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mik.hamaのいい加減にします

2021.02.27
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カテゴリ:クルマ
クルマで走っていて、比較的良く見掛けるけど、
新旧問わずにいつもすれ違うたびに良いなと思う日本車が2台ある。
一台はスズキのジムニーで、もう一台はマツダのロードスター。

ロードスターの初代は1989年登場したけど、ずっと気になる存在で、
一時、近所の中古車屋に置かれていた初期型を真剣に考えた事がある。


ロードスターは登場以来、世界中のオープントップの小型スポーツカーに影響を与えて、
ポルシェ・ボクスター、BMW・Z3、MG-F、フィアット・バルケッタ、
アルファロメオ・スパイダー、ルノー・スポール・スパイダー、メルセデスベンツ・SLK、
国産ではトヨタ・MR-S、ホンダ・S2000等々の色んなクルマを生み出した傑作だ。

この中で、トヨタ、MG、ルノーは専用シャーシーを驕ったけど、
所詮は流行を追いかけてFF用のエンジンを流用して仕上げたクルマで詰めが甘い。
他ときたら、まだスポーツカーと真剣に向き合っていた頃のポルシェとホンダ以外は、
FFかFRの乗用車ベースでカッコだけという、
ナンチャッテ・スポーツカーという雑魚でしかないと言える。

以来、現在まで生き残っているのがポルシェだけという情けない状況を見ても、
ロードスターがデビュー以来、間違いなくホンモノのオープンスポーツカーであった事を証明している。
これを見ても、ずっと造り続けて来たマツダの本気度が分かろうというものだ。


今では2015年登場の4代目になったけど、
全体の印象は、初期型からそれほど変わらないのは大したものだ。

熱効率の悪いロータリーエンジンが消えても、
ロードスターが今後も作られ続く限りマツダという企業への好印象は変わらない。


シンプルで、必要なもの以外は全て捨ててクルマとの一体感に割切ったクルマ。
元々、普通のクローズドボディーだったのを補強してオープンにしたわけではなく、
元からオープンを前提として設計されているのでボディー自体の剛性も高い筈である。
先代までと違い、キャビンの位置が大分後退しているのが分かる。


上から見ると、走る為の機能優先の造りが良く分かる。
エンジンは、フロントアクスルよりも運転席側にあるフロントミッドシップ。

車軸の外側にあるフロントとリアのオーバーハングはクラッシャブルゾーンだろう。
かなり切り詰めた感じで、慣性モーメントを極力小さくするようにしているのではないか。
それでも、先代からのロングノーズ化はマツダの言う事故対応ではなくて、
デザイナーによるデザインの為のデザインが優先された結果だろう。


全長3915mmX全幅1735mmX全高1235mmで重さは990~1060Kg。
クルマとの一体感の為の大きさと重さの結果がこれだ。
エンジンは150psの15.3Kg/mで、本音を言えばトルクがもう少し欲しい。
せめて200Nmくらいあったら大分違ってくるのではないか。


個人的に大好きなクルマと人が一体感になれるスポーツカーの代表で、
まだ”着られる”と表現された頃の1978年登場のポルシェ911SCは、
全長4300mmX全幅1650mmX全高1350mmで重さは1120kg。
トルクは流石に27Kg/mだけど、パワーは180Psだった。


ロードスターの派生車だったアバルト・124スパイダーが出たのは2016年。
オリジナルの旧アバルト・124スパイダーをイメージしたクルマだ。


エンジンはフィアット製のマルチエア1400ccターボ。
アバルト595や、アルファロメオMitoでもお馴染みの同系列ユニットに換装。
ちゃんと、フロントミッドシップのままで、
マニュアル・トランスミッションはトルク許容量大きいNC系に変えてある。


全長は4060mmとなり、重さが1150Kgとなった。
エンジンのパワーは、170Psでトルクは25.5Kg/mと前述の911SCに大分近い。

諏訪でも乗っている人がいて時々見掛けるけど、
ロードスターに比べて、100万円アップの見返りは何だろうか。
殆ど売れずに、ほぼ3年で終了した主な理由はその価格にあったと思う。

エクステリアは独特でアクが強いけど、
インテリアがロードスターとそれほど違わないのが詰まらない。


こちらが、オリジナルのロードスターのインテリア。


ロードスターで、一番残念なのがカラーバリエーション。
「どう、お洒落でしょ」…、という何かデザイナーの押し売りみたいな所が何とも癇に障る。

基本的に巷に溢れかえっている白黒のモノトーンを外すと、
デザイナーが一押しらしい例の赤では個人的には選択肢がない。
後は茫洋としたブルーとグレーがチラホラだけど実車を見てもイマイチ。

内装も黒が基本で、限定で赤と白が…。

せっかくのスペシャリティーカーなんだから、
もう少し色があればと、つくづく思う。

せめて中間色を含めて5つくらいの外装色に加えて、
各々2種類位で良いので内装と幌の色が選べれば良いんだけど。
個人的には、紺メタの外装とタンの内装に、
日本の夏でも涼やかで対候性の良さそうなグレーのシルバートップが良いな。


日本では未発売で、アバルト124スパイダーと共に作られていた、
もう一つの派生車、フィアット124スパイダーには、
カチッとしたスカイブルーや渋いメタリックブロンズがあったし、
黒以外のタバコ色の内装も良かった。
こういう所は流石にフィアットは良く分かっている。

どうやらマツダは、数が出ないフィアットの言う事は良く聞くのだけど、
同じ位に手駒のデザイナーの独りよがりにも重きを置くらしい。
フィアットブランドで可能なのに、これでは余りにも残念だ。


全体のデザイン自体は悪くは無いけど、
どうも最近のマツダ特有のデザイン優先の部分が少し鼻に付く。
「どう、カッコいいでしょ」…。

この期に及んで”カウンタックとミウラ”を”王と長嶋”に例えている時点で、
苦笑するしかないデザイナーの感性から生まれたデザインは、
先代の機能優先のショートノーズ・エラン系から決別した、
古典的なロングノーズ・ショートデッキに変化。

まあ、国産車でもウネウネしたデザインが大好きな、
自己陶酔デザイナーの権限が強いマツダではどうしようもないけど、
もう少し、物理と機能と必然性に沿ったデザインであれば申し分なかった。

もう一つ欲を言うと、この手のクルマには日本の夏の駐車時に必需の、
ドア上に付けるベンチレーションのバイザーを付けられないのが辛い。


マツダの”魂”とも言えるロードスターは、
登場以来、いつの時代でも色褪せる事無く走り続けて来た。
殆ど一人しか乗らないシティコミューターような使い方では、
こいつはとても贅沢かもしれないけど、
時々道ですれ違う度に良いなあとは思っている。

2021-2-28追記






最終更新日  2021.03.02 19:32:26
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