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mik.hamaのいい加減にします

2020.07.04
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カテゴリ:オーディオ・音楽
RCAビクターのプロデューサーだった原哲夫氏により、
1992年に創立されて、ジャズで一線を画してきた日本のヴィーナス・レコード。
日本でこんなジャズレーベルが出来たかと喜んで買い込んでいたけど、
一体、家にどの位あるかとラックを確認すると50枚以上あった。

ジャケットも往年の名作写真を使った、主に女性のポートレートを使用したもので、
独自の24ビットハイパーマグナムサウンドというマスタリングが特徴だ。
全体的に、往年のジャズ黄金期の存在感と力感を感じさせて、
ジャズファンのみならず、オーディオファンにもなじみがあるレーベルだと思う。
特徴的なオンマイクで楽器の定位もしっかりした、
暑苦しい位にパンチのある音は一度聞くと忘れられないと思う。

当時は、パイオニアの映像系をオフにできるヘビー級のコンパチプレーヤーに、
エアボウの管球式のアンプとタンノイのDC-3で聴いていたけど
ヴィーナスレーベルで最初に買った、デニー・ザイトリン氏のアルバム、
邦題で「音楽がある限り」を聴いた時に感激した覚えがある。

ピアノトリオが好きなので、スティーブ・キューン・トリオをはじめ、
エディー・ヒギンス・トリオとか他にも色んなアルバムを物色して
新譜を待ちわびてワクワクしていたのだ。

ピアノ以外ではアーチ―・シェップ・カルテットのバラードがお気に入り。
ブルーバラード、トゥルーバラード、フレンチ・バラッズのバラード三部作は傑作だと思う。
以前は、この手のムーディーなサックスジャズをダサく思えて敬遠していたけど、
特に2008年の「トゥルー・バラード」がお気に入りになってしまった。

まるで、眼前で吹かれているようなシェップ氏のサックスは、
Dレンジも広くオンマイクで、吹き上げている時の力強い音から、
吐息の様なピアニシモの時に発する、ざらついたようなリードの細かい音まで良く拾っていて、
あのコルトレーン氏を師と仰いで前衛に走ったシェップ氏が、
腰を据えてバラードとは何とやらを教えてくれる傑作だ。

リマスタリングによるSACDまで登場した「トゥルー・バラード」。
上がSACDで下が通常盤だけど、
個人的にはバカ高いSACDよりも最初に出た普通のCDの方が好きだ。


これの3トラック、「エブリシング・マスト・チェンジ」が実に良い。


オーディオ・アクセサリー誌のSACDサンプラー。
これを聴いてヴィーナスのSACDは2枚ほど買ってみたけど、個人的には普通のCDで充分。


実は、タンノイのシステムで聴いていた時には、そのたびに歓喜していたのだけど、
現用メインの高能率ハイトランジェントで聴くと、そうでもない事に気が付いた。

どうもヴィーナスレーベルのCDは、
現在の主流である低能率のワイドでフラットな、
厚みのあるスピーカーで音作りをしているのではないかと思う。

現状ではオーディオの世界標準ともいえる、ヘッドホンやミニコンポとか低能率スピーカーで、
往年の高能率スピーカーが主流だった頃のジャズサウンドを再現する為に作られたのが、
ハイパーマグナムサウンドだと理解すると納得できる音だ。
実際に、MP3やAACにダウングレードコピーをして、
ヘッドホンやミニコンポで聴いても印象が変わらないのは見事だと思う。

残念ながら、今では絶滅寸前のMOS-FET+音圧レベルが100db/m近い、
ジャズ全盛時には普通だった、高能率ハイトランジェントのスピーカーで聴くと、
何ともちぐはぐな音で、独特の脂っこい位に厚みのある、まとまったものが消え去って、
いかにもな感じの、あざとさが目立って違和感しか残らない。

このような装置との相性が悪いというのはどうにもならならないので、
今では主にアナログ系に使っている管球アンプに火を入れて、以前のようにタンノイで聴いている。
大体、ここのピアノトリオは演奏自体が一級なので捨てる気はない。

ただ、どういう訳かアーチ―シェップカルテットの「トゥルー・バラード」は、
どちらで聴いても、それ程印象が変わらないのは不思議。






最終更新日  2020.07.06 21:45:10
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