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2018.08.18
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カテゴリ:日用雑貨
昨年はニコンの創立100周年と言う事であった。
色んな記念グッズが出ていたけど、
結局、何も買う事もなく終わってしまった。

ニコンは1917(大正6)年7月25日、当時の東京市小石川区原町120番地(現 文京区白山四丁目)に、
新しい光学会社設立を任された、三菱合資会社社長の岩崎小彌太氏により、
東京計器製作所の光学計器部門、岩城硝子製造所の反射鏡部門、藤井レンズ製造所を統合して、
測距儀、顕微鏡などの光学機器の国産化を目指して設立された。

初代の社長は、東京計器の和田嘉衛氏。

1921年 にドイツから8名の技術者たちが招聘され、
写真レンズのアニタ―や顕微鏡へと繋がっていく事になった。
そして、初めてニコンで開発、設計、製造のすべてを行った、
一般消費者用として、あの超小型双眼鏡「ミクロン4xと6x」が販売されることになる。

あの独特の、光路を作るプリズムが外側に飛び出たような、
可愛らしいデザインの双眼鏡は大正生まれなのだ。

ただ、軍需が最優先されたと思われる事情で、
ニコンの原点ともいうべき傑作は、程なく生産が中止されていたようだ。
それでも戦後になり、民需転換の一つとして1948年(昭和23年)に復活を果たすことになる。

その後は他のメーカーでもミクロンタイプと呼ばれる、
コピーが作られる程の影響を与えていたのである。

ただ、これも途絶えていたようだけど、
1997(平成9)年から再び復刻版が販売される事になる。

このタイプの金属表面が直接露出するタイプは、
表面のキズの傷の管理が大変そうだけど、
実際にミクロンタイプも作っていたビクセンでは、
歩留まりが悪くて苦労したそうだ。


家にあるのは、まだ日本光学を謳っていた時代のものでスペックは7X15 8゜。
小さなチョコレート色の専用ケースにピッタリと収まって携帯性も抜群だ。


使い勝手は通常の双眼鏡に比べるとイマイチだけど、それもまた味である。
オブジェとしても観賞に耐える独特の外観は古びる事は無い。


エイコーは東京都豊島区長崎に(株)東京エイコー、大阪に(株)大阪エイコーと別法人があり、
更に仙台に(株)東北エイコーを設立して3社体制で光学機器の販売をしていた。

ただ、その後にエイコーブランドは80年代半ばに、
日野金属産業(株)〔現在は(株)ミザール〕に吸収されて消滅してしまった。
今でもエイコーを中古で結構見掛けるのは、元の出来が良かったのだろう。

このエイコー製ミクロンタイプの双眼鏡は、今でも光学系に曇りもなく、
操作系もキッチリとしていて何の問題もない。
見え具合も他の8X20クラスと何ら遜色がないのは流石である。
スペックは7X18 Field7゜。


2つ並べると口径がやや大きいエイコー大きいけど、
それでも、通常の双眼鏡よりもコンパクトだ。







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最終更新日  2018.08.18 19:30:10
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