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カテゴリ:オーディオ・音楽
最初に断っておきたいけど、戦争は大嫌いである。
ブログには、政治的な事は書かないようにしているけど、 モノがモノだけに、あらぬ誤解を受けないように最初に予備的防衛を。 昔、夕方になるとモノクロの「コンバット」という戦争映画や、 米軍が太平洋戦争中にムービーで撮影していたカラー映像の「太平洋戦史」という、 ホンモノの戦争ドキュメンタリーが放映されていた。 それに、正月に親戚の家から、 諏訪大社の下社に夕方になってから初詣でに行くと、 入り口で拡声器で歪だらけの軍歌を大音量で鳴らしながら、 その傍らで軍服を着て、義手や義足を付けた傷痍軍人たちが、 頭を下げてじっと地面に手をついて、小銭を無心していた姿も思い出す。 とにかく戦争ってのは嫌なものであるな。 ついでに一部の日本人が、聖なる扱いをしている憲法9条に関して少し書いてみる。 第一項は1928年の不戦条約をコピーしたもので、 これには日本やアメリカも含めて63か国が調印した。 それでも戦争が起こったのは、自衛の為の交戦権の規制は無いと解釈されて、 当の日本も3年後の満州事変から、都合15年にも渡る不毛な戦争を開始した。 要するに9条第一項は、世界常識では在っても無くても特に意味はないと言う事だ。 第2項に至っては、米軍が起草して軍事は全て米軍に委ねる事を前提にしたもので、 言い換えれば、アメリカの属国化を正当化する為の項目に思える。 その上で改憲派の言うアメリカの属国にはならず独立と独立軍を持つならば、 どうしても、お隣の国の様な先軍政治しか思い浮かばない。 護憲派は、この憲法のお蔭で日本は終戦後から、 一度も海外で戦争に参加しなくて済んだというけど、 実際には朝鮮戦争当時の1950年に、 国連軍の指示により機雷除去の為に海上保安庁の掃海艇が出動。 半年の間に8千人が出動して56名もの戦死者を出している。 加えて、国同士でちゃんと話し合えば良いとノーテンキな事をいうけど、 北方4島に関するロシアとか、拉致問題の北朝鮮だけ見ても、 そういう子供レベルのナイーブな感覚で事が進む道理は何一つない。 先日亡くなった横田滋さんをはじめとする拉致被害者家族の心情を踏みにじり、 そんな事を一つの国家がする筈はないなどと拉致を認めず何もせず、 小泉さんの訪朝以来辺りから、手のひらを返したように政府批判をしてきた、 護憲派の人権派と称している連中こそ、拉致問題そのものを妨げてきたのではないか。 それを踏まえても単純に機械が好きである以上、 軍用品の戦争の道具とはいうものの、昔から鉄砲や飛行機は大好きである。 まずは1976年に録音された「日本の自衛隊」。 録音機材データには、AKGのマイクとミキサーも載っているけど、ひょっとしたら録音の殆どは、 ソニーの通称オープンデンスケと呼ばれた、ポータブルのオープンリールデッキと、 エレクトリック・コンデンサー・マイク2本によるシンプルな生録音ではないか。 メイン機材の型式は、名作のTC-5550-2デッキと、 ECM-23マイクロフォンという民生用なのがミソ。 BISレーベルのCDも、アナログはプロ用のスチューダーではなくて、 民生用のレボックスがメインだったけど、音質が民生用の方が良かったのかもしれない。 当時はLPで発売されていたけど買いそびれてしまい、 持っていた友人に頼んでカセットにコピーして貰った記憶がある。 とにかく実弾の連続発射音とかミサイルの発射音は、恐怖心で寒気がする。 発射時の空気が弾け飛ぶようなピーク音も凄いけど、 発射準備の操作音で金属が発する音のリアルさにもゾッとする。 低能率スピーカーや重い振動板では真価は分からないと思う。長岡鉄男さんの解説が懐かしい。 こちらは1978年録音の「零戦」。副題の「零戦故郷の大空を飛ぶ」というのが泣かせる。 希少なオリジナルの【栄二一】発動機を積んだ零戦の音を録音したもの。 