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2019.07.20
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カテゴリ:日用雑貨
子供の頃に懐中電灯は、
どこの家に行っても割と目に付く場所に置かれていた。

主に、まだ今より薄暗かった夜道の買い物のお供や、
安めの電気料金対策で容量不足のブレーカーが時々飛んだり、
台風が来た時には停電対策で引っ張り出される位の存在であった。

子供には探検ごっこの必需品で、
防空壕らしき横穴に潜りこんだり、
沢蟹を見つける時に石をどけて穴の奥を照らしたり、
大して用もないのに秘密基地なる場所に持ち込んだりするものだった。

こういう懐中電灯は、電池をいつ交換したか分からないものが殆どで、
大概は点灯させても頼りない明るさなのが普通であった。


その後、アメリカからミニマグライトという、
アルミで出来た強靭な本体と防水性を持ち、
キセノン電球でやたらと明るいタイプが登場すると、
一気に似たようなものに置き換わっていったのである。

更に、LEDが一般的になった現在では、
充電式を含めた電池の品質の向上も相まって、
どれを選んでも殆どメンテフリーになっている。


家にある昭和生まれの懐中電灯も、
今では電池の液漏れの心配が少なくなり、
LEDの恩恵も受けて自動的にアップデートされている。

この時代の金属製懐中電灯は、どのメーカーも似たようなデザインで、
基本的にはスイッチの付いた、薄い鉄の板金をプレスで丸くして繋げた筒状の本体と、
電球を収めるレンズの付いたヘッド部分と、電池蓋の3つで構成されていた。

薄い板金加工でネジ部分やスイッチに関わる、
動く部分の精度を出すのは結構難しい筈で、
後にプラスティックの一体成型に置き換わるまで、
これを金型やプレス機だけで量産していたのは凄いなと思う。


家にある、昭和生まれの懐中電灯。
左から、ナショナル、日立、三洋、ユニオンの製品。

一番古いユニオンは、ひょっとしたらアメリカブランドかもしれない。
本体は真鍮のようでニッケルメッキだと思う。
祖父母の家で懐中電灯というと、このタイプを思い出す。
板金加工も上等で、今でもスイッチ操作は滑らかだ。


ナショナル以外、LED化されてアップデートした昭和製懐中電灯の表情。
光の質としては豆電球のタングステンの色が一番好きだ。


古いユニオンは今でも現役、何の問題もない。
使わない時は、伏せて置くのが基本だろうけど、
横に置いても転がらないように、
ちゃんとヘッド周辺には平らの部分がある。


LEDは、電池が多少ヘタっても明るさが余り変化しないのが良い。
左が白色LEDの三洋、右が電球色LEDで単二2本の小ぶりな日立。


普段、懐中電灯なんか何に使っているかというと、
暗いうちに起きた時に、いきなり部屋の電気は眩しくて嫌なので、
いつも、枕元の懐中電灯を手探りで探して起き上がっているのだ。

旅に出ても、同じように小型の懐中電灯を必ず枕の傍に置いている。
これは、万が一の防災対策でもある。





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最終更新日  2019.07.20 19:30:06
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