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2018.08.25
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カテゴリ:カメラとレンズ
フォクトレンダーのコンパクトカメラ、ヴィトーBが発売されたのが1954年。
その後、BLとBRも派生しながら1960年まで作られた。

テッサータイプのカラー・スコパー50mmのf3.5とf2.8のレンズと、
4速のプロント・シャッターと、8速のプロンターSV・シャッターを組み合わせていた。

レンズは性能重視の全群繰り出しで、このクラスで良くやったものだと思う。
シャッターのチャージはフィルムスプロケットと連動しているので、
巻き上げレバーとは関連がなく、壊れていると勘違いする場合もあるので注意が必要だ。


今見ても小ささに驚くカメラ外観だけ見ても、
メッキや張り革の質はとても中級機とは思えないレベルであり、
全体の造り込みや加工精度も手抜きのない一級の出来栄えで感激する。

小振りで手にすっぽりと収まり、両端が丸っこくて可愛らしいくせに、
見た目よりもずっと比重が高くて、内部まで実に見事な工作をしているカメラである。

写してみても、操作感をはじめキッチリとした高密度の機械感が凄い。
テッサー型のスコパーレンズの優秀さも相まって傑作カメラだと思う。


1954年から1957年まで製造された初期型のヴィトーB。
レンズはカラースコパー50mmf3.5。
フォクトレンダーらしからぬ、グッドデザインである。


1957年から1960年まで作られた後期型。
レンズはカラースコパー50mmf2.8。
ファインダーが等倍になり機能は向上したけど、
デザインは本来のフォクトレンダーらしくアクが強くなった。


2台並べると、背の高さがだいぶ違う事が分かる。


裏蓋の開け方も独特で凝っている。
カッチリとした操作感でヘナヘナした所が無く、
改めて工作精度の高さと造り込みに驚く部分だ。
左の初期型は裏蓋の内側が結晶塗装である。手抜きは一切ない。


初期型の箱。
創業1756年のフォクトレンダーなので、
手持ちの1956年物のヴィトーBは丁度200周年である。


初期型のケース。本体よりも珍品かも知れない。


’50年代のドイツ製品の機械とは、中級機でもこのレベルであった事を再認識できるカメラ。
オーバースペックでオーバークオリティーの極みであった良き時代の文化遺産だ。





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最終更新日  2018.08.25 19:30:08
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