搭乗音では、鼻先にボア/ストローク:130mmX150mmの空冷複列14気筒という、 総排気量27.86Lの、サイレンサーも防音材も無いエンジンがいかに騒々しいか思い知る。 とにかく、ホンモノのレシプロ戦闘機がスロットを開けた時の騒々しさは想像以上で息が詰まる。 飛行音も凄い。下で鳴いている虫の声から、上空で飛行中の零戦のエンジンの爆音まで、 とにかく広大なDレンジと共に、目が眩むような広大無辺のスピーカーを無視した音場に驚く。 音場がスピーカーの間ではなく、上下は勿論、左右の外側にまでに展開してびっくりする。 お蔭で、零戦がちゃんと空の上の方を、爆音を轟かせて飛ぶ様子が手に取るように分かる。 この零戦は、過去3回日本にやってきたようで、78年の次は95年だった。 最後の3回目は2012年で、この時はエンジンを始動しただけで飛ぶ事は無かった。 機体は1943年製の52型。サイパンでほぼ無傷のまま鹵獲されて、 現在は、米カリフォルニアのプレーンズ・オブ・フェイム博物館が所有している。 「零戦」と「日本の自衛隊」の裏側。 どちらも、1970年代後半に録音された、古いアナログマスターが元になっているけど、 今でも、これを超える録音はないという、サウンドと機械好きには必携のA級ソフト。 ついでに、ソニーのマイクは、 あのフランク・シナトラ氏のお気に入りだった事を記しておく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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たまたま貴ブログを拝見しました。
「日本の自衛隊」のLPは長岡邸で聴くことができました 今から36年くらい前のことなので方舟ではなくて母屋のD-7MK2だったはずです。実弾の迫力と、そして弾丸装填と思われる、その質量感の生々しさにビックリしたことを覚えています。 「零戦」も素晴らしい録音です 2本のスピーカーだけなのに零戦が上空を旋回する様がありありとわかり我が家を訪れるオーディオ好きの人間には必ず聴かせています (2020.04.29 14:06:26)
こんばんは、みっちです。
長岡鉄男さんの名前を久しぶりに見て、懐かしかったです。 この手のものでは、カメラマンの二村保さんが録った、ラリーカーのサウンドのLPを持ってました。というか、今でも物置にあるはずです。70年代のランチア・ストラトスとか、フォード・エスコートRSなんかの走行サウンドを集めたものです。 むろん写真も撮っているのですから、なかなか大変だったと思いますねぇ。彼はウィーン居住でしたから、機材はナグラとAKGでしたけど。 あと、「レプリカの0(ヌル)ライカで写真は一応撮れるけど...」と「コンタックスの歴代単焦点ゾナー付きのTシリーズを...」の記事にも、コメントをいたしましたが、いずれも暇つぶしの一環ですので、個々のご返事など、お気遣いなく。 以上 (2020.04.29 21:43:15)
パスピエさんへ
コメントが滅多にないブログなので失礼しました。 この2枚のソフトは。いずれもポータブルのオープンデッキの生録ですが、 初めて聴いた時の衝撃は、ハイレゾ登場の21世紀になっても、 いささかも変わる事が無いです。 似たような機材の、「カメルーンのオペラ」も、 笑っちゃうくらい凄い録音です。 (2020.04.30 21:21:56)
みっちさんへ
コメントは滅多にないブログなので、 気が付かないのですが拝見しています。 ありは等ございます。 ラリーカーも、最近はKIAとシトロエンとトヨタ位でしょうか。 メーカーにとってもも絶対に市販できないF1と違い、 ラリーカーは市販車とイメージが共用出来る事もあり好きでしたが、 ランチアの撤退以降、今では何の興味も無くなってしまいました。 個人的には、アバルト131ラリーに始まる、 フィアット/ランチア系のファンでした。 後は、カミオンの日野とオフロードの三菱という、 国産勢にも注目していました。 (2020.04.30 21:39:01) |