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2019.08.31
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カテゴリ:レンズ
二ッコールの標準レンズに50mmf1.8という、
軽量で薄いコンパクトなレンズがある。

ニコンの中村良幸さんが、ダブルガウスの小型化は難しいという課題に挑戦したレンズで、
小型で安価ではあるけど、二ッコールの刻印に相応しい高性能を目指して設計されている。
ダブルガウス前群の2枚目と3枚目を分離して、絞りを挟んだ前後群を近づけたのがミソ。

本来は、1980年にニコンF3と同時に発売された、
エントリーモデルのニコンEM用の、Eシリーズレンズの一つとして企画された。

写真を撮るという事だけに集中して言えば、
レンズの値段が高いとか希少なほど写りが良くなるというのは幻想であり、
自分の写真の本質なんて、レンズを変えたくらいで、それほど変わらないという、
当たり前のことを冷徹に再認識させてくれるレンズの一つだ。

写真のベテランやレンズマニアは素通りするであろう、このレンズは、
本質の部分で手を抜いていない上に、軽量コンパクトで比較的大口径なのが特徴。

今時の高性能で巨大なズームレンズも結構だけど、
一度、ちゃんと対峙してみると、色々と気付かされて楽しめると思う。


ニコンF2に、軽量パンケーキレンズの50mmf1.8を付けてみる。
ニコン最後の機械式プロ用カメラに、元は入門用カメラの標準レンズ。
こういう組み合わせは、何か特殊なカメラっぽい雰囲気が出て好きなのだ。


このレンズには同じスペックでも、鏡胴のデザインが少し違い、
最短撮影距離が違うものがあるけど中身は同じ物との事。

左の最短撮影距離が短い方がAi50mmF1,8Sと呼ばれるもので、
右が主にアメリカで売られたニコンEシリーズのレンズだと思う。

ヘリコイドを最短撮影距離にして目一杯レンズを出しても、かなり薄い。
左側のレンズで、距離環ローレットから先の梨地部分は、無限遠にすると殆ど無くなる。


メタルフードのHS-11を付けると更に良い雰囲気になるかど、
レンズとフードの厚みは殆ど同じ位なので、
実際には無い方が携帯性が抜群でブラパチ写真には具合が良い。


二ッコール50mmf1.8の作例(全て銀塩写真)

フェンスの上には鉄条網。
壁との隙間には板壁で立ち入り禁止を主張している。何があったのだろうか。


古い布団屋さんの後ろにピカピカのマンション。
通る度に、オーダーの掛け敷き布団なんて今では一財産だろうけど、
文机に使う座布団ならどうかなと考えてみたりしている。


暑くなってくると良く見る光景。風通しが良い玄関先で寝ている猫。


松本地方特有の七夕人形がぶら下がる居酒屋の入り口。
左上の団体客に対する注意書きが吹き出しのように見える。


畑へ向かう道が鬱蒼とした木で覆われ、その向こうには倒木が見える。
ユージン・スミス氏の名作、「楽園への歩み」を思い出してしまった。





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最終更新日  2019.08.31 22:16:44
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