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カテゴリ:オーディオ
1978年に発売されたフランス・オコラのレコードで、
音源がナグラの電池駆動オープンリールデッキにマイクを2本だけという、 超シンプルな機材を使った「カメルーンのオペラ」というのがある。 いわゆる生録というドキュメンタリーもので、 フランス国営放送とカメルーンラジオの協力を得て、 ジョゼ・ビヴァン氏によって製作された。 この録音が凄いのは長岡鉄男さんも絶賛していたけど、 装置次第で幾らでも情報が取り出せるところだ。 圧倒的なDレンジと音場の広さに圧倒されるけど立体感も見事で、 音と一緒にアフリカの空気までもが部屋の中を満たしていくようだ。 虫が鳴き、遥か彼方で雷が鳴り、 場所の広がりや人が歩くさまが手に取るように分かる。 鳴いている虫の声も不思議で、 上を向けば上から聞こえ、横を向けば横からも聞こえてくる。 圧巻は、木こりが木を斧で切り倒す場面で、 カーンカーンと随分と離れた所で作業をしているなと思っていると、 いきなりメリメリバキバキズドォーーンと、 椅子からひっくり返りそうな音でビビる事請け合い。 もう一つが、マイクをかすめて飛ぶ、虻だか蠅の羽音で、 3次元的立体で位置が特定出来るので、 何か部屋に外から虫が飛び込んだようなリアルさで思わず顔を背けてしまう。 いわゆるドキュメンタリー録音というものは、 今の時代では殆ど無くなってしまったけど、 これの録音のリアルさは、SACDになった今でも超の付く一級である。 装置は選ぶだろうけど持っていて損はない。 逆の見方をすれば、情報量、音場感、定位、Dレンジに関して、 装置の欠点が良く分かるのでテストソースとしても最適だ。 後ろに当時のフランスプレスのアナログレコード。手前にハイブリッドのSACD。 ![]()
最終更新日
2019.07.18 17:42:49
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