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2021.02.20
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以前、銀座の三共カメラで光学機材をタダで鑑賞させて頂いていた時に、
身なりの良い年配のお客さんが、トプコールの事をトップコールと呼んでいたのを聞いて、
なるほど、ローマ字で書かれたレンズ銘のTopが英語ではトップであるなと感心した事がある。

加えてその時に、Topの次に来る”cor”が、
二ッコールの(Nik)”kor”とは違うという事に改めて気付かされて驚いた。
漫然とレンズと対峙していて、何となく見慣れて知っていたような気がしていたのだけど、
各々の、角ばった”K”と丸みを帯びた”C”の違いが、
そのままレンズの中に本質として潜んでいるような気がして嬉しくなった。


そのトプコン製標準レンズでライカLマウントの1本に、
トプコール5cmf2.8というのがある。
東京光学の霧島正氏の設計による、
標準50mmでは珍しい3群5枚のヘリアー型のレンズだ。

レンズを供給していたレオタックスカメラから探ると、
T2が登場した1958年頃に作られたらしく、
トプコールの中でも、それ程生産数は多くないようである。

国産のヘリアー型は、トプコンの他にもペンタックスでも作られていて、
その後、2001年になるとオリジナルのフォクトレンダーブランドで、
コシナから本家ヘリアー銘の50mmf3.5で復刻される事になる。

フォクトレンダーでは、1950年代にヘリアーを新種ガラスで置き換えて、
アポランターというアポクロマートレンズを作っているのを見ても、
収差補正には、同じ位のf値を持つテッサー型よりも自由度があるのではないかと思う。

ヤシカYEに付けたトプコール5cmf2.8。ヘリアー好きには外せないレンズだ。
コンパクトで軽量なので、バルナックタイプの方が似合うと思う。
旧いテッサーと同様に、レンズ周辺を隙間なく文字が彫刻された銘板が良い。


トプコール50mmf2.8の作例(全て銀塩写真)

春になり新緑の季節になって、水を引かれた田んぼが輝いている。


新緑の谷間に挟まれた田んぼも既に水を湛えて、田植えを待っている。


清々しい青空の下で、芽吹きだした木の梢からカラスが一羽飛び立つ。


田んぼの土手に数本の木が並んでいる。
松の木の下の葉っぱが茶色なのは、下草を燃やした時に炎で焙られたせい。
春先には、いつも痛々しいけど、その後は何の問題も無く緑色に変わっていく。


林の中でひっそりと咲いているガクアジサイ。
今、世界中で咲いているアジサイは、全て日本のガクアジサイの改良品種なのだ。


住む人も居なくなり大分年季が入った建屋の前で、白い藤の花が満開になっている。
往時には春になると住む人の目を楽しませていたのだろう。


今でも東京光学のレンズに関して、
口に出しては”トプコール”と言いつつ、
胸の内では”トップコール”レンズと呼ぶ事にしている。





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最終更新日  2021.08.26 16:11:30
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