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カテゴリ:日用雑貨
戦前、シルク産業で潤っていた岡谷で業種転換を模索していた、
幾つかの生糸産業の企業と東京光学の出資により、 服部時計店が代理店となって1940年代初期に設立された岡谷光学機械株式会社。 東京光学の疎開工場の軍需企業としての存在理由から、 軍用の光学機器に関しては、地域内で全ての部品を誂えていたようで、 戦後になると、高品質で民生用の双眼鏡を国内外に売り出す事になった。 名前は精工舎の光学ブランドのVISTA。 やがて、1951年にはロードⅠという35mmカメラを発表した。 カメラ自体は機械としての造り込みは良かったのだけど、 やがて露出計を内蔵した安価なEEカメラが登場すると、 1960年のロード・シャーマンを最後にカメラの生産は止めてしまった。 それでも、双眼鏡の製造はオイルショック辺りの昭和48年頃まで続いていたようで、 製品の出来具合は、今に残る製品を見ても安物ではなく上級品である事が良く分かる。 手元にある岡谷光機の3X30の双眼鏡を2つ並べてみる。 倍率からしてオペラグラスの類と思われるけど、 対物レンズの大きさが30mmというのが珍しい。 作られたのは、恐らく’60年代後期から’70年代前半ではないか。 他には見た事のない昭和レトロ全開のデザインが面白いけど、 ひょっとしたら、子供向けの商品だったかもしれない。 それでも操作して覗いてみると、そこは流石の岡谷光機製。 とにかく、安物とは違う精密感のある動作には感動する。 独特の上面がフラットな形状は、実際に手にしてみると意外にホールドしやすい。 それに何と言っても、対物レンズ枠の分厚いクロームメッキの輝きが眩しいぞ。 光学系に曇りもなく、今でも見え具合には何の問題もない。 ![]() 本体に貼られているビニールレザーがストラップで変形しているけど、 硬質プラスティックのパーツはピシッとした仕上がりで気持ちが良い。 ![]() 接岸部のクローズアップ。細かい部品一つにも手抜きがない。 対物レンズの口径が、そこら辺のオペラグラスとは違う30mmなので実に視野が明るい。 ![]()
最終更新日
2019.09.08 13:46:40
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