枚目である。

このアルバムを聴いて、
プロデューサーで作詞作曲+録音+マスタリングを一人でこなす、
中田ヤスタカ氏の才能に狂喜乱舞した。
電子楽器の音源としては、これは一つの到達点だと思ったくらいである。

コンピューターの打ち込みによるアイドル音楽というと、
まずオーディオマニアは買わないジャンルの最右翼だと思うけど、
これは実に凄い録音である。

まず、ボリュームを上げても耳障りな音が無いのはアイドル系では珍しい。
ワンポイント録音の対局とも言うべき、疑似ステレオで人為的操作の極致な筈なのに、
マルチモノ録音特有の白けてしまうような音場感とは無縁で、
各楽器というか音源の音像が明確で小さい上に定位がバッチリ。

左右のスピーカーの位置にピッタリ張り付いている音があれば、
スピーカーを無視してリスニングポジションで上下左右とか、
前後を含めた色んな所から聴こえてきて部屋中に隙間なく音が散乱する。

中でもセンターの音が出たり引っ込んだりして驚くけど、
お陰でボーカルまで、かなり変調されていて誰の声か分からないけど、
通常はスピーカーの真ん中に定位するものが、そこから飛び出て目の前で歌い出すのだ。

Dレンジは狭いけど圧倒的なエネルギー感で、
ボリュームを上げても耳障りなヒステリックな音はなく、
部屋中に音が飛び交う不思議な3Dの音場を体験できるCDなんてそうはない。

特に、3曲目の音場感は笑っちゃうくらいで、
4曲目の部屋の空気を圧縮するような低音の厚みと伸びは見事だ。

大概のポピュラー系の音楽ソフトは、ヘッドホンとミニコンポを意識して、
ローとハイをブーストして、ローエンドとハイエンドをカットしているのだけど、
このCDは、そういう処理をしていないのではないか。
いずれにせよミニコンポやヘッドホンでは体感する事はできない。

ただ、装置はかなり選ぶと思う。
電子音楽とは言え、千変万化の手の込んだ音源は、
情報量も多いようで分解能が高くないと価値半減。

これは、オーディオ的にも貴重なCDである。
位相特性が良好でトランジェントの良い装置で聞くと、
部屋中に独特な3Dサウンドが展開されて唖然とするだろう。

少なくとも低能率の甘口スピーカーよりも辛口の高能率。
複雑なネットワークのマルチスピーカーよりも、
シンプルなフルレンジ一発の方がマシと思う。

とにかくSACDだとかハイレゾを凌駕するCDだ。
信じられないようだけど、これは実際に体感して貰うしかない。


ついでに、コンピューター打ち込みのアルバムでお気に入りを一枚。
録音は、ボーカルは小さく定位も良いけど、特に可もなく不可もなく。

フェアチャイルドは3人組で、
ベーシストの戸田誠司氏による曲と打ち込みは今でも古びないし、
YOUさんの作詞とボーカルが秀逸。
ギタリストの川口浩和氏は解散の日の打ち上げで、
ベーシストの戸田氏を殴って逃走したという逸話の持ち主。

今やタレントで有名なYOUさんだけど、昔は歌手だったのだ。
この、Comme à La Radio(ラジオのように)は1993年に発売された。

実を言うと、昔は好きではなかったけど今聞くと悪くない。
YOUさんは、タレントだけでは勿体ない才能の持ち主である。





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最終更新日  2018.06.27 10:21:21
